レビューメディア「ジグソー」

こうなったら○るしかない!?

シルバーグリスやダイヤモンドグリスの上を行くドイツ生まれの液体金属のグリス”親和産業 Coollaboratory LIQUID Pro+クリーニングセット”です。アレのために購入してみました(^-^;


●親和産業 Coollaboratory LIQUID Pro+クリーニングセット
シルバーグリスやダイヤモンドグリスの上を行く液体金属のグリスです。

100%液体金属という以外は詳細は不明(>_<)
通電性もあるので取り扱いには注意が必要です。

最近の高発熱なCPUの熱をCPUクーラーに効率よく伝えるのにシリコングリスは必須となっています。塗り方も重要ですが熱を伝える性能”熱伝導率”も重要な要素なわけですが・・・

LIQUID Proは熱伝導率82.0W/mk。
扱いやすさと熱伝導率の高さで人気のシルバーグリス Arctic Silver 5 は9.0W/mkと9倍以上と凄まじい性能です。


●注意点
液体金属のため基本的に”一度付けたら取り外さない”を前提とした製品です。

アルミ素材に塗ってしまうと浸食してボロボロになってしまうので使用できません。
銅や銀の場合は浸透しますが浸食はしないので問題ないということです。

CPUクーラーは銅ベースの製品限定になるわけですが銅がむき出しの場合LIQUID Proが表面に固着してしまうのでヒートシンクの再利用は難しくなってしまうようです。その為ベース部分は銅で表面をニッケルメッキコートされた製品での使用が一番安全のようです。


●塗り方
液体金属なので元に戻ろうとする習性があります。付属の金属メッシュで叩くようにして伸ばしていくのですが鏡面仕上げのように薄くピカピカに仕上げると効果を最大限に発揮するようです。

元から付いていたグリスは無視エタノールなどで綺麗に洗浄してから塗ります。

塗り方についてはいろいろ試した結果、ティッシュを細く丸めて表面を擦るように塗り拡げる方法が簡単でした。ティッシュに付着してしまうので使用する量は少し増えてしまいますが塗りやすさを考えると許容範囲内かと思います。


●殻割りCore i7-3770Kで検証
Core i7-3770Kの殻割り手順を説明します。

殻割りは故障するリスクが高いのでお勧めしません。
実際に試してみる場合には、壊れても泣かないと決めてから作業を始めましょう。
(もちろんCPUが壊れた場合は自己責任です!)

<Core i7-3770Kの殻割りする上での注意点>
(1)殻割り時にPCBやコアを傷つけてしまうと高確率で故障します。
(2)全てのロットでコアとヒートスプレッダの固定にグリスが使われているのかは不明。
(3)殻割りするとメーカー保証を受けられなくなります。


マスキングしてからカッターで切断しました。
4つの角から少しづつ刃を進めれば比較的簡単に殻割りできると思います。

マスキングするとマスキングテープ分厚みが増すので内側に入れた刃が斜めに入る可能性もあるのでヒートスプレッダの密着具合によってはマスキング無しで行う方が良いかと思います。


ヒートスプレッダを固定しているゴムを切断して取り外した状態です。
固定に使われているのは噂どうりグリスでした。


グリスをティッシュなどで拭きとったら無水エタノールで表面を綺麗に洗浄します。


こちらが検証前にLIQUID Proを塗った時の写真。

鏡面仕上げとまでは行きませんがコアに薄く塗ってあります。
瞬間接着剤による固定を一度試したのでゴムは削り取りました。その為PCBボロボロです(^-^;

本当はヒートスプレッダ側にもLIQUID Proを薄く塗るのが理想ですが一度失敗したあとなので、今回はコアの密着具合を調べるため塗らない状態で被せました。

左は標準状態、右が殻割り+LIQUID Pro
左は標準状態、右が殻割り+LIQUID Pro

Core i7-3770Kを4.8GHzにOCした状態でPrime95を回して10分経過した時点のスクリーンショットです。

ちなみにLIQUID Proを塗ってヒートスプレッダを被せた直後の検証結果です。
(注意:LIQUID Proのエージングには48時間程度必要です。)

BIOS設定は両方とも同じです。今日は室温が22度程度と標準状態の検証を行った日より2度ほど低いので単純比較できませんがコア温度の差は最大で25度!コア別では最大30度も差が開いています。

他の方の検証結果と同じく別物に変身しました。 LIQUID Proの性能恐るべし!


●感想
性能は申し分ありません。注意点としてCPUのコアへ付与した場合にコアを浸食しないのかは不明なので試す場合は自己責任で行ってください。

アルミ素材へ使用できないので用途が限られますが再利用を無視した限界OCには最適なアイテムと言えます。


<2012/05/10>
・殻割りCore i7-3770Kで検証とコメントを追記しました。
  • 購入金額

    2,700円

  • 購入日

    2012年05月頃

  • 購入場所

コメント (35)

  • 愛生さん

    2012/05/09

    >その為ベース部分は銅で表面をニッケルメッキコートした製品での使用が前提となります

    選択肢が少ないんですね(^^;
  • はにゃさん

    2012/05/09

    下手にヒートパイプに銅むき出しじゃなくニッケルコートかかっているほうがいいわけですね。
  • Sheltieさん

    2012/05/09

    ●愛生 さんへ
    メッキコートされた製品は7,000円くらいから上のハイエンド製品が中心ですから、低価格帯の銅製ヒートパイプ剥き出しタイプやアルミ製ベースの製品が使えないのが辛いところです。
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