Bluetooth対応機種を検討してみたものの、職場の端末はBluetoothを搭載しておらず、別途USBアダプタを購入しなければならない。その時点でBluetooth対応機種は選択肢外になった。
マウスとテンキーは出来れば同じメーカー製で各4000円未満にしたい。
レシーバーは1つにまとめたい。サイドボタン付きのマウスがいい。
そもそも、ワイヤレスのテンキー自体がほとんど出回っていない。
そういう意味では絞り込みは簡単だった。
結果として、マウスはM510、テンキーはN305を購入することになった。
【外観】
表面の光沢感、グリップとホイールのざらつき感のあるラバー加工、サイドボタンの凹凸感。
Logicoolのマウスには、全般的にスマートな印象を持っているが、M510はスマートというよりは、
渋いという表現が合っているような気がする。
【握り心地】
左右両サイドがきつめに絞られた変わった形状をしているが、初めて握った時でも特に違和感はなかった。
左右ボタンの指が触れる位置に緩やかなカーブが掛かっているので、そのおかげで指がボタンに良くフィットする。
両サイドにはラバー加工が施されているので、グリップ力はまずまずな感じだ。
ワイヤレスマウスを選ぶ際には、本体重量に電池の重さが加わることも考慮して、フィット感のあるものを選ぶことが大切。手に合わないマウスでは余計に疲労感が出やすくなる。
【ボタン】
左右ボタンにはほどよいクリック感があってまずまずの押し心地。
ホイールを回転すると緩めなノッチがある。ホイールのクリック感は、カチカチというよりはカコカコという感じだ。
うまく表現できないが、マウス内部の空洞に振動が響き伝わる感触とでもいえばいいのだろうか。
ホイールを奥に回転させた時にがたつきがある場合がある。ホイールの作りはあまり良くない。
サイドボタンにはしっかりとしたクリック感があるが、ボタンに凹凸があってフィット感が今ひとつ。
少し出っ張り過ぎ。押すというよりは押し込むという感覚に近いかもしれない。少し力がいる。
【センサー】
デスクマットに直置きしているが、ポインタの滑りもなく使えている。
このマウスで最も気になっているのは、センサーの位置だ。
センサーが中央から右にずれた位置に付いているので、指そうと思っている位置からポインタが左右にずれてしまう。
ポインタ速度を調整することでずれ幅を小さくしているが、慣れるまでには多少時間がかりそうだ。
細かい作業には向いていないかもしれない。
【重量】
ワイヤレスマウスの宿命ともいえるが、電池を使うだけにやはり重い。
最初は電池を2本入れていたが、すぐに1本にした。
電池1本でも動くのはいい機能。
電池切れが早くなるが、省電力を売りにしているようなので、どこまで持つのか期待したいところだ。
【SetPoint】
SetPointとは、Logicoolのマウス管理用の常駐ソフトウェアだ。
キーバインドや電地残量の管理、ポインタ速度の調整などができる。
Logicoolのマウスを使うのはM510で2台目になる。
1台目を使っていたのは何年も前のことだが、当時のSetPointはとても不安定だった。
突然常駐しなくなり、再インストールの繰り返し。環境の変化に弱い印象のあるソフトだった。
今回は仕事用の端末ということもあり、安定的な環境下で使うので、試しにインストールしてみた。
M510にはインストールCDが付属していなかったので、公式サイトからver6.22をダウンロード、インストールしてみたが、エラーが出てインストールできなかった。
原因を調べてみると、どうやらproxy経由ではインストールできない仕様になっているようだ。
そのため、web上でver6.20を見つけ出してきて、インストールしてみたところ、あっさりとインストールが完了した。
肝心のSetPointの使用感だが、特に問題なく動いてくれている。
【Unifying】
UnifyingレシーバーをUSBポートに差し込み、マウス本体の電源をONにするだけでマウスを認識した。
おそらくペアリング済の状態で出荷されているだろう。
過去の機種では、自分でペアリングしていた。なかなか認識してくれず手間取った覚えがある。
そもそも、出荷時からペアリングされていなければ、ペアリングするまでは別のマウスが必要になる。
以前はこうした当然ともいえる配慮がなされていなかった。
レシーバーは小型なので、USBポートに差し込んでも出っ張りはわずか1cm未満。
端末側面のUSBポートに挿しても全く気にならない。
同時購入したワイヤレステンキーN305との同時接続だが、わずか数ステップ、20秒足らずで簡単にペアリングできた。
ワイヤレスマウス特有のポインタ飛びは今のところはない。
【総評】
細かな点で不満に感じる部分はあるものの、多機能な上に3000円以下の価格であることを考慮すれば、十分に納得できるマウスといえる。
ワイヤレスマウスの弱点ともいえる本体の重さに関しては、電池1本でも動くように対処されていたりと、弱点を克服しようとする試みは大いに評価できる。
これまでにワイヤレスマウスを数台使用してきたが、ワイヤレスという利便性を打ち消してしまうほど問題点が多いものばかりで、以降ワイヤレスマウスを敬遠してきた。
それだけに、M510はワイヤレスマウスもやっと使えるレベルに達してきたなと感じさせてくれる1台になりそうな気がしている。
【追記】
2012.7.12
電池2本では重さが気になったので1本で使用してきたのだが、6ヵ月が経過したところで初の電池切れを迎えた。
スイッチを切ることなく、毎日8時間使用してきたので、電池の持ちとしてはこれで十分なのではというのが率直な印象だ。
-
購入金額
2,978円
-
購入日
2011年06月27日
-
購入場所
Amazon
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。