レビューメディア「ジグソー」

Micronチップ採用 DDR3-1333 12GB(4GBx3枚)メモリセット

SanMax TechnologiesのDDR3-1333 12GB(4GB x 3)セットです。
先に購入した


がSamsungチップだったので、気分的な問題でMicronチップを指名出来る本製品を購入してみました。

【基本仕様】
メモリ規格: DDR3 PC3-10600(DDR3-1333)Unbuffered、NON-ECC
レイテンシ: 9-9-9-28
動作電圧: 1.5V
製品寸法: 133.35mm x 30mm

4GBモジュール3枚セットを2個で24GB分です。
4GBモジュール3枚セットを2個で24GB分です。

モジュールはヒートスプレッダ無し。標準的な高さです。
モジュールはヒートスプレッダ無し。標準的な高さです。


写真では分かり難いですが、チップはMicron製
写真では分かり難いですが、チップはMicron製


今回はメイン用途の


を強化する為に購入しましたので、早速組み込みます。

ところが、導入した最初の起動時には1333MHz動作で24GB全て認識したのですが、BIOSでメモリ電圧を確認するとAUTO設定で1.65Vまで上昇していました。
その為、一度定格の1.5Vに設定し直し再起動したところ、なんと4GBしか認識しません。
慌てて電圧をAUTO(1.65V)に戻してみると、今度は16GBの認識になりました。
その後、検証した結果は次の様になりました。

 1333MHz動作 : メモリ電圧 1.65V : 16GB認識(稀に24GB認識)
 1333MHz動作 : メモリ電圧 1.50V : 8GB 認識(稀に4GB認識)
 1066MHz動作 : メモリ電圧 1.50V : 24GB認識

定格より動作クロックを落とせば、確実に24GB認識するのですが、これでは面白くありません。
まずASUSTekのサポートページからRampage III ExtremeのMemory QVL(テスト済みリスト)をダウンロードし、動作確認の取れているメモリを確認しました。

4GBモジュールかつ6枚差しで動作確認が取れているメモリは下記の通り。

 ・1066MHz
 Kingston KVR1066D3N7/4G (Samsung K4B2G0846B-HCF8)
 Samsung M378B5273BH1-CF8 (Samsung K4B2G0846B-HCF8)
 
 ・1333MHz
 A-DATA AD3U1333C4G9-B (Hynix H5TQ2G83AFRH9C)
 Kingston KVR1333D3E9S/4G (Samsung K4B2G0846B-HCH9)
 Samsung M378B5273BH1-CH9 (Samsung K4B2G0846B-HCH9)

 ・1600MHz
 Kingston KHX1600C9D3K3/12GX (チップ不明)

先に購入したCT3KIT51264BA1339はCrucialでのRampage III Extreme用推奨メモリでしたので、こちらのチップも改めて確認してみるとSamsungのHCH9でした。なるほど。

諦めて相性保証のお世話になるか、CT3KIT51264BA1339を使う事も考えましたが、思い直してもう少し粘ってみる事にしました。

この時点でのRampage III Extremeに適用していたBIOSは"0901"。
ASUSTekのサポートページで確認したところ、BIOS最新版の"1207"に
「1. Improved DRAM compatibility」の一文があります。

ASUSTekのMemory QVLは2010年4月の情報、SanMaxのSMD-12G68CP-13H-Tは2010年8月の発売、そして最新BIOS"1207"は2011年3月の更新です。
これに望みを託し、BIOSを更新してみました。

結果、見事に1333MHz動作、1.5Vで安定して24GB認識するようになりました!

Memtest86+で14時間程度テスト、3Pass、0Errorsでした。
Memtest86+で14時間程度テスト、3Pass、0Errorsでした。

SPDは結構不思議な値が入っていますね。
SPDは結構不思議な値が入っていますね。


今後はRamDiskの導入を試し、また不具合があれば追記していきたいと思います。


【+評価】
・メーカー5年保証 + 販売店1ヶ月相性保証
・国内ブランドなので、日本語でのサポートを受けられる
・Micron(メジャーチップ)採用、JEDEC 6層基板

【-評価】
・全世界的に見ればマイナーブランドな為、M/Bベンダー側の正式対応、動作確認情報が少ない
・BIOSバージョンによっては安定動作しなかった

SanMax製メモリは品質の高さと(販売店を含めた)サポート力の高さで人気がありますが、今回の場合はBIOSのバージョンよっては定格で安定動作しなかったので、手放しでは褒められません。

しかし、結果的には問題を解決出来た事、そして(私は今回お世話にはなりませんでしたが)不具合発生時のサポート対応力への期待と使用チップを指名買い出来るメリットを考えれば、選択のひとつとしては十分に「あり」だと思います。
  • 購入金額

    14,000円

  • 購入日

    2011年03月頃

  • 購入場所

26人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • リンさん

    2011/03/27

    おめでとうございます!
    24GBすげぇ~~~とか思ってレビューを読んでいて、
    上手く作動していない旨のあたりを読んでいるとドキドキして、

    >見事に1333MHz動作、1.5Vで安定して24GB認識するようになりました!
    ホッとしました。

    自分も昔HDDが相性問題から認識しない事があったのですが、
    BIOSアップデートで認識した事を思い出しました。
  • s3zm4rさん

    2011/03/27

    コメントありがとうございます!

    本家すら採用を避けたMicronチップで動作するモジュールを製造したSanMaxを褒めるべきなのか、BIOSの最適化で対応させたASUSTekを褒めるべきなのか悩むところです。

    気分次第でCT3KIT51264BA1339に載せ替えるかもしれませんがw
  • mineさん

    2011/04/13

    今までBIOSアップデートによる改善点を特に意識したことはなかったのですが、このように見事に効く場合もあるのですね。
    勉強になります。

    なにか問題があったら更新を確認しろ、ということでしょうかw
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