知ってる人は知っている、クレバリー販売の「不幸袋」。
以前ネット販売されたら大騒ぎになってしまったせいもあるのか2011年は店頭販売のみ。それでも不幸を求めて開店前既に定数オーバーまでお客さんが並んでいた。ちなみに私は並んだ時点で定数オーバーしてたが、余裕をもってカウントしてるのでもしかしたら買えるかもくらいな位置だった。最終的にまだ数個残ってる時点で購入できたが。
なんでマザーの記事にこんな事書いてるんだって？それはもちろんこのマザーがその「不幸袋2011」から出てきてしまったからに決まっているでしょう。
その名の通り不幸袋。2011円と並ぶ時間をドブに捨てる覚悟で買わなければならない一品。なのになんだ、当時はLGA1155発売寸前とはいえ現行規格マザーが出てきてしまった。
店の前で何人か開封した時に「大当たりじゃないですか！」といわれる程異質だったこのマザー。福袋なら大サービス品かもしれないがコイツは不幸袋。袋から箱が出てきた時「箱だけ新しいんじゃないの」と中を開けて確認したくらい。
家で改めてモノを確認すると「中古保障～」云々のシールが貼られているので、一度中古品として出回ったものなのは間違いない。箱や梱包材はしっかり付属、ドライバディスクや解説書もあるが、ケーブル類やバックパネルが欠品。中途半端なジャンクさである。CPUファンの風が当たる箇所にホコリが残っているので少なくとも電源が入った「事」はあるようだ。
しかし困った事に我が家にはそんな現行規格のパーツなんてない。手持ちの最新はCore2DuoにDDR2。更にPentium4プレスコットやPentiumIIIカッパーマインはは持っているがCore iシリーズは無いんだ。ついでにSDRAMやDDRは山積みだがDDR3は無いんだ。この動くか動かないか判らないマザーの為にCPUとメモリを買って、結局動きませんでしたじゃそれこそ「不幸」になってしまう。
知人に「ソ●マップ辺りで見積もりしてもらえばその時動作確認するんじゃね？」と言われたが、やはりここは自分で特攻してナンボだろう。LGA1155の登場でLGA1156系CPUの中古相場が下がらないかと思い待っていた。
しかし67系チップの不都合もあり、相場が下がるどころかむしろ中古屋のCPUコーナーを見るたびに在庫が入れ替わってる始末。
そして3月11日のアレで部屋はシャッフルされるわ親戚とは連絡つかないわといろんな意味でふっきれて「やれるうちにやっとこう」と動作確認を決意。ゴダゴダの合間にコソコソと部品を買い揃え、3月末、計画停電もちょっと落ち着いてきた頃に動作確認を決行。
単なるCPUじゃつまらないのでアンロックという響きにつられ655Kの中古を購入。しかしここでもう一つ問題が。なんと私の手持ちにLGA1156に刺さるCPUクーラーが無い。Asrock先生のマザーならLGA775のクーラーも刺さる板が存在するらしいがこちらは技嘉仙子（ギガバイ子）ちゃん。そんな変態じゃありません。
仕方ないのでPWM対応で一番安かったという理由だけでXIGMATEKのLOKI SD963を購入。この時点でCPU12800円、クーラー2480円、メモリ（PSD38G1333KH 4GB*2）6700円とバカにならない金額がかかっている。更にゲームPCで以前使っていたHIS製HD4670(H467QS512P)＆CoRE-400A-PLUG（400W電源）をくっつけ、AINEXのテスト用スイッチを装着しついに動作確認環境が！
接続を確認し主電源を入れ、簡易スイッチをポチっと。
…無反応。
やはりダメかと落胆していると、家に来ていた友人が「一瞬キーボードのNumLock光ったよ」という。まだ望みはあると電源ユニットを別のものにしたり配線しなおしたり色々やったがその後通電している様子はない。
仕方ない壁にでも飾るかーとかいってたら…簡易スイッチの頭がポロリ。
……色々使いすぎてスイッチの銅線もげていたらしい。
ならばと別の検証用スイッチをくっつけてカチっとな。
ついにCPUやグラボのファンが回った。1,2度何故か電源が再度入るような動作をした後…
