レビューメディア「ジグソー」

SSD“コード、サン・ニィ・マル”の省電力性は?

ジグソープレミアムレビュー レビューインフィニティ第1弾「ローボルテージ星」のレビューアーに選出された私は早速スペースポートへ出向いた...(中略)...宇宙空間にかすかに光るローボルテージ星に降り立った私を待っていたのは一本のメール。ここから今回のレビューのすべては始まった...
 『おはよう、cybercat君。 発電量が全国的に逼迫するこの夏、PCを使うにも省電力であることが求められている。しかし、一度快適な状態を知った人間というものは性能を落としてまで省電力に協力する、ということはなかなかにできないものだ。
 そこで君の任務だが、、「インテル(R) Core(TM) i5-2500T プロセッサー」 と「インテル(R) SSD 320 120GB」を用いて、「省電力でエコ」でしかも高性能なPCを造りあげ、電力の消費を抑えることでこの地域の停電の可能性を根絶することにある。例によって君もしくは君のパーツが消耗、あるいは損傷しても当局は一切関知 しないからそのつもりで。
..なお、このメールは自動的に消滅する。成功を祈る。』エェ-ッ? (;゚⊿゚)ノ マジ? ←ウソ

....ということで、今回のプレミアムレビュー対象アイテムはふたつ、「インテル(R) Core(TM) i5-2500T プロセッサー」 と「インテル(R) SSD 320 120GB」を用いて、「省電力でエコ」なPCを造れ!というのが指令内容。ただアイテムとしては2品別々に登録されるので、最終的な「省電力でエコ」なPCについての検証は「Core i5-2500T」のレビューに譲り、本パーツのレビューでは、
 ・前回ノートパソコンに組み入れた同一パーツとの比較

 ・環境移行
 ・快適性比較
 ・HDDとの消費電力比較
にのみ絞って報告する。
前回「インテルSSD100連発!マシンガンレビュー 2ndシーズン」で検証したパーツは同じ「Intel SSD 320」120GBといってもバルク品、今回のパーツはBOX品。付属品比較を行ってみた。
まず前回のバルク品は
本体の他には、英文のインストレイションガイドとステッカーのみ
本体の他には、英文のインストレイションガイドとステッカーのみ
本体の他には説明書とステッカーのみと言った簡素さで「付属品」らしいものは何もなし。
それが今回のBOX品は
Intel製CPUと似た箱入り
Intel製CPUと似た箱入り
まず立派な箱に入ってくるし、それを開けると...
英文説明書とSSD、SATA⇔USB変換ケーブルの入った箱
英文説明書とSSD、SATA⇔USB変換ケーブルの入った箱
SATA⇔USB変換ケーブルはUSB2.0&USB3.0両対応だし...
電源もUSBから供給
電源もUSBから供給
箱の中にはさらに
こんなにいっぱい
こんなにいっぱい
お宝ザクザク。
 ・SATAケーブル
 ・HDD電源⇒SATA電源ソケット変換ケーブル
 ・3.5インチベイへの搭載用変換アダプタ
 ・ミリネジ
 ・インチネジ
は言うに及ばず
 ・シリコンジャケット
 ・インストレイションガイドCD
 ・ドライバー
 ・ステッカー
までてんこ盛り。バルクとの違いを見せつける。
ノートPCへのインストールなら、余分なものがないのもすっきりしていいが、デスクトップPCに導入の際は「換装」でなく「追加」となる場合も多いため(システムドライブをSSD化しても既存のHDDはデータドライブで残す場合も多いと..)、追加のSATAケーブルやHDD電源⇒SATA電源ソケット変換ケーブル、3.5インチベイへの搭載用変換アダプタはうれしいところ。また前回は環境移行に

