バランス派、と称される覚先生の碁は自分から最も遠いところに有り、難解では有るのですが見ていて面白いですし勉強になります。
この本には林海峰九段(第35期十段戦本戦)、周鶴洋七段(第2回三星火災杯世界オープン)、芮廼偉九段(第13回富士通杯2回戦)、趙治勲王座(第15回富士通杯最終予選)との計四戦が記載されており、名局とされるだけありいずれも熱戦です。
覚先生ファンなら必読、ファンでなくても間違いなく楽しめる一冊です。
ただ、「名局」という性質上、大どんでん返しがあったりといった楽しみ方はできないでしょう。
どちらかというと、細碁での勝敗の天秤の傾きを楽しむ…という楽しみ方ができる勝負が多いです。
私自身、福岡に住んでおりますのでプロ棋士の方に会う機会というのはかなり少ないのですが、とあるアマの大会で覚先生が審判長をされるという告知を見て、これは行くしかないだろうと参加を決意。
お話する機会が有れば、あわよくばサインを…と「小林覚 名局細解」を鞄に忍ばせ大会会場へ。
モチベーションとしては大会:覚先生=2:8ってところでしょうか。
大会結果自体は不本意なものでは有ったのですが、何とか入賞でき、その際に少しお話させていただきました。
緊張してなかなか話題も出てこなかったのですが、本来の目的であるサインだけは忘れないようゲット。
先生の揮毫である「天空」を頂きました。
1200円で入手できるはずの本ですが、この瞬間家宝に進化。
家が火事になってもこの本だけは持ち出すでしょう。
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購入金額
1,200円
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購入日
2005年頃
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購入場所
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