BIOS画面きっちゅああああああああうぇｒｆｔｇｙ
BIOSは2010年の9月のバージョンになっている。βを除けば最新版BIOSだ。
更に設定も結構いじった形跡があり、明らかにデフォルト状態ではない。
誰かが使っていたものをまさにそのままの状態で不幸袋に入れたのだろうか？
この後WindowsXPを起動。655Kの倍率変更にも成功し、4.2GHzの常用なんかしちゃってるが特に問題は無い。
追記・一応マジメな簡易レビュー
ゲーミングモデルを除くと比較的上位に位置するマザーなので、SATA3やUSB3.0といったP55にはない機能が追加チップとして実現されている。IEEE1394こそ無いものの、IDEにFDD、LPT等レガシーなポート類も備えており、古い光学ドライブの流用からSSDの搭載まで多彩な要求にこたえてくれる。
青系で統一された基盤とヒートシンク
但しその分BIOSの設定項目が多く、例えばストレージ関連だと「P55オンボードSATA」「追加SATA3」「eSATA」「IDE」とそれぞれバラバラに設定項目がある。
655KにおけるTB倍率変更が出来ず、アンロックCPUのオーバークロックは通常クロックを可変させるしかないので、細かく倍率が変更できるボードに比べると自由度が低い。
またクロスファイア等のマルチGPU環境には向かず、VGAを2枚挿しすると片方がx4動作になってしまい思ったようにスコアが伸びない。またSATA2ポートが上向き実装なので下段のPCIexに長いVGAを挿すと干渉してしまう。
SATA3は横向き
一方PCIは扱いやすい位置にあるため、既存のPCIカードをしっかり活用できる。またバックパネルのPS/2ポートはGIGABYTEお得意のマウス＆キーボード兼用ポートだ。
充実のバックパネル
CPU周囲のヒートシンクは一見大型だが、CPUから離れているのでクーラーとの干渉は少なく、忍者参も（メモリスロットがふさがるが）取り付け可能だ。マザー側背面に構造物がないのもバックパネル式クーラーを装着する上で安心感がある。クーラーは選ばないタイプと言えるだろう。
大型クーラーの装着も干渉は無い
これらの特徴から、ゲーミングには向かないが、過去のパーツを利用しつつCPUパワーやストレージを強化したい作業用PC等に向いている。最大の難点はやはり寿命が短かった「LGA1156」規格という事か。
その後…
半年程たって、突如メモリのデュアルチャンネル動作が不能になってしまった（1枚挿しやスロットを分けた2枚挿しならOK）。こんなところに爆弾を抱えているとはさすが不幸。しかしXP環境の場合4GBメモリを1枚挿すだけで十分なのでとりあえずそのまま使っている。
とにかく、この不幸袋マザーが発端となって2011年はPC周りがどんどんカオス化していったのだから何が起きるかわからないものだ。2012年の不幸袋はPCパーツが入っていなかったし、大人しくしろという事なのか、このマザーをどうにかしろということなのか…
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購入金額
2,011円
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購入日
2011年01月01日
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購入場所
クレバリー
はにゃさん
2011/05/26
しかし不幸袋のなかに、まれに含まれるという当たり品じゃないですか？
中古というか、展示品 or 修理上がり品なんでしょうかね。
とっぷりんさん
2011/05/26
配線的な意味で…。
下小川さん
2011/05/26
一度中古で販売されていた形跡があるのですが、クレバリーさんって確か中古販売はしてないんですよね。BIOSリセットもされていなかったし、展示品か何かだったんでしょうか。中々謎な存在です。
はにゃさん
2011/05/26
下小川さん
2011/05/29
この調子で使ってたら何年ももちそうですが、そもそも使ってないので元をとれる気がしません！