先日都内に用事があったため、ついでに秋葉原で少し買い物をしてきました。
DDR4のSO-DIMM等で特売を見つけてストック用に買い込んできたのですが、その際に思わず買ってしまったのがこちらのCFD販売 D2N800CQ-2GLZJというDDR2-800 SO-DIMMでした。なにしろ税込み100円で新品が売られていましたので…。
ブランドロゴにCFD ELIXIRと入っている通り、ELIXIR製のメモリーモジュールをCFD販売のパッケージで発売していた品となります。
ELIXIRは当時の大手DRAMチップ・メモリーモジュールベンダーであったNANYA Technologyの子会社という体裁でしたが、実質的にはセカンドブランドと言われる、最高品質よりは少々グレードの落ちるDRAMチップを流通させるブランドとして存在していました。まあ、通常のPC向けに定格通りの使い方をする分には十分な品質というところでしょうか。
その後NANYA Technologyがコンシューマー市場のメモリーモジュールから撤退した時点で、ELIXIRブランドのメモリーモジュールも市場から姿を消したようです。DDR3の時代まではCFD ELIXIRの製品も見かけましたが、それが徐々にCFD Panramに換わっていき、いつの間にかCFD ELIXIRを見かけなくなったという印象です。
ブリスターパッケージの表側に当たる方にはCFD販売の型番ラベルが、裏面にはELIXIRの純正型番ラベルがそれぞれ貼られています。CFD販売の製品情報では「NANYA Technologyによって特別に選別された」とありますが、ごく普通のELIXIR純正モジュールでしょうね。大手PCベンダー向けに出荷されていたNANYAブランドの純正モジュールの方が、どちらかというと高品質ということになるでしょう。
100円なら取り敢えず持っておくのに丁度良い
一応DRAMチップを細かく見ておきましょう。
2013年15週製造のELIXIR N2TU1G80GE-ACと印刷されています。ただ「N2TU1G80GE」というDRAMチップを調べるとベンダーはNANYA Technologyと出てきますが、データシートにはELIXIRブランドのロゴのみが印刷されていました。ちなみに型番末尾の「AC」が最高動作クロックを表していて、この「AC」であればDDR2-800、「3C」であればDDR2-667、「BD」であればDDR2-1066となります。
同じDRAMチップはELIXIRブランド以外にも、Silicon Power等の外部ベンダー製のモジュールにも搭載されていた記録があります。恐らく比較的安価なメーカーに搭載例が多いことから、価格が安かったのでしょう。
さて、取り敢えず買ってきたものの、このモジュールの使い途は全くありません。一応保守部品のつもりで買ってきたのですが、よく考えると私が持っているノートPCにDDR2世代の製品がほぼ無いのです。ある程度きちんと使ったPCの中ではNEC VersaPro VY16A程度しかDDR2メモリーの製品がありませんでした。
同じCore 2 Duo世代でも、MacBook MB466J/Aは既にDDR3(DDR3-1066)に移行した後の製品です。
というわけで、恐らく必要な人がいたらタダで譲ってしまうでしょうね。その意味では保守部品にすらなりそうになく、100円が高かったのか安かったのか…。
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購入金額
100円
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購入日
2021年07月18日
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購入場所
ソフマップ
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