一部で変な人気のあったCPUクーラー。検索すれば色々出てきます。
その辺の事情を知っている人なら…
オロチ&スサノヲを揃えてる(変人な)私がコレを持ってるのも別に違和感は無いかもしれません。
しかし、これ買った当時はネタクーラーとしての人気も全く知らず買いました。これを付けたPCもCore2DuoE8400にありあわせのGeForce6600GTという無難なPCです。
購入目的は静音化。組んだPCが案外うるさかったので、Pentium4を使っていた私はあまりよく考えずに「とりあえずリテールクーラーを交換すればいいだろう」という考えでクーラーを買いに行ったのだ(しかし音の原因は6600GTだった)。
また、廉価なマザーのG31がなかなかに熱くなるのでチップセットも冷やせそうなトップフローというのも条件、そして何より金が無かったので廉価だったコレを購入した。
付属のファンは10cmという特殊サイズだが、クーラー側は一般的な12cmファン用の穴も装備しているので換装は容易。というか10cmファンがPWM制御を持たないというのもあるので、大半の人がファンを交換する事になったのではないだろうか?
ちなみに長ネジでの固定なので換装ファンのリブ有無は問わない。クリップ式よりしっかり固定されるから個人的には好み。
以上の事から占有容積を見れば実質12cmクラス。軽量なのでマザーボードへの負荷が少ないのが救いか。
クーラー自体の固定はLGA775の場合リテール準拠のプッシュピンタイプ。CPU周囲はその形状のためスッキリしているので、手を突っ込んで着脱が可能というのがウリの一つ…
しかしそもそも12cmファン+αの表面積を持つトップフロークーラーということで、手を突っ込む余裕が無くなる場合の方が多い。補助4pinコネクタなどが隠れる位置にある場合は事前に挿しておかないと面倒なことになる。
そういう意味では明らかにコッチのASUSのが手を突っ込みやすかった。
また、背の高いトップフロークラーなのでサイドパネルが密閉されるケースの場合、スペース(ケース幅)に気をつけないと窒息する可能性がある。
何故このクーラーが一部で人気あったのかといえば、その大げさな姿のくせに冷えないと言うはっきりいってクーラーとして根本的なポテンシャル不足。しかし私は全くそのことに気付かず、忍者参を勢いで中古購入するまでの実に2年半、メインPC用として使い、私の中では「十分冷えて静か」という評価で固まっていた。
実際私の家では(6600GTがうるせえが)リテールより静かになり、温度も下がっていたのだが、よくよく当時の構成・状態を考えてみれば、その理由も見えてくる。
1.購入時既に12cmファンが余っていたので初期の10cmファンは即交換していた
2.元々E8400自体発熱はさほど多くなく、オーバークロックも一切行わない
3.ケースの配置が若干特殊で、鎌クロスにほぼ隣接して排気ファンがついていた
4.ケースのサイドパネルにはピッタリの位置に吸気口があり、
背の高いトップフロークーラーである鎌クロスは外気を直接流入させていた
ぶっちゃけこんな状態だったらどんなトップフロークーラーでも冷えるに決まってる。その後ケース変更の際密閉型サイドパネルのケースとは相性が悪かったのでまもなく忍者参を購入。
その後もサブPC用として使い続ける事になる。それから更に経ってチャットか何かで「鎌クロスを使っている」と言ったら笑われてしまい、その時はじめてこのクーラーの立ち位置を理解した。
と言うわけで久々に取り外す機会があったので清掃と写真撮影をして登録してみました。案外このようにノーマル状態で生き残っているの鎌クロスは少ないかもしれませんね。
今回改めて装着しようとすると、改めて取り付け難いのが実感できた。バックパネル式のようにマザーを外す必要がないのは確かだが、その大きさのせいで完璧にプッシュピンが隠れてしまう。
マザーやケースとの組み合わせによるが、一般的なケースで言う電源とバックパネルに挟まれる部分のピンははっきり言って押せない場合が殆ど。一度電源を外すかいっそマザーをケースに入れる前に装着したほうがいい位だ。
ただやはり低TDPのE3400を12cmファンでゆるゆる冷やすサブPCには十分。まだまだ働いてもらいましょう。
また、撮影用に一度純正10cmファンに戻したのだが、なんかビジュアル的にカッコワルイ。12cmに見慣れていたのもあるが、12cmファン前提で作られているように見える。何故わざわざ中途半端な10cmファンを採用したのだろう?
後のスサノヲが10cmファンを4連装というトンデモ仕様で来る為の前フリだったのだろうか…そして鎌クロスはグランドクロスへと進化したのだが、残念ながらそちらは入手していない。
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購入金額
2,600円
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購入日
2008年頃
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購入場所
PC DEPOT
Vossさん
2012/03/14
ただ、冷却効率が悪い訳では無くて、単に冷却フィンへの風量確保の問題だったから、風通しが良ければそこそこ冷える製品ではあった模様。
風量調整のため、クロスしたパイプの側面にボール紙貼って塞ぎ、12センチファンへ交換するという改造が流行ってましたね。
下小川さん
2012/03/15
実際グランドは冷却フィンの形状ずいぶん変わってますからね~
下小川さん
2012/03/15