レビューメディア「ジグソー」

新旧では測れないオペアンプの性質


最終的な候補を絞るまで行ったTitanium HD用の2回路オペアンプの選定ですが、少し寄り道をして、ロングセラーの商品を買ってみました。


バーブラウン(現在はTI傘下)OPA2604です。
私が入手したオペアンプの中では、最も持っている方が多い製品です。
それだけ人気ってことですよね? たぶん


足はいつもの形なので、さっそく取り付けて音楽を聴いてみます。
1回路側には、原音再生型トップクラスのLME49990を搭載しています。





なんというか、
MUSES8820ってなんだったんだろう? と思ってしまうほど、また豹変してしまいました。
鳴らし始めの段階から、8820の苦手としていた高音がはっきり聞こえるうえに、
一つ一つの音に、楽器に、今まで聞いたことのないようなあでやかさが加わり、純粋に音楽を楽しめます。
ほんの少し曇っているような感じはするのですが、いやな曇り方ではありません。

本来は曇っている感じといわれている2604が、おそらく49990の効果ですっきりするとともに、
ナチュラルでバランスのいい49990が2604の効果で、音につやが出たといったところでしょうか。
MUSES8820よりマッチしています(と、私の耳には聞こえます)。


ちなみに、この製品の発売のタイミングは、8820より非常に古く、少なくとも1990年代です。
(スペックシートという説明書みたいなものに、1991年のコピーライトマークがあるからです。
たぶんこの年だと思うのですが…)

8820は2009年です。


……
少なくとも2604が8820に勝っていると仮定すると、


PCに例えると、初代PentiumがCore i7(LGA1366や1156)に勝っているのと同じようなものです。
というか、そもそもCPUの世界ではそんなことありえませんが。


少し脇道にそれただけで、大きな発見をしてしまいました。
これを見る限りだと、8820の上位モデル、MUSES02の路線が怪しくなってきました。
この2604か、LME49880かの2択になりそうです。



と言いながら、なんだかんだ言ってMUSES01&02を2つずつ買ってる自分が見えます。

  • 購入金額

    300円

  • 購入日

    2012年12月24日

  • 購入場所

    秋月電子通商

8人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • いぐなっちさん

    2012/12/24

    私は自作アンプに使った感じでは、8820の温かみが好みでした。
    2604だとちょっと冷たすぎました。
  • 悠斗さん

    2012/12/24

    >>いぐなっちさん


    コメントありがとうございます!

    私の場合、アンプ系で試したことがないので、あくまでネットで調べたことなのですが、
    2604は強い電圧(確か±18V)をかけると角がとれてすっきりした音になる、と聞いたことがあります。

    アンプなどの場合は、確かにPC系よりも高い電圧をかけることが覆いと思うので、
    おっしゃられる通り、それが冷たく聞こえることもありそうですね。


    8820は少しかための音、との評価が多いですが、こちらの方は私もそこまで硬いとは思いませんでした。ほわっとした感じは確かにします。
    8920の方がそれは強そうな感じはします。

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