一般のバイクショップで取り扱っていないためと割高なことで販売数も少ない。
そのためMOMODesignオーナー同士はなぜかシンパシーを感じてしまう。
このMOMODesignはかつてフェラーリ社への供給やMOSCHINOブランドとのコラボモデルなどの実績もあり、イタリアンなイメージをも併せ持つファッショナブルなブランドである。
国内メーカーに比べると装着感は?なところもあるが、その圧倒的デザイン性が欠点をも吹き飛ばしてしまう。銀座のショールームを兼ねたショップを訪ねて選んだために思い入れも強く、4年近く経った今でもその愛着は変わらない。
手元にあるカタログを読んでも、MOMO Designはストーリーを大切にしている。
英国の伝統やレースへの参戦と、それに培われた技術など。
単にこのブランドはデザインだけで勝負していない点を強調しているのだ。
一番のウリのデザインではなく、それ以外を強調するあたりブランドづくりが何たるかを知り尽くしている。
デザインで勝負しているブランドはデザインが優れているとは言わない。
それは当然のように受け手が感じることであり、当たり前の事を言っても意味がない。
たとえば美人が自分のことを美人だと言ってはシラケルだけであり、美人は自分のウリを「性格」と言った方がウケが良いのと同じである。
また、ブランドづくりには「伝説」「サブストーリー」「つくり手のこだわり」が必要と言われるが、カタログはの表現は見事というほかはない。また、Webの表現も無駄を一切排除した仕上がりとなっているのはヘルメットを売ろうとするのではなく、ブランドへの共感を誘う手法といえる。
製品の後ろ側にある価値に引き込まれるのだ。
まさにヘルメット業界のKing of Brandと言っても言い過ぎではない。
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購入金額
45,000円
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購入日
2006年04月頃
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購入場所
銀座
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