レビューメディア「ジグソー」

主力になるCPU。

いままで使っていたCPU「Intel Core2 Quad Q6600」の処理速度にも余裕を感じなくなってきたので
このCPUの購入を決めました。
自分の主な使用用途は
・ゲーム
・動画エンコード
です。

購入を検討している人にアドバイスをするなら(i7かi5か)
1.価格で、約3万円を出すか、2万円を出すか。
2.860は熱い。750は結構冷たい。
3.スレッド数に魅力を感じるか、否か。
の3点ですね。

ではその解説をこめてレビューをしていきます。

★Corei7の特徴としてはハイパースレッティング(HT)が入っていることです。
これによりコアパイプラインの空き領域を有効に使い、処理効率を上げる手段をとっています。
ベンチマーク、処理速度向上に役立つでしょう。
しかし、そこまで極限なものを目指さない人にはマイナスとなることがあります。
「発熱」です。
処理効率を上げるが故に、CPU自体の熱がHTなしの時よりかなり高くなってしまいます。
なので同じコア、似たような動作クロックをもつ860と750では
アイドル時~負荷時の温度がかなり違います。
--- --- --- --- --- --- ---
Core i7 860 CPU付属リテールクーラー温度
アイドル時(BIOS読み):51度
アイドル時(OS読み):37度
負荷時(CrysisBench中):76度
最大負荷(OCCT):85度を示したとたんにソフトがフリーズ。
BIOS_アイドル
BIOS_アイドル

--- --- --- --- --- --- ---
と、付属クーラーでは完全に冷やしきれていない感じ。
OS上のアイドル時だと750と変わりはない感じですが、
BIOS上のアイドル時と負荷パターン2種類では差が出ます。
また、冷えない要因のひとつはクーラーにもあるのかなと。
画像を見てもらえばわかると思いますが、かなり薄い。(左側が860。右側がQ6600付属クーラー)
1_PC_start_01.jpg
1_PC_start_01.jpg

1_PC_start_02.jpg
1_PC_start_02.jpg

銅柱は入っていますが、ファン自体も簡素化されていてあまり冷える雰囲気ではない。
というか冷えない。
結果
860は熱いので廃熱処理、ケース内エアフロー処理に困る人にはお勧めできません。
さらに購入する人は、CPUクーラーの交換に励みましょう!
(おまけ:冷えていると、TurboBoost幅が広がり、性能向上にもつながります。)

★次に処理速度の話ですが、
同じクアッドコアと比べてもCINEBENCH RELEASE 10のマルチスレッド速度が
Q6600:11912
i7 860:17033
Maximus3_CINBENCH_02.jpg
Maximus3_CINBENCH_02.jpg

と大幅に向上しています。
動作クロック、ネイティブクアッドコア、HTと色々な要素があると思いますが
この向上率は素直に喜べるレベルです。
他にも、動画エンコードでフルHD(MPEG2)をフルHD(MPEG4)に変換する際の時間も大幅に減りました。
Q6600で2時間かかっていたものが、i7 860では1時間20分で終わるなど。
それでも1時間の動画など長いものは無謀な時間がかかりますが。
あとは体感速度でも向上が見られます。
通常のウィンドウ操作でもCore2世代で感じていた突っかかりみたいなものを感じなくなりました。
ゲームに関しては、なぜかあまり差が出ませんでした。動作クロックの差程度。
結果
処理速度向上はマルチスレッドで効果を発揮。特にエンコード、ベンチで良!
ゲームは種類を選ぶ。あまり効果のないものあれば、効果絶大のゲームもある。(BFBC2とか)

★以上を考慮すると、
Core2系デュアルコアから移行は大いにありだが、発熱に対処できるなどのスキルが必要。
Core2系クアッドコアから移行はマルチスレッドを多様する人が有効。
Core i5 750と迷っている場合、廃熱に対する覚悟とクーラーを交換する費用も考慮が必要。
手軽にクアッドで性能向上ならCorei5 750でしょう。

価格、熱に問題なし、マルチスレッド多様の自分には最高のCPUです。
物好きな方、いかが?


★他、ベンチいろいろ。
Windows エクスペリエンス インデックス by Win7 プロセッサスコア:7.5
CrystalMark 2004 R3 ALU+FPUスコア:103079
2009101012474309c.jpg
2009101012474309c.jpg

3DMark06:17638
maximus3_part3_3dmark06_1_convert_20100403125131.jpg
maximus3_part3_3dmark06_1_convert_20100403125131.jpg



★少々、オーバークロックに関しても。
Core2系から方式が変わっているので、多少なりと知識を持っていないと手が出しにくいと思われます。
さらにTurboBoost機能やHTのON,OFFの状態により
安定性を左右したりするのでこれもまた醍醐味です。

クーラーをCorsair CWCH50-1に交換したのでOCを。
完結にいうと、CWCH50-1では3.8GHzまでが限界です。それ以上は冷やしきれません。
(OCCTテストで安全圏内を維持できるのは3.8GHzまででした。)
OCCTに通らなくても、通常ベンチソフトでは通るのでやってみた
自分の最高は今のところ
動作クロック:4214.2MHz
倍率:21倍
BCLK:200.7MHz
3dmark06.jpg
3dmark06.jpg

でした。


ここまでのベンチテスト環境は
Windows7 HomePremium 64bit
Intel Core i7 860
ASUS Maximus III Formula
G.skill F3-16000CL9D-4GBTD @1333MHz
HIS RADEON HD 4870 512MB
Seagate ST3500418AS x2 RAID0
Antec CP-850
Antec P193
がお送りしました。
  • 購入金額

    27,980円

  • 購入日

    2009年10月01日

  • 購入場所

    ark

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