Seagateのニアライン向けのBarracuda ESシリーズに属する500GBモデル。ニアラインとはエンタープライズとしての性能が求められるSASなどに代表されるハイエンドストレージと、テープドライブなどのバックアップストレージの中間といった用途で用いられる、業務用の位置付けとなります。
BarracudaESの「ES」はニアライン向けのラインナップを表すEnterprise Storageの略であり、24H/365Dでの運用を前提とした平均故障時間は120万時間となり、従来のシリーズよりも20%引き上げられています。
従来のBarracuda 7200.10シリーズには無い、“内部の温度などの環境負荷に合わせてHDDの動作を調整するWorkload Management機能”(DOS/V POWER REPORTより引用)を搭載しているのも特徴です。
ドライブのスペックは、プラッタ容量は160GB、3プラッタ構成となりますので、Barracuda 7200.10シリーズと同じです。キャッシュサイズは16MBです。
ベンチマークに使用した機材は、ASUSのIntel P965搭載マザーボードP5B、ケースはThermalTakeのSoprano DXです。SATAコントローラーはICH8となります。
ベンチマークテストで使用したソフトウェアは、HD Tune 2.55とCrystalDiskMark 2.2を利用しています。
HD Tuneの結果は、外周で77MB/s、内周で38MB/sとBarracuda 7200.10シリーズとほぼ同一の数値となっています。アクセスタイム13.2msもほぼ一緒で、誤差の範囲です。
温度も同じケースで使用しているST3320620ASと全く同じ44℃です。個人的にはHDDベイの直前に14cmファンがあるSoprano DXケースを使用していますので、もう少し下がって欲しいところです。
CrystalDiskMarkの値はST3320620ASとどっこいどっこいという感じの、シーケンシャルがリード60MB/s、ライト52MB/sでした。70%ほど使用している状態のドライブですので、誤差が大きくなっている可能性があります。
性能的には垂直磁気記録方式採用、160GBプラッターのBarracuda 7200.10シリーズとほぼ同一です。ESシリーズに属するモデルですので、高信頼性というなかなか目に見えづらいメリットに価値があるモデルかと思います。
業務用の高信頼性を売りにするドライブですので、大切なデータを保存しておくには最適ではないでしょうか。
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購入金額
28,350円
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購入日
2011年02月11日
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購入場所
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