レビューメディア「ジグソー」

懐かしいWUXGA解像度のTNパネル搭載搭載液晶モニター

2008年頃に販売されいたWUXGAのノングレアTNパネルを採用した24インチワイド液晶モニターです。
メニュー用のボタンの効きが悪いジャンク品が格安で販売されていたので掴んでみました。

メンテナンスしてみたところ正常に動作するようになりましたので簡単に紹介してみたいと思います。

●BenQ G2400WD
TNパネル液晶を採用した液晶モニターでWUXGAパネルを搭載した末期の製品です。

<BenQ G2400WDスペック>
・液晶パネル:24インチノングレア
・パネル・タイプ:TN
・解像度:1920x1200(WUXGA)
・応答速度:5ms
・コントラスト比:1000:1
・輝度:250 cd/m2
・視野角(上下/左右):160/160
・画素ピッチ:0.27mm
・消費電力:55W


●視野角
公式スペックでの視野角(上下/左右)は”160/160度”。
実際に色合いの変化を確認してみたところ”上から見ると白っぽく、下から見上げると暗く”表示されます。左右の視野角は問題ありません。


●入力端子

入力端子は”アナログRGB、DVI-D、HDMI”の3系統です。DVI-D端子はHDCPに対応しています。


●スタンドについて
スタンドは簡易タイプでTN液晶の弱点である上下視野角への狭さに対応するため前後への傾き調整機能のみ搭載しています。安定性は並程度。ネジ2本で本体から切り離すことができます。VESAマウント(100x100mm)に対応可能です。


●HDMI入力について
PlayStation3のHDMI接続とHDMI>DVI変換ケーブルを利用してPCをHDMI入力させた場合、PlayStation3やPCの電源オフ時にBenQ G2400WDはブルーバック表示になります。そのため入力切替でDVIかアナログRGBへ切り替えるか電源ボタンでモニターの電源も落とす必要があります。

BenQ G2400WDはスピーカー機能は内蔵していませんが本体右側面にヘッドフォン出力端子(OSD内で音量調整可能)を備えていますのでスピーカーを用意することでHDMI入力からの音声出力(2chダウンミックスと思います)を利用することができます。


●スイッチの操作性について
モニターの操作スイッチは本体前面下部に設置されています。5つのボタンが用意されていて左側から

”Auto(自動調整)、MENU(キャンセル)、<=(画質モード切替)、=>(コントラスト&ブライトネス調整)、ENTRE(入力切替)”となっています。

入力切替と画質モードはボタンでダイレクトに操作可能です。
ボタンの割りふりも良く考えられていて操作性は悪くないです。


●OSDメニュー
OSDメニューは旧VAパネル搭載モデルと同等で日本語対応。反応速度も旧製品より若干改良されています。画質調整機能も標準的なものより調整範囲は広いようです。


●画質につて
発色もTNパネルとしては標準的でドット抜けチェッカーで単色表示させてみた感じでは輝度ムラも少ない印象です。ノングレア処理も良好でギラツキもなく写りこみもほとんどありません。輝度については明るすぎるくらいと良好です。

TNパネルの液晶モニターでも低価格化が進む前の製品ですので画質は比較的良いと思います。


●応答速度につて
応答速度は5msですので動画などを再生しても残像感は少なく良好です。
AMAテクノロジーにより応答速度を2ms(Gray to Gray)に高めることができるようです。
AMAについてはOSDメニュー内でオン・オフ可能です。


●16:9比率への対応について
PS3をHDMI入力(1080p)させて画面モードを切り替えて確認してみたところ”1:1、アスペクト比維持”共に16:9のドットbyドットで正常に表示可能でした。


●消費電力
画質モードは標準、コントラスト50%、ブライトネス50%で消費電力は約25~36Wでした。
画質モードを動画などのコントラスト非の高い設定にすると40W程度まで上昇しますがTNパネルのため消費電力は少なめのようです。


●スイッチのメンテナンスについて

動作確認してみると確かにOSDメニューを操作するためのボタンの効きが悪いので分解してメンテナンスしてみました。

液晶モニターは内部に高電圧な回路も含まれていますので本体の分解は危険ですのでデジタル回路に詳しい方以外は真似しないでください。(分解するとメーカー保障を受けられなくなりますのでその点も注意してください。)

モニターフレームは正面から下側の2箇所の溝に専用の工具か太目のマイナスドライバーを入れて外します。下側だけでも返しが4箇所ありますのでかなり硬く固定されています。返しを折らない様に注意しつつもある程度力を入れないと分解できませんのでフレームに少し傷が出来てしまいます。破損する可能性も高いので作業自体はお勧めしません。

モニターのフレームを下部のみ分解してスイッチ基盤の形状を見ると電源ボタンを力強く押しすぎたのか基盤が少し湾曲していました。コネクタ(上の写真左側)を外して一度基盤を取り外し、念のため6個のスイッチに接点洗浄剤を付与して様子を見たところ無事に動作するようになりました。(補足:ボタンの効きの悪かった原因は基盤の湾曲がらきたものなのかボタンの接触不良なのかは同時にメンテナンスしてしまった関係で特定できていません。)

上の写真はフレーム下側だけはめない状態にして基盤部分のみ取り出して二日ほど様子をみていたときのものです。


●感想
視野角や発色などはTNパネル相応ですが(短時間の使用での感想ですが)特に不満はありません。

現在サブモニターに21.5インチのフルHDパネル液晶モニターを使用しているのですが縦の解像度不足を感じています。サブモニターやゲーム用途ではフルHDパネルの製品でも良いと思いますが、メインPC用モニターはWUXGAパネルのほうが快適と思います。

新品の液晶モニターも主力製品は2万円未満で販売されているので、BenQ G2400WDが中古で販売されている場合は1万円前後の安い値段設定になっていると思います。中古でしたら表示確認もさせてもらえますし、ドット抜けや輝度ムラも確認できるという利点もあります。

最近の主力製品はフルHDパネルの製品が大半を占めていますのでWUXGAの広いデスクトップを利用したい場合には良い選択かもしれません。
  • 購入金額

    5,250円

  • 購入日

    2011年06月頃

  • 購入場所

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (12)

  • cybercatさん

    2011/06/23

    >サブモニターやゲーム用途ではフルHDパネルの製品でも良いと思いますが、メインPC用モニターならWUXGAパネルのほうが快適です。
    そうですよね。縦1200がイイんですよ。
    VAやIPSはデジタルTVと部品共用化しているから安いのか、WUXGA規格が見当たりませんね。
    でれば買うんだけどなぁ。
  • Sheltieさん

    2011/06/23

    ●cybercat さんへ
    複数のウィンドウを開いたりWebブラウズするときなども縦の解像度が多いと快適ですよね。

    > VAやIPSはデジタルTVと部品共用化しているから安いのか
    > WUXGA規格が見当たりませんね。

    確かにテレビ用のパネルとの共用できるとコスト削減できますよね。最近の新製品はほとんどフルHDモデルでWUXGAの製品は見かけなくなって久しいですが、TNからIPS化の流れもでてきましたし次はWUXGA化が進むことに期待でしょうか。
  • しょぼさん

    2011/06/24

    自分で修理できるって最高ですね。
    購入価格はいくら位だったんですか?
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