レビューメディア「ジグソー」

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コメント (1)

  • ななこっち★さん

    2012/05/25

    安価で、ジャンボフレーム対応で、かつ省エネといえば、この商品かもしれませんが
    Xeonサーバー構築中も含めて、このハブに関して、いろいろテストする機会ができましたので
    レビューさせて頂きます。

    ※記事の一部は、去年の12月に計測したものですが、全くメモを取らず、
     頭の中での記憶から記述したものを含みます。

    ・ジャンボフレーム
     注)同一メーカー、同一機種のLANインターフェイス以外での、
     ジャンボフレームの接続性保障はないものと思ってください。

     うちの中の、ほとんどのLANインターフェイスを、Intel製に揃えてある為、
     ジャンボフレーム(別名ジャンボパケット)が有効な状態で、高速通信ができ、
     かつ、安定している状況です。

     Windows 上では、9014バイトまで認識し、これに対する、PC-*NIX は、
     FreeBSDで、以下の通りです。

    ifconfig_em0="inet *.*.*.* netmask 255.255.255.0 mtu 8996"
     (数字が少ないように見えますが、正しい数値です)

    ・ジャンボフレーム ON/OFFの速度
     Intel製のNICではありますが、大きく速度が異なりましたので掲載します。

     サーバー:全てNIC=Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter@FreeBSD 9
     クライアント:上記NIC (MTと略)/Intel intel Gigabit CT Desktop Adapter(CTと略)@Windows 7 64bit

     ジャンボフレーム未使用時
      MT(クライアント)→MT(サーバー):約600Mbps
      MT(クライアント)←MT(サーバー):約550Mbps
      CT(クライアント)→MT(サーバー):約800Mbps
      CT(クライアント)←MT(サーバー):約850Mbps

     ジャンボフレーム使用時
      MT(クライアント)→MT(サーバー):約650Mbps
      MT(クライアント)←MT(サーバー):約900Mbps
      CT(クライアント)→MT(サーバー):約800Mbps
      CT(クライアント)←MT(サーバー):約900Mbps

     ※ CT と CTの組み合わせの場合、無理にジャンボフレームを使用しないほうが
      ほぼ帯域いっぱいの1Gbps弱を出せます。

    ・同一のハブへの攻撃
     攻撃という言い方は少しおかしいですが、かなり負荷をかけた状態の事を
     示します。

     ある1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約900Mbps
     ある1:1と1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約850Mbps
     ある1:1と1:1と1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約700Mbps
     ある1:1と1:1と1:1と1:1通信が、ほぼ帯域MAXの時:約400Mbps

     RAMDISK同士でのFTP ファイル転送速度の実測値ですので、あまりあてに
     なりませんが、いわゆる通信のセッションが増えることにより、内部での
     実際の処理速度がどれぐらいか?ということです。

     通常の個人の利用では、このようなことは想定しないので、問題になりませんが
     これを、複数人が同時に、1台のPCから1台のNASへアクセスするパターンが
     3つ、それとは別に、インターネットから全部のPCがダウンロードするような
     ことが事が発生すると、ハブ内部での接続速度は維持できなくといって良いでしょう。

     ただ、ここは、価格から考えて、問題ないものと見ています。

     参考までに、ジャンボフレーム未対応の別のハブでも計測すると

     Planex社の8ポート(個人向けだが、定価約2万円の品)
     ある1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約700Mbps
     ある1:1と1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約700Mbps
     ある1:1と1:1と1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約600Mbps
     ある1:1と1:1と1:1と1:1通信が、ほぼ帯域MAXの時:約500Mbps

     Corega社の8ポート(定価約8000円の品)
     ある1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約750Mbps
     ある1:1と1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約650Mbps
     ある1:1と1:1と1:1の通信が、ほぼ帯域MAXの時:約500Mbps
     ある1:1と1:1と1:1と1:1通信が、ほぼ帯域MAXの時:約350Mbps

     という結果になりました。

     注:この結果は、主に以下の環境で計測しています。
     FreeBSD 9.0-RC × 2 / amd64 (Athlon x2 2.2G S939)@1セット
     FreeBSD 9.0-RC × 2 / amd64 (Xeon E3-1290 3.6GHz) on Linux KVM @3セット
     (10GBase-T2枚ずつ搭載をそれぞれ2つ使用、オンボード 1Gbps×5を順番に
      仮想に割り振りしなおして計測)

    ・リンクランプ等の視認性
     家の中では、あぐらをかいた状態で、約1.8m上方にある位置、
     データセンター内では、最天井にこのハブを設置しましたが、
     確かに、「見にくい?」と言われれば、見にくいかもしれませんが
     何も問題はなく、普通に確認できます。

    ・ポートが後ろにあること
     これによって、リンクランプの視認性がよくなっていますが、
     よくLANケーブルを入れ替える人には、少し使いづらいことかも
     しれません。

    ・電力使用量
     ワット計にて計測はしたことはしたんですが、環境により、正しく計測できません。
     自家サーバー内で、通信している可能性、もしくは、自動最適電流を検知している為か、
     このような結果になっています。

     表記ないケーブルは、1Gbps=CAT6、100Mbps=CAT5、長さは5m以内です。

     ・6本の1Gbps、2本の100Mbps 接続時:約7W
     ・上記の2本を外し、50mの1Gbps を2本接続した状態:約11W
     ・4本の1Gbps、4本の1Gbps(CAT6E、本当は10G用)接続時:約9W以下
     ・100Mbps、1Gbps×2のみ接続時:約3W
     ・100Mbps、1Gbps×2、50mの100Mbps を1本接続した状態:約7W

     参考:Planex製
     ・6本の1Gbps、2本の100Mbps 接続時:約17W

     参考:Corega製
     ・6本の1Gbps、2本の100Mbps 接続時:約12W

     ※記事中に、FreeBSD 9 と記載されていますが、全て、正式リリース前の
     β、または、正式公開候補リリースの物です。

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