レビューメディア「ジグソー」

パワーキャッシュ技術採用、80PLUS SILVER認証 1200W電源。

Antecの80PLUS SILVER認証 1200W電源です。
当時、ケース購入にあわせて、「ストレート排気」、「1000Wクラス」の電源を物色していたところ、ちょうど新発売されていたこの電源を見つけました。

Antec製の電源で悪い噂を聞いた覚えもありませんし、製品情報を見る限り

 ・2200µFコンデンサーを搭載するパワーキャッシュ技術
 ・継続定格出力1200W
 ・6つの独立した+12V出力回路
 ・最小負荷電流 0A
 ・DC/DC電圧制御モジュール採用
 ・固体コンデンサ

など、安定性にこだわった製品に見受けられましたので購入しました。

【製品URL】
http://www.antec.com/Believe_it/product.php?id=MTc1Nw==
http://www.links.co.jp/items/antec-power/tpq1200.html

【基本仕様】
最大出力:1200W
電源規格:ATX12V V2.3 及び EPS12V v2.92 準拠
搭載ファン: 静音80mm(PWM制御)
入力電圧:100V~240V ±10%
入力電流:15A~7A
入力周波数帯:47Hz~63Hz
効率性 :85%以上(80PLUS SILVER認証)
保護回路:ショート回路保護(SCP)、過電圧保護(OVP)、低電圧保護(UVP)、過電流保護(OCP)
温度範囲:動作時:0℃~50℃
安全性許認可:UL、CUL、FCC、TüV、CE、C-tick、CCC、CB、BSMI
本体寸法:高さ86mm x 幅150mm x 奥行き200mm
本体重量:2.72kg
製品重量(ケーブル類含む):4.53kg
MTFB:100,000時間
・ActivePFC搭載
・NVIDIA SLI認定
・ATI CrossFire対応
・RoHS準拠
・5年間保証

【コネクタ仕様】
※直結コネクタ数、()内はプラグインコネクタ数
メイン24ピン電源コネクタ:1(-)
CPU 補助4+4ピン電源コネクタ:1(-)
CPU 補助8ピン電源コネクタ:1(-)
6+2 ピンPCI-E電源コネクタ:2(2)
6 ピンPCI-E電源コネクタ:2(2)
SATA 電源コネクタ:3(8)
ペリフェラル電源コネクタ:3(6)
FDD電源コネクタ:1(1)

【出力仕様】
※出力電圧:最小負荷/最大負荷/制限/リップルノイズ
+3.3V:0A/25A/-3%~+5%/50mV
+5V:0A/30A/-3%~+5%/50mV
+12V1:0A/38A/-3%~+5%/<120mV
+12V2:0A/38A/-3%~+5%/<120mV
+12V3:0A/38A/-3%~+5%/<120mV
+12V4:0A/38A/-3%~+5%/<120mV
+12V5:0A/38A/-3%~+5%/<120mV
+12V6:0A/38A/-3%~+5%/<120mV

注意事項:
※最大継続出力は1200Wを超えないこと
※+12V(1~6)の合計は1200W(100A)を超えないこと
※+3.3V、+5Vの合計は170Wを超えないこと


【パッケージ】


 ・電源本体
 ・電源プラグケーブル
 ・プラグインケーブル
 ・電源固定用ネジ
 ・多言語(含む日本語)に対応した説明書

必要最小限の簡素なパッケージですが、価格がそのまま電源品質に反映していると考えれば◎です。
ケーブル類はメッシュカバーで包まれています。

【製品本体】
電源本体は結構重いです。電源の場合、重さも品質の一部だと思いますので◎

直結とプラグインのケーブルがあります。

直接配線電源ケーブルは

 ・24Pin(20+4) M/B用が1本
 ・8Pin 12V EPSが1本
 ・4+4Pin ATX 12V EPSが1本
 ・(6+2)Pin + 6Pin PCIe用 が2本
 ・SATA電源用 x3が1本
 ・4Pinペリフェラル x3 + Floppy用が1本

プラグインケーブルは

 ・(6+2)Pin + 6Pin PCIe用 が2本(約70cm)
 ・SATA電源用 x3が2本(約85cm)
 ・SATA電源用 x2が1本(約70cm)
 ・4Pinペリフェラル x3が1本(約85cm)
 ・4Pinペリフェラル x3 + フロッピー用が1本(約100cm)

になります。

ケーブルはかなり「硬め」ですね。

8cm PWM FANです。ストレート排気です。
電源プラグケーブルの本体接続側は1200Wという大容量のためか、やや特殊な形状となっています。
他の3Pinプラグケーブルと混同して間違う危険が無いので◎です。


各接続ケーブル(特にM/B用24Pin、PCIe用6+2Pin)はかなり「硬い」です。
また、PCIe用は1本のケーブルに6+2Pin、8Pinコネクタが付いてます。
そのため、接続の際の取り回し時には少しだけ硬さが気になりました。

極めて個人的な環境依存の話ですが、私はSATA電源用コネクタが要りません。
ですから、直結のSATA電源用コネクタが邪魔に感じました。


M/B:ASUS Rampage III Extreme
CPU:Intel Xeon W3680
CPU Cooler:Noctua NH-U9B SE2(F-B9 x2)
Memory:Crucial Ballistix BL3KIT25664BN1608 x2kit (DDR3-1600 2GBx6:12GB)
VGA:SAPPHIRE Vapor-X HD5870 1GB GDDR5 PCIE
RAID Controller:LSI MegaRAID SAS9260-8i
Backplane:Supermicro CSE-M35T1B、CSE-M14TB
Storage:Intel X25-E 32GB x2、IODATA(TOSHIBA)SSDN-ST128 128GB x1
Case:Chenbro SR10969H02(PWM Fan Controller with LCD、Fan:12cm x5、9cm x1、4cm x1)
の環境で1年ほど使用していました。
ベンチマーク実行時の負荷状態で約430Wです。

電源が原因と思われるトラブルは一切発生していません。

排気FANは全く音が聞こえません。不安になって確認しましたが、ゆるゆると排気はしてました。
PWMなので、さらなる負荷時、発熱時には回転数が上がるのかもしれません。


【+評価】
・安定感抜群、信頼できる電源です。
・半プラグイン形式なので、不必要なケーブルを繋げなくて良い
・搭載しているPWMファンは静か

【-評価】
・半プラグイン形式ですが、直結ケーブルはもう少し最小限でも良かった
・ケーブルが硬い。取り回しがやや難

【まとめ】
非常に高品質な素晴らしい電源です。
また付属FANも静かで、静音派の方にもおすすめできると思います。

ただし、現在本製品に電源冷却ファンコントロールノブと+12V出力電圧ノブを追加した「TPQ-1200-OC」が発売されているようです。
http://www.links.co.jp/items/antec-power/tpq1200oc.html
個人的には、本格的なOCをしないのであれば本製品で十分かと思いますが
今から購入するのであれば、多少の価格差はありますがOCモデルの方が良いでしょう。
  • 購入金額

    28,000円

  • 購入日

    2010年03月頃

  • 購入場所

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