レビューメディア「ジグソー」

お手軽で高性能な水冷CPUクーラー。

LinfieldコアのCore i7、i5が出た当初だったので、対応CPUクーラーの選択肢がなく
面白さ半分で買ってみました。
選んだ基準は
・Core i7 860の発熱を抑えられるCPUクーラー
・水冷というものめずらしさ。
・Corsairロゴのかっこよさ。
当時は販売店を探すだけでも結構苦労しました。
CWCH50-1_01
CWCH50-1_01


開封するとまず御眼にかかる赤紙。 ←違うw  英語なんで読めないんですけどねー
各リテンション用の取り付け説明書と総合説明書が入ってました。
CWCH50-1_02
CWCH50-1_02



★ポンプは意外とゴツ目で重い。それに対してラジエータは軽く、シンプル。
ホースは弾性が強く、固めです。取り回しが... (; ・`д・´)
驚いたのがポンプの電源。
電源は4ピンコネクタからとるものだと思っていましたが、なんとケースファン用3ピンコネクタ。
やろうと思えばM/Bの電圧コントロールで回転数制御できるんじゃ...冷えなくなるんでやりませんが。
CWCH50-1_03
CWCH50-1_03



★付属ファンはPWM制御で、海外サイトによると最小?rpm~最大1700rpm程度。
コルセアのファンってだけでもレア度がありますが、今回自分は使っていません。
手で回した体感ですが、KAMA-FLEX12cmより風量がある気がしました。静圧は強そう。
CWCH50-1_04
CWCH50-1_04



★Maximus III Formulaに取り付けていきます。

1.Intel用バックプレートにクッション材を貼る。
2.1156と書かれた穴に、ミリネジ受けを差し込む。
CWCH50-1_05
CWCH50-1_05



リテンションで間違いやすい2点の部品。
左画像:右の部品を使用。LGA1336とLGA1156用の部品。
右画像:左のミリネジ版を使用。ネジの間隔が狭い方が正解。1番間違いやすい点。
CWCH50-1_06
CWCH50-1_06



3.各部品を選別後、説明書どおりに組み立て。
準備が完了したバックプレートと表側リテンションはこうなる。
CWCH50-1_07
CWCH50-1_07



4.バックプレートの取り付け。
CWCH50-1_08
CWCH50-1_08



5.リテンションの取り付け。
リテンションはきっちりとマザーボード上の物体を避けてくれます。
Maximus III Formulaの特徴の一つ『固体コンデンサ軍団』も完璧です。+(0゚・∀・) +
この辺の互換性は問題なさそうです。
CWCH50-1_09
CWCH50-1_09



ラジエータと今回使う冷却ファン。
ファン仕様:Xinruilian RDL1225SBK-PWM
PWM800-1700rpm/最大騒音34dB/最大風量70.18CFM/静圧羽根タイプ/スリーブベアリング
CWCH50-1_10
CWCH50-1_10



高回転時の振動対策に防振シリコンを挟んでみました。効果は未知数...
ただ問題もあって、固定用ネジの長さに余裕があまりなく、
シリコンを挟むとラジエータを固定できる長さが3ミリくらいしか残りませんでした。
いろいろ試行錯誤が必要かも。
CWCH50-1_11
CWCH50-1_11



取り付け完了~☆(*´∀`)ノ
CWCH50-1_12
CWCH50-1_12



★動作音は使い始めの頃に空気がモーターのフィンに絡む音が何日か続きますが、
こなれてくると耳を近づけないとわからなくなります。
音自体は低周波なので耳障りになるような音ではないはず。

★取り付け時に苦労する点は説明書。
きちんと各ソケットごとに説明書が付いてはいるのですが、わかりにくい。絵が。
どのパーツやネジを使うのかよくわからなくなってくる。
ミリネジの方を使用。ネジの間隔が狭い方が正解。

★あまり万人にオススメできない点は、価格。
水冷というメーカーのコスト、リスクを考えれば安いのですが、CPUクーラーとしてはやっぱり高い部類に入ります。
安く済ませたい人にはダメかも。(そんな人はi7 860や920、930なんて買わない)
自分もCPUクーラーに賭ける平均は8000円程度なので、前までは高く感じていました。
いまでは十分出す価値のある商品だと思っています。

