あわせて30,100円(なんかしらんけど購入当時のメールを見ると,500円クーポンとやらで値引きされていました)でした。
4年も経った現在も,SE-200PCIともども現役です。ただし,サウンドデバイスは
に変更してしまいましたが・・・。
PRODIGY CUBEの記事で詳細に述べていますが,Windows 7/Vistaでは複数サウンドデバイスの共存が手軽にできます。そして,Windows Vista SP1以降はWASAPIによってDTMでも広く用いられているASIO(Audio Stream Input/Output)と同様にWindowsのカーネルミキサーをバイパスすることができます。
もともとASIO(そしてWASAPIも同様の目的でしょうが)の目的は,DTM等のサウンドクリエイティブ作業(キーボードによる打ち込み?なんか)でWDMなどのWindowsデフォルトドライバーでのレイテンシ(反応,レスポンス)の遅延を嫌って,低レイテンシを実現することが主たるものであったかと思います。しかし,その副作用として低品質と評されるWindowsのカーネルミキサーをバイパスすることが音質低下の低減に寄与し,結果として高音質での再生が可能となるということがあります。
そのため,PCオーディオユーザーの間ではASIOを用いた(音質改善的な意味で)“高音質”再生が行われてきたと思います。
古くはWinampとASIO出力プラグインを用い,ASIO非対応サウンドデバイスでのASIO4ALL等を用いたASIO再生です。
また,こちらのスピーカーメーカーであるONKYOではPDAP(Pure Direct Audio Path)テクノロジーと銘打ち,同様にカーネルミキサーをバイパスして高音質を実現したHDC-1LシリーズというオーディオPC(ネットトップ)があり,その後のONKYO製PCにも脈々とPDAPテクノロジーが引き継がれています。
しかし,ASIO出力にはサウンドデバイスのASIO対応(ドライバ)が必要となるなど敷居は低くはありませんでしたが,Windows Vista SP1以降でのWASAPI対応により,理想的なドライバー(一般的にはWHQLドライバーを指すと思われます)を利用するデバイスならば音質劣化を低減した原音再生が広く可能となりました。
こうして再生デバイスとなるPC側はPCオーディオに向けて一歩進化したところですので,音の出口・表現の要となるスピーカーもオーディオグレード・・・とまでいかずとも,一段優れたサウンドを目指す製品を利用することでカジュアルオーディオとしては優れたレベルの表現が可能となると思います。
そこで,こちらのスピーカー・・・。オーディオメーカーであるONKYOのスピーカーということで,一般的なPC用アクティブスピーカーよりははるかにいい音だと思います。
単品グレードのパッシブスピーカー(アンプが必要となるスピーカー)などに比べてはるかに小さい筐体ながらも,安物のアクティブスピーカーなどよりも広い音域を奏でていると思います。
あまり同程度のサイズのアクティブスピーカーを持っていないので直接の比較に適さないのですが,はるかに低音が鳴っています。音量的な意味での量感も質感も,一般的なアクティブスピーカーとは比べるべくもなく,また音楽鑑賞には安物の2.1chスピーカーなどよりも一体感のあるきれいな低音で好印象です。
ただし,低音の量感もあるとはいえいわゆる“ボンボン”響くような低音ではないので,ゲームや動画(映画等)鑑賞時の迫力を増したいといったような用途には不向きです。同様に,音楽といえどもダンスミュージック(古い?死語ですかね)やディスコミュージック,エレクトリックなトランス系の音楽での低音の迫力を求める場合には,2.1chスピーカーなどのほうが良い場合もあるかと思います。
本製品は,あくまで2chでの音楽鑑賞,特にニアフィールドサウンドというような形態で聴くに適した製品で,居間でスピーカー間に十二分な間隔を設けてリスニングするような形態に用いられる製品ではありません。しかしながら,それゆえにデスクトップ等でのPCオーディオには最適な入門用スピーカーであるとも思います。(予算が許せば,GX-D90や内蔵アンプも新しく向上しているGX-500HD(B)などが良い選択となるかと思います。)
-
購入金額
12,800円
-
購入日
2006年12月11日
-
購入場所
e-onkyo(現ONKYO DIRECT)
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。