まず、このケースは、スリムケースとなっておりますが、ATXマザー、ATX電源が搭載できるATX規格のケースです。
ただ、ケース幅が140mmと薄くなっておりますので、実質130mm以下の内部幅となります。
CPUクーラーは120mm程度までなら、装着可能だと思います。
サイドフローであれば、92mmファンを搭載したクーラーが限界でしょうか。
ただ、排気が貧弱な為、サイドフロータイプのクーラーは取り付けても、あまり意味は成さないように思います。
今回は、LGA1156ソケットのBiostar TH55XEを使用しますので、持ち合わせのクーラーで、LGA1156対応、このケースに入るクーラーが、TITANのENTERTINERしかありませんでしたので、これを使いました。
組み付けに関してですが、このケースのマザーボードマウント用のスペーサが専用(Value Waveでは当たり前なのかな?)となっていて、一般にPCショップで市販されている、インチネジタイプのスペーサは、取り付けできません。
また、マザーボード固定用のネジも、ミリネジになっていますので、注意が必要です。(挿してみれば分かることですが。)
HDD、光学ドライブの配置についてですが、まず、5インチベイは左側以外は、事実上使えません。(横幅の小さいタイプのマザーであれば、なんとかなるかも知れませんが。)
中央だと、マザーのメイン電源の配線に、激しく干渉してしまい、マザーがひん曲がります。
HDDについても、一応、3.5インチ→5インチ変換アダプタで5インチベイに取り付け可能なように見えますが、実際は、これも激しく干渉し、配線すらできませんでした。
HDDはフロント上部のシャドーベイか右側のFDD用の3.5インチベイに納めるしかないようです。
FDD用の3.5インチベイに納めた場合、今回使用したマザーでは、若干干渉しますが、ギリギリ収めて、配線もできました。
ただ、起動中、FDDベイ側のHDDの温度が、シャドーベイのHDDに比べて、高くなりますので、夏場は、5インチベイの中央に、ファンでも付けて、冷却するのがいいかと思います。
ケースの幅が小さいため、内部空間が、思ったより狭く感じます。
電源の余ったケーブルを一番下に転がしておくと、かなりスペースをとります。
このケースを使う際には、プラグインタイプの電源で、必要最小限のケーブルのみ取り付けるのがいいと思います。
ファンについてですが、背面に6cmファンが2基、天板に9cmファン1基、右側サイドパネルに8cmファンが1基付いていますが、思ったより音が聞こえません。
背面6cmファンについては、意味があるのか?と思うほど、風量が小さいです。
排気は天板の9cmファンに任せてあるように感じますが、これも結構、風量が小さく、静穏に感じました。
電源部からの排気を担う、右側のサイドパネルのファンに至っては、存在自体に意味があるのかな?って思うほど、貧弱です。
電源のファンで押し出してるだけと、殆ど変わらないように思います。
ほぼ、サイドのメッシュパネルからの自然吸排気がメインのように感じます。
ただ、意外と、このメッシュパネルだけでも、結構冷却できているように感じました。
CPUクーラーに、トップフロータイプのクーラーを使っているせいか、サイドパネルオープン状態と、クローズド状態での温度差も、殆ど無く、それなりに冷却はできているようです。
VGAカードの温度も、誤差の範囲でした。
温度比較は、画像3が3DMark06実行後ですので、最高温度を見てもらえると、比較できると思います。(H55マザーでは、正常な温度は表示できていないと思いますが、比較はできると思います。)
画像4は、i3 530を4GHzのOCして、OCCTを実行し、完走した際のSSです。
現状の構成としましては、
CPU:Core i3 530 (4GHzにOC)
CPUクーラー:TITAN ENTERTINER
M/B:Biostar TH55XE
Mem:KINGBOX DDR3 1333 1GBX2
VGA:Power Color HD5670 512MB
HDD:Seagate 250GB+Maxtor 80GB
DVDD:Buffalo(型番忘れました。)
PSU:Seasonic SS-550HT
このような環境で使ってみようと思います。
気になった点等ありましたら、後日、追記していきたいと思います。
今回の、ケース選びの趣旨は、見た目の改善でしたので、軽くオーバークロックした状態で、常用するには、全く問題なく、意外と静穏で、見た目がスッキリしたので、子供たちも喜んでおります。
ケースの引越しについては、大成功ということで。
一応、安定性の確認の為、1週間近くBOINCでフル稼働(子供がゲームしていない間)させてみましたが、結構普通に動いています。
一点だけ、気になったところですが、5.25インチドライブベイですが、フロントパネルの工学ドライブのスイッチ&蓋を使用する際に、バネが強すぎて、ドライブのトレーが途中で引っ掛かってしまいました。
バネを一つ外して、バネ1本にしてみると、丁度よくなりました。
最近、気温が上がってきて、現在の室温は、24℃まで上がっていますが、熱暴走することなく、OC状態でも、問題なく稼動しています。
見た目重視で、拡張性は低いですが、それなりの冷却性能を持ち、価格的にも手ごろなケースですので、ヘビーな使い方をしなければ、十分使えるケースだと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2010年02月頃
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購入場所
かずや。さん
2010/05/05
みまさまさん
2010/05/05
chi-zuさん
2010/05/05
退会したユーザーさん
2010/05/05
退会したユーザーさん
2010/06/04