オーディオ用としては普及品クラスのオペアンプです。ローノイズ選定品であるNJM4580DDが容易に入手可能です。
普及品クラスの基準
オーディオ用によく使われる高音質なオペアンプと比べると、全体的に靄の掛かった、大人しい印象を受けます。しかし、100円程度の普及品にしては聴ける音質で、場合によっては中堅クラスと遜色ないように感じるかもしれません。オペアンプをとっかえひっかえするような場合、普及品クラスの基準と考えています。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
ポータブルにも据え置きにも
データシートによると、±2V~±18Vで動作します。両電源が必要とはいえ、ポータブルにも据え置きにも対応でき汎用性があります。また、2回路入りDIPなのでとっかえひっかえするような用途でも使いやすいです(とっかえひっかえする場合はソケットを2重にして使うと楽です)。
なお、入力がPNPになっておりバイアスがプラス方向に出ます。
それなりに良い
1個100円程度の石ですが、それなりに良い音質が出ます。ただ、現在はもっと良い音のする石はいくらでもあるので、予算が厳しいというのでなければあえてこの石を選ぶということもないでしょう。
人肌程度
24V駆動に改造した ChuMoy アンプでは、使っていると温かくなりますが、熱くなるようなことはありませんでした。パッケージの表面温度を測ってみたところ、室温30℃に対し約35℃と人肌程度まで温かくなりました。
許容範囲内
入力をオープンにしたAD00031にiPhoneを接触させ、Wi-FiをOFF、機内モード(電波OFF)を設定→解除した時に出力される電波を手持ちのオシロスコープで読み取ると、アンプIで下方向に3~4mV程度ずれるようです。
出力にSHE9710を接続した状態で行うと、場所によってはデジタル特有の耳障りなノイズが入りますが、鼓膜に悪いほど大きな音ではありません。そのような極端なことをしなければ気にならないレベルです。
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購入金額
100円
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購入日
2015年頃
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購入場所
デジット
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