家にあったケースを使うも、どうも使いにくい。
最近、手元に USB 3.0 対応製品が増えてきて、使用頻度も高まっている。
しかしながら、せっかくある USB 3.0 のポートも背面のみで使いづらい。
前面に出したいが、ベイオプションで付けても結局扉の中。
これはケースを買うしかないと、そう思ったのがこのケースを買うことになったきっかけです。
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このケースを購入するにあたり、実は色々なメーカーのケースを物色していました。
せっかくなので色々と語りたい(笑)
初めて惚れたケースは「星野金属 JAZZ Take 5」。階段上の斬新なデザイン。
星野金属(WiNDy)、後のソルダムや星野ING自体既に倒産している。
その上、今の時代にはそぐわないインターフェース。当然却下。
昔から使ってみたかった「SilverStone Temjin SST-TJ08-E」。
でも、欲しかった頃に比べると随分値上がりしていてなんとなく買う気が起きなかった。故に却下。
最近は机の下にPCを置いて使うようになったので、ケース上部に電源ボタンやUSBの端子があったほうが使い勝手がいいと思い、条件を満たすケースを物色。マザーは Micro ATX だけれども、ケース処分も手間だし、保管する場所もそれほどあるわけではないので、数世代は同じケースを使うのも考えて選ぶことに。どうせ買うなら USB 3.0 ポートも2つ欲しい。
出来れば過去から見ても最安値に近い金額で買いたい。
そうして目をつけたのは、「Fractal Design Define R4」。
実は最有力候補だった。全面が扉になっている静音ケース。R3の欠点を取り払い、なかなかいいケースになっているとのことだった。ちょっと予算オーバーだったが、ヤフオク!で少しお安くなっていた新古品に入札をかけるも敗北。
兄弟機「Define Mini」も良かったのだが、USB 3.0ポートが1つしかないところが納得いかなかった。
同時に目をつけていたのは「Cooler Master Silencio 550」。
< http://www.coolermaster.co.jp/product.php?product_id=6704 >
別に扉ものが好きなわけではないが、扉ものを無意識に選んでいたのかもしれない。寝床の横が作業スペースなので、睡眠を妨げる様なデザインは嫌だった。ホコリを吸い込みそうなデザインも避けたかった結果とも言えるかもしれない。
このケースの魅力は、SDカードスロットが付いていることと、SATAのHDDを差し込んで使うことのできるHDDドック(SATA X-dock)が標準搭載されているところだった。
お財布の都合もあったのでこいつでもいいかな…なんて思ったりも。
他にも色々と物色するもなかなか決められずにいた。
そんなある日、AmazonのPCコーナーのセール品を物色していた。
「セール品だけど結構いいお値段だなぁ…」なんて思いつつ。
「アルミケースかぁ… Mini ITXだったら1万ちょっとだけど、ATXだと2万近いな………ん?」
「なんか、1万ちょっとでフルアルミケースが売ってるんですが…( ゚д゚)ハッ!」
「予算オーバーだけど、アルミケースってところに惹かれる… USB 3.0 も2ポートついてるし…」
「LIAN-LI かぁ、前から思ってたんだけど、なんかロゴがあんまり格好良k(ry」
「(Google で LIAN-LI のケースの評判を検索)台湾製だし、ケースの出来もいいみたいだし。予算オーバーだけど…」
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買いました(笑)
2010年モデルのためお安くなっていたようですが、求めていたインタフェース(USB 3.0)に対応していたので、そこは全く気になりませんでした。
ツールフリーケースっていうのは買ってから気づきましたが、いろいろなギミックが使われていて、なかなかおもしろいケースです。
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【 外装 】
第一印象は「思っていたよりカッコいいじゃん」。
基本的に角ばったデザインを好む私。
写真ではフロントパネルの丸みを帯びたファンの空気口が何となく気に入らなかったが、実物を見るとそれほど気にならず。
青く光るファンが結構カッコいい。夜はちょっと鬱陶しいけど(笑)
エンブレムは外そうかと思いましたが、裏側から見るとエンブレムがずれないように穴にはまっている様子。穴が開いているのもカッコ悪いので、やめておきました。
実際、LIAN-LI のエンブレムも下の方に付いているので、普段使っていても殆ど気にならず。
インタフェース関係ですが、まあ普通。出来ればプラスのネジではなく六角のネジにしてくれたらもっと見た目が良かったのでは…なんて思ったり。
左から順番に
・eSATA
・USB 3.0 ポート x 2
・マイク・ヘッドフォン
・リセットボタン 兼 アクセスランプ
・電源ボタン 兼 電源ランプ
