レビューメディア「ジグソー」

東京モーターショーを震撼させたビッグスクーター

SUZUKIのデザイナー渾身の作品として07年東京モーターショーに強いインパクトを与え、その衝撃醒めやらぬ翌年に市販デビューを果たす。
スクーターのイメージを変える未来的デザインには賛否あるが、このプロダクトデザインに心打たれたボクは速攻購入。発売前から主要都市での試乗会を開催し、その性能や乗り心地を判断させるというバイクではレアなプロモーションを採用したSUZUKIの挑戦する姿勢にも好感が持てた。

さて、購入前の期待と興奮とは逆に、実際の使用感ではかなり裏切られる。
まず、長距離のツーリングは乗り心地やポジションが悪く、相当に疲れる。
まず、シートが硬い。また高速ではカウルをかすめて風が巻き込み、ライダーに直撃。また、小さな振動などが続くことで頻繁に休憩を求められる。また、このスクーターは他のマシンに比べて積載量も小さい点も含めてロングツーリングなどには向いていない。
特にハンドルがカウルにマウントしている斬新なデザインが乗り心地を犠牲にしているようだ。
そもそもこのスクーターは中高年の街乗りを推奨しており、都会の風景に映えるデザインやドライバーとパッセンジャーに段差の無くしたフルフラットシートなどが売りであるため、使い手を限定する。

発売前の話題性に反してその後の販売は伸び悩んでいるようで、そのあまりにも個性的すぎるデザインは逆に希少価値となりそう。強すぎる存在感があるGemmmaは長く乗り続けることで輝きが増すのかもしれない。

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どうやら最近、このスクーターは絶版になったようだ。
やはりデザインの割に実用性に欠ける点が販売の伸び悩みを生んだのだろう。
しかし、Gemmmaを愛して買ったボクのようなオーナーにとっては朗報というしかない。
ただでも注目を浴びるマシンなのに、これで尚更レアな存在になるのだから。
高速のS.AやGASスタンドで「コレ、外車?」と聞かれることが多いのだから、この注目度がこの先続くのかと思うとゾクゾクする気分だ。
と、前向きに解釈しておこう!
  • 購入金額

    600,000円

  • 購入日

    2008年09月24日

  • 購入場所

    大阪府

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