MicroATXのケースに合ったコンパクトなCPUクーラーの
Thermaltake Silent 1156を購入しました。
・製品寸法 110(幅)*72(奥行)*140(高さ)mm (ファンを含む)
・ファン回転数 800-1700 RPM
・最大風量 36.2 CFM
・ノイズ 22 dB
・重量 382g
・対応TDP 95W
・対応ソケット INTEL 1155/1156
ヒートシンクが後方オフセットになっているのが特徴です。
メモリの高さが高くても干渉しずらいデザインです。
またこのおかげでプッシュピンがファンの影にかくれないため
ファンをつけたままマザーボードへの取り付けが可能です。
通常の92mmファンより大きいファンで風量を増やしてます。
ファンをプラスチックの台座から簡単に取り外し可能です。
市販の92mmファンの取り付けも可能です。
銅製の台座に2本の直径8mmの太目のヒートパイプが付いています。
付属品です。
ケース内での様子です。
OCCTでCPUの全コア、全スレッドに使用率100%の負荷をかけて
CPUの温度がどれくらいまで上がるかベンチマークを行いました。
【テスト機材】
CPU INTEL Core i7 3770T
マザーボード GIGABYTE GA-Z77MX-D3H
メモリ CFD W3U1600HQ-4G x2(合計8GB)
ケース SilverStone SST-PS07B
【使用ソフトウェア】
測定 HWMonitor 1.19.0 (温度はCPU Core Package)
負荷テスト OCCT 4.2.0
【測定条件】
室温 24度
ロード時温度、回転数 負荷テスト開始から20分以内での最高数値
アイドル時温度、回転数 負荷テスト停止から10分以内での最低数値
ファンの回転数はマザーボードでのAUTOでのコントロール。
製品に付属しているグリスと、ARCTIC MX-4グリスでテストをしました。
【付属グリスでのテスト結果】
CPU温度 ファン回転数
アイドル 31 ℃ 881 RPM
ロード 59 ℃ 1394 RPM
【MX-4グリスでのテスト結果】
CPU温度 ファン回転数
アイドル 32 ℃ 859 RPM
ロード 59 ℃ 1383 RPM
温度はどちらのグリスでもほとんど変わらない感じですね。
付属グリスでも十分な性能ですし、塗りやすいやわらかさでした。
なお上記のテストではどちらのグリスもセンター盛りにしてます。
Silent 1156は3770Tのような低TDPのCPUで使うには十分な性能を持った
CPUクーラーといえるテスト結果だと思います。
ただ気になるのはファンの軸音です。
ファンの回転音をじっくり聞いてみると、「サー」という風切り音と
「カタカタカタ」と高速で振動するような軸音(ファンの軸付近で鳴っている音)の
2種類の音が聞こえてくると思います。
風切り音はケースからちょっと離れればそれほど気にならないのですが、
軸音ははっきり聞こえてきます。軸音がケースの中で響いている感じです。
音自体はそれほど大きくないのですが、ケースファンや電源ファンとは
異質な音がするので目立ちます。
静かにネットを見ている環境でこの音は気になるレベルだといえます。
総評
コンパクトさはMicroATXケースに非常にマッチしていると思います。
ただ残念なのはファンの軸音の大きさです。
ケースファンや電源ファンが静音なPC環境ではお勧めしません。
爆音PCで使うならCPUファンの軸音がかき消されるので問題ないと思いますが。
【長所】
コンパクトなのでケースの大きさを選ばない。
マザーボードへの取り付けやすさ。
製品の質感の高さ。
メモリに干渉しずらい。
低TDPのCPUなら十分な性能。
【短所】
ファンの軸音が気になる。
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購入金額
2,436円
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購入日
2012年06月22日
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購入場所
ツクモパソコン本店
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