レビューメディア「ジグソー」

サウンド機能内蔵、ファンレス2スロット仕様GeForce 210

ASUSTek製 Nvidia GeForce 210採用ビデオカードです。
512MBのDDR2メモリを搭載。
NvidiaのGPUとしてはGeForce 9400GT後継の位置付けですが、メモリバス幅の減少(128bit -> 64bit)、PhysX機能の省略と、性能的にはむしろ低下しています。

先にHP Proliant ML110 G6増設用に購入した


が、Pentium G6950との相性問題で使用出来なかった為、急遽このカードを購入しました。

 ・DVI/HDMI出力を持っている
 ・低消費電力、外部電源不要
 ・低発熱、ファンレス設計

上記条件を満たすローエンドカードを探してみたところ、ちょうどユニティ公式ショップでアウトレット品が特価で出ていたのでこれにしました。

【製品URL】
http://www.asus.com/product.aspx?P_ID=BFv6m0Y3Ht7BMzUn&templete=2

【Unity製品URL】
http://www.unitycorp.co.jp/asus/vga/nvidia/pciex/en210silent_di_512md2lp/index.html

【製品仕様】
GPU: NVIDIA GeForce 210
製造プロセス: 40nm
メモリ: 512MB DDR2
GPUクロック: 589MHz
Shaderクロック: 1402MHz
メモリクロック: 800MHz(400MHz DDR2)
RAMDAC: 400MHz
メモリインターフェイス: 64-bit
最大解像度: 2560 x 1600(D-Sub: 2048 x 1536)
出力端子: D-sub、DVI-I、HDMI(HDCP対応)
接続バス: PCI Express 2.0
補助電源: 不要
ボード寸法: 69mm x 168mm (販売代理店での実測値、ブラケット部分を除く)


パッケージです。当然ですがユニティ扱いです。

付属品です。

 ・LowProfile用ブラケット
 ・ドライバCD
 ・マニュアルCD
 ・マニュアル冊子
が同梱されています。
カード自体が2スロット仕様なので、LowProfile用ブラケットも当然2スロット用です。

カード全景です。ヒートシンクが巨大ですね。


大きなヒートシンクの為、2スロット仕様です。

ヒートシンク固定用ネジが飛び出していますが、この程度なら干渉の恐れはないでしょう。



早速HP Proliant ML110 G6に組み込んでみました。
OK。干渉はありません。
OK。干渉はありません。

それでは電源を投入します。
OK。相性問題は発生しませんでした。
OK。相性問題は発生しませんでした。

Windows 7 Professional 64bitをインストールしてみました。
DriverはNvidia公式からWHQL認証済み最新となる「Version 258.96」を導入。
トラブルは全く発生しませんでした。

また、購入後に知ったのですが、本GeForce 210にはサウンド機能が内蔵されています。
上記ドライバ導入後にはHDMI経由で音声出力も可能になりました。

【Windows Experience Index】
グラフィックスは4.6です。何故かゲーム用の方が5.5と高いです。
グラフィックスは4.6です。何故かゲーム用の方が5.5と高いです。

【CINE BENCH R11.5】
Open GLは6.22fps
Open GLは6.22fps


3DMark Vantageも実行してみましたが、紙芝居状態でいつまで経っても終わる気配がなかったので中断してしまいました。

Windowsなど、GUI環境で標準的な操作をする分には、サーバー系M/Bに搭載されているメモリ共有型オンボードVGAに比べれば遥かに快適です。

試しにWindows Media Playerで動画を再生してみましたが、コマ落ちなどなく快適に観賞出来ました。


【+評価】
・相性問題発生せず
・外部電源不要
・ファンレス
・サウンド機能内蔵

【-評価】
・ローエンドなのに2スロット消費
・PhysX機能の省略

購入目的であるML110 G6でのDVI/HDMI出力が出来る様になりましたのでひとまず満足です。

また、購入検討段階では意図していなかったのですが、サウンド機能内蔵は素直に嬉しい誤算でした。
RADEONはHD2000シリーズの頃からHDMI用にサウンド機能を内蔵していましたが、GeForceも同様の機能を持つ様になっていたのは知りませんでした。
ML110 G6にはオンボードサウンドがありませんので(サーバーですから当然ですが)、本カードを使う事で一石二鳥の恩恵を受ける事が出来ました。

欠点としてはローエンドなのに拡張スロットを2つ占有してしまう事ぐらいでしょうか。
ファンレス(パッシブ冷却) = 駆動系がないので、故障懸念の要素が減るという意味でも長期安定運用に適していると思います。
価格も安価ですから、スロットに余裕があるならば、2D主体の用途には良い買い物だと思います。
  • 購入金額

    4,000円

  • 購入日

    2010年10月頃

  • 購入場所

17人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • ネイエフさん

    2010/10/12

    ファンレスよりはできればファンありのほうが最近いいなと思いつつありますが
    ここまで大きければ中のエアフローがある程度しっかりしてればそこまで熱を持つこともなさそうですね
    スリムに2スロットは痛いというのもありますので個人差もあるでしょうが
  • s3zm4rさん

    2010/10/13

    ファンありでしたら、(ローエンドの場合)意地でも1スロットに完全に収まってもらわないと、選択肢としては厳しいですね。

    純粋なサーバー用途なら、大人しくオンボードVGAを使うのが正解なのでしょうが、趣味用途なので、中途半端にD-sub以外の出力やある程度の描画性能を求めてしまいます。
    欲を言えば、Quadro NVSやFire MVのPCIe x1版がもっと安価なら間違いなく第一候補なのですが。

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