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★リテールクーラー vs CWCH50-1温度比較
換装したことでどれだけ温度が変わるのかテストしてみました。OCはなしです。

測定環境
CPU:Intel Core i7 860
M/B:ASUS Maximus III Formula
MEM:G.skill F3-16000CL9D-4GBTD 2GBx2
VGA:RADEON HD 4870 512MB
HDD:Seagate ST3500418ASx2 RAID0
ケース:Antec P193
電源:Antec CP-850 850W
室温25度
負荷テストに使ったソフト「OCCT3.10」
コア別温度測定ソフト「CoreTemp 64bit版」

※注意
・リテールクーラーはいずれも負荷時、OCCTが「CPUが熱すぎます!」警告が出て強制停止しました。
 なので80度超えあたりで頭打ち。
・CWCH50-1のファンはXinruilian RDL1225SBK-PWMを背面吸気で、PWM制御を入れています。
 1080~1850rpm間で動作。
定格状態《CPU=2800MHz(133MHz×21.0倍)/Mem=1333MHz》

リテールクーラー温度表 ※負荷テスト中2分37秒でフリーズ。
    アイドル時  負荷時
コア1   35℃ ~ 84℃
コア2   32℃ ~ 80℃
コア3   36℃ ~ 80℃
コア4   32℃ ~ 82℃
    ↓   ↓
Corsair CWCH50-1温度表 ※倍率が22.0になるので2926MHzです。(133MHz×22.0倍)
    アイドル時  負荷時
コア1   33℃ ~ 63℃
コア2   30℃ ~ 60℃
コア3   34℃ ~ 60℃
コア4   30℃ ~ 61℃

リテールクーラーに関しては最悪の模様。冷えない以前に冷やしきれないクーラーはどうなんだ、Intel。
CWCH50-1はi7 860のOCCTに耐えられるクーラーの保障がとれました。
OCした状態での結果やその他画像を公開中。
The Cryshii Home - CWCH50-1

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★まとめ
水冷という面倒な設置の概念をなくし、水冷としての実力を発揮する良CPUクーラーです。
面白い物好きな人、冷却力をとりながら静音性も両立したい方、Corsairが好きな方は
間違いなく買いなCPUクーラーです!
最近は8980円なんて価格で売っているものだから2個目の購入がしたくなるw 付けるPCないけどね

初心者にはオススメはしませんけど。

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★さらなる番外編...
Antec P193ケースに通常取り付けると、ラジエーターとサイドファンが干渉します。
なので自分流に解決法を編み出してみました。

・材料はホームセンター購入のビニールクロス(切り売り)で、3~4ミリ厚のもの。
 (2ミリだと伸びる可能性。厚すぎても加工不可。クロス自体は長期間太陽光を浴びても劣化少で、高耐久を確認済)
・14×14cmに切り、中心に直径12センチの穴を開ける。
・四隅に14cm、12cmのファン用の穴を開ける。(14cm、12cmファンを使って印を描く。)
P193+CWCH50+002_convert_20091112222917s.jpg
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P193+CWCH50+004_convert_20091112224759s.jpg
P193+CWCH50+004_convert_20091112224759s.jpg

・ラジエータとファンの間にビニール部品を挟み込む。
P193+CWCH50+008_convert_20091113185523s.jpg
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長めのボルト付ミリネジ(Xinruilian RDL1225SBK-PWMに付属していたネジを使用)で
天板とビニール部品でラジエータを挟むように固定。
P193+CWCH50+014_convert_20091113185809s.jpg
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完成
P193+CWCH50+026_convert_20091113193510s.jpg
P193+CWCH50+026_convert_20091113193510s.jpg

干渉も避けられた上に、天板排気仕様なので
排気で暖まった空気をケース内に撒き散らすこともありません。

...ありえない取り付け方ともいえるのでマネはしないほうがいいと思いますが
自分なりの取り付け方を編み出すのも楽しみの1つです!
  • 購入金額

    10,800円

  • 購入日

    2009年10月12日

  • 購入場所

    T-Zone

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