eSATAやUSB 3.0ポート用のコネクタキャップもついてきます。
インシュレータ(?)も良い感じの見た目です。
電源ファン用のフィルタもついてます。
【 内部 】
ケース内部。普通。フルアルミなことくらい。
フロントのファン。青く光るやつ。本来はフィルターも付いてます。
上にスライドすると簡単に取れます。ラバーによって筐体へ振動を伝えにくくしてあります。
リアファン。こちらは光りませんが、ファンカバーがついています。
カードスロット。カバーがめちゃくちゃ簡単に外れちゃいます。
流石、ツールフリーケース♪
電源。ツールフリーで止められます。
3.5インチシャドウベイ。外れます。これまたツールフリーで、HDDなどを止める際にラバーをかましてあるので、振動対策もされてます。
取り付け方ですが、ラバー+ネジの足をつけて、SSDを入れる!(2.5インチと3.5インチの変換台も付属品)
上にスライドして、ロック! これでおしまい。
本来はドライブのコネクタがこちら側に来るようにいれるようです。
そうしないと、場所によってはフレームとドライブが接触してケーブルがさせませんw
裏配線。出来ないことはないですが結構狭いです。あまり綺麗に整線出来てないですが…
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初めてLIAN-LIのケースを使いましたが、質感も、使い勝手もなかなかいいです。
フロントファン×2、リアファン×1なので正圧ケース。
空気を取り込む側のフロントファンにはフィルタが付いているので、ホコリ対策もそこそこOK。
実際に組んだとき、マザーボードを止めるためのネジ(6角のあれ)がATXの位置についていたのをMicro ATX用に取り付け直したのと、付属の2.5インチドライブの変換アダプタにSSDを使うときに工具を使用しましたが、それ以外は工具を使わずに作業を進めることが出来ました。
個人的には完全ツールフリーにして欲しかったな…と思いましたが。
「俺はネジで止まっていないと嫌だ!」って人も、ケースにネジ穴は開いていますし、ネジも沢山ついてくるので、どなたでも安心して組み上げることの出来るケースに仕上がっていると思いました。
ちょっと残念なのは、裏配線向きではないこと。
裏側は狭いですし、HDD/SSDを沢山積む方はコネクタ側を裏側に持っていくのがケースの構造上困難なので、マザーボード側にせざるを得ず、見た目は落ちるかもしれません。
マザーボード下(電源横)は、裏側を隠す板がないので、やっぱり裏配線には不向きです。
この辺りが改善されると益々いいケースだと思いました。
最近のモデルはもしかしたら改善されているかもしれませんが。
ケース全体となって剛性を高めているようで、サイドカバーを外すと結構グラグラします。
これはカバーを閉めればそれほど深刻な問題ではないのでまぁ、いいとします。
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購入金額
11,750円
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購入日
2013年05月06日
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購入場所
Amazon.co.jp
下小川さん
2013/06/01
拡張カードスロットの機構はよくできてますよね。ツールレスや独自固定方式ってカードがグラついたりするのも多いんですが、このカタチのは基盤が無いアクセサリでさえ安定してくれるんで気に入ってます。
写真とサイズを見る限り此方のPC-P50Rと本体のフレーム自体は共通設計みたいですね。ベイ構成やデザインでまるで別物に見えますが。USBの配置も改善されているようでいいなあ(PC-P50RはUSBポートが隣接しすぎててUSBメモリが使い難い)。
裏配線スペースも同じかと思いますが、この幅だとこれくらいが限度なんでしょうね。こっちも電源ケーブルはギリギリサイズです。でもP183はサイドパネルに厚みがあって、上下分割もされているのでもっと裏配線しにくかったりしますw
tagさん
2013/06/01
気になっておられましたかっ^^
拡張カードスロットの機構はホントに良く出来てますよね!(とは言ってもカードは一枚も刺さってないw)
電源もガッチリ止まりますし! (下小川さんのPC-P50Rも写真を見た様子だと対応しているように見えました。止めるパーツが欠品なようですが…)
PC-P50R のレビューを見させて頂いた時、内部設計がそっくりだ!と思っていました。
それと、やっぱりレッドアルマイトはカッコイイな!とw
3.5インチシャドウベイやUSBの配置&3.0への対応などところどころ改良は施されていて、LIAN-LI はしっかり仕事してるな、とか思ったりもしてました(笑)
USBポートの隣接は困りますよね。何かに付けてUSB対応製品って使いますし。
裏配線スペースもおそらく同じだと思います。あんまりケースが大きくても置き場所に困るので、これくらいが丁度いいのかもしれませんね。
上下分割ケースの難点がこんなトコロにあるとは…w