PCゲーム関しては(最近時間つぶしにするケータイゲームもだけれど)基本アクション系でなく淡々系がすき。地道に何かを解き明かす、掘り当てる、成長させる...そしていつでも「やめられる(中断できる)」ものが吉。
そういう意味では、これは究極の淡々系。
とりあえず未開の海に乗り出して世界地図を作るのが目的。
その地の特産物は貿易できるので、利益を上げ船団を増強、さらなる新市場を開拓する。
貿易の基本はその場にないものを他所で安く仕入れて売ること。いくつかドル箱路線もある。しかしやり過ぎるとその地での需要を供給が上回り、価格が暴落、儲けにならない。
他の品目に変えるか、貿易ルートを一旦閉めて他のルートに変える。
一方で貿易で得た資金で世界の開拓は別途進めて地球儀を完成させるのだが、適切な人員(提督)を選ばないといい加減な地図になったり、特産品や港が発見できず、新たな貿易の方が立ちゆかない。
最終的に地球儀を完成させて大団円となるのだが、災害での損害や貿易失敗の破産、秘宝を探すサブストーリーなどあり、結構おもしろかった。
やるたびに地図と特産品が違うので何度でも遊べる(日本がきちんと朝鮮半島から分離した地図が書けたのは希、オーストラリアと南極がつながったり..)。また提督も航海技術や統率力が強く、遠くまで派遣した船団を無事連れ帰るが地図がいい加減な豪傑タイプや、特産品や港の発見確率が高いが統率力が弱く反乱起こされることもある冒険者タイプ、地中海など安全なところで大量の荷物を正確に運ぶのに適切だが外海ダメダメの役人タイプなど、様々な特徴の人材がいて、それを適所適材で使いこなす戦国系シミュレーションのテイストもあり、バランスがとれた静かなゲームでした。
PC98版の初代を購入したが、かなり時間が空いた後、購入時より速いマシンでやったところ、ウエイトのかかりが甘く、あれよあれよとゲームが進んで取り返しの付かないことに。再発された「THE ATLAS レジェンドパック」ではそんなことないのかな。
紹介文書いてるうちに、またやってみたくなってきました。
淡々とこなすのけっこ好きだったり..
ただ、淡々とタスクをこなす。これがクセになる。
タスクをこなしていると、なんかヘンテコな世界地図が出来上がる。
金持ちになるのが目的でも、他国を侵略して領地を広げることが目的でも、港ごとの美しいjy...ゲフンゲフン...地図を造るのが目的というユルさがPCに長時間向かわせる。
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購入金額
5,500円
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購入日
1992年頃
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購入場所
s3zm4rさん
2011/02/17
提督の報告を「信じる or 信じない」で世界が全く変わったり。
セピア調の独特なゲーム画面で、淡々と進む不思議な味のあるゲームでした。
当時のアートディンク製ゲームは何かしら尖ってましたね。
cybercatさん
2011/02/17
>セピア調の独特なゲーム画面で、淡々と進む不思議な味のあるゲームでした。
あのチープなループする音楽と、羊皮紙のような手触りのある画面、いつの間にか引き込まれる不思議な世界でした。
同時進行で開拓と貿易をやって、その結果を「待つ」という独特の「間」があるゲームでした。