ATXが使える事で一般的なHTPCケースよりも一回り、いや二回り程大きく、その大きさから一般的なHTPCケースでは採る事の出来ない構成を組めるのが最大の強みでしょう。奥行きはHDDベイを潰せばハイエンドカードであるRadeon 5870クラスでも収める事が出来ますし、高さはサイドフロークーラーの雄、TRue Black 120だって入ります(マザーにもよると思いますが)。
但し如何せんその大きさ故に・・・置き場に困る!一般的なテレビラックの奥行きは40cm弱が多い様ですが、この製品の奥行き45cmにもなり、一般的なAV機器システムのラックは収める事が非常に困難です。テレビと一緒に、と言う風な事を思い描いているのであれば大きさの確認は必須です。
しかしその大きさ問題をクリア出来れば製品自体はとても素晴らしい作りです。Antecの他製品で培われたチャンバー方式、シリコングロメット、内部剛性etc。静穏性も肉厚スチールが手伝って非常に優秀です。フロントのデザインもシンプルながらA必要十分の機能を備え、他のAVアンプと喧嘩する様な事はありません。
しかしながら欠点もいくつか存在します。
・吸気が少ないので静圧に保つのが若干難しい。
・サイド側のHDDベイの金具がHDDによって(日立製で確認)は干渉する。
・フロント液晶やリモコン搭載などから専用の配線が必要とされるが、その説明が不十分。
と言った所です。自作に慣れている人にはこれらも面白い課題と成り得ますが、初心者ともなると聊か難しい課題とも言えます。次期製品が登場するかは解りませんが、そうであるならば是非とも改善して頂きたい物です。
リビングで派手なゲーミング構成、しかもデザインにも拘りたい!と言う方や、録画チューナ満載の大規模録画システムPCとするにはオススメケースでは無いでしょうか。
-
購入金額
26,800円
-
購入日
2009年01月30日
-
購入場所
ツクモ
s3zm4rさん
2010/04/23