後続製品にまで採用されたデュアルチャンバー構造、シリコングロメット、肉厚筐体が実に秀逸で、多数のケースを使って来ましたがこれに勝る静音設計のケースは未だ出会った事がありません。前面ドアに関しては賛否、何より好みの問題もあると思いますが、5インチベイに多数のドライブ、アウトボードを搭載する身としてはそれらを「隠す」のに一役買っていると思っていますし、何よりそのシンプルなデザインを非常に気に入っております。
一方でその静音を重視するあまり犠牲になっている部分があるのも事実です。
・側面口が無い事や、前面ドアが吸気口を塞ぐ為にに極端なエアフローを取り難い
・チャンバー構造の弊害としてケーブルマネジメントが限られる
エアフローが若干取り難い為に、発熱の大きなグラボ等を使用する際は注意が必要でしょう。又、仕切り壁の問題からケーブリングに若干の弊害、特に下段HDDのケーブリングには気を配る必要がありました。
しかしながらエアフローの確保と静音性は完全にトレードオフですし、ケーブルマネジメントもケースの「癖」を解ってしまえば突出する物ではありません。ハイエンドゲーミングPCと言うよりは、多数のハードディスクを積んだサーバーライクPC、或いは長時間稼働前提の動画エンコードPC等と言った使い方をするには実に最適なケースでは無いでしょうか。
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購入金額
15,000円
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購入日
2006年頃
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購入場所
T-ZONE
s3zm4rさん
2010/04/23