を使ったが、手持ちがない場合同様のものを買うとそれなりの価格になるし、前述の接続ケーブルなどの小物も別途入手すると塵ツモで数百円はするので、手持ち資材とのかねあいと差額次第ではBOX品購入もアリと判断する(2011年8月現在バルク品とBOX品の価格差は500円程度)。
環境移行は前回と異なり、今回は素直に「インテル Data Migration Software」を使用した。1TBのHDD(WDC WD1002FAEX-00Z3A0)から120GBのSSDへの換装だが、特に120GBにパーティションを切り直す必要などはなく、元データを120GB以下にしてやれば実行可能。添付のSATA⇔USB変換ケーブルでSSDと導入先PCのUSBポートを結線して起動し、SSDを認識させるため「コントロールパネル」⇒「管理ツール」⇒「コンピュータの管理」⇒「記憶域」⇒「ディスクの管理」とたどって、未割り当て領域を持つディスク=SSDをアクティブにしてやる(ドライブレターは指定不要)。インテルのサイトから「Data Migration Software」をダウンロードし、
実行する。ダウンロードしたファイルはインストール時にユーザー登録しなくとも"Register Later"で使用できるので、指示に従って進めると
SSDのなかみ消えちゃうヨ!いいの??
SSDのなかみ消えちゃうヨ!いいの??
ちょっち脅された後、Reboot指示があり、さらに進めるとDOS様の画面に遷移、しばらく待つとデータコピーが終了。電源を落とした後HDDとSSDを交換してやれば何事もなかったかのようにSSDで起動する。このミッションの難易度は低かった。
前回OSがWindows Vista BusinessのノートPC(CF-W7DWJNJR)ではベンチ上はともかく、残念ながら実動作上は劇的な変化はなかった。今回はどうだろうか。
検証環境は
・CPU:Intel Core i5-2400S


・メモリ:G.SKILL F3-12800CL8D-4GBRM


・電源:サイズ 超力2プライグイン SPCR2-750P


・光学ドライブ:パイオニア BDR-206BK


・OS:Microsoft Windows7 Professional 32bit


そして比較対象のHDDが前述通りWDC WD1002FAEX-00Z3A0



えっ、どこかでこの構成見たことあるって??
それはデジャヴ、もしくはあなたの気の迷い

.                    ....ではなくて、え~と(^^ゞ
・M/B:Intel BOXDH67CFB3


のレビューで揃えた部材の使い回s...イヤ..資源の有効活用である(キッパリ。

まずおなじみのミズなのぴこは...
【使用前】

【使用後】

劇的改善!一番差が少ないシーケンシャルライトでも1.4倍!項目によっては100倍の大幅改善!!SSDの速さは立証された!
..しかしながら前回(Windows Vista Business)もベンチは桁違いの数値改善も、実使用、とくに気になる立ち上げ時間や操作可能になるまでの時間の短縮が芳しくなかった。「ようこそ」の表示まではほとんど変わらず、起動後すぐWordを続いて立ち上げ1文字確定できるまでの累積時間は1割程度の改善にとどまる等、報告されているような快適性の大幅向上にはつながらなかった。
今回はどうだろうか?
今回、同様に立ち上がるまで/使えるまでの時間と終了に要する時間を計測した。
・立ち上がるまで:電源スイッチを押して「ようこそ」画面が表示されるまで
・使えるまで:さらに引き続きログイン後、WordPadを立ち上げ、1文字入力確定するまで(累積)
・終了:シャットダウンボタンをクリック後、電源ランプが消えるまで
今回のPCにはOfficeソフトのインストールがされておらず、前回と若干検証内容が違うのは了承いただきたい。
結果は以下の通り。
立ち上げも使用可能も時間半分!!
立ち上げも使用可能も時間半分!!
「ようこそ」画面が表示されるまでも、WordPadで入力確定するまでもほぼ倍の速度。いままでHDDではようやく「ようこそ」画面に到達する時間(31.83秒)でSSDはすでにWordPadが入力可能になっている(28.67秒)!!元のスペックもWordPadの入力可能まで1分以内と大きくストレスを感じるほどではないが、その半分はさすがに速い!!快適性は大きく向上した。
一方終了に要する時間はHDD=22.30秒、SSD=19.00秒と大きな差にはならなかった。ただこれは立ち上げ⇒WordPadの計測を行った後、なんの操作も行わずシャットダウンしたためであり、使用時間が長いとHDDはシャットダウンに要する時間が長くなる傾向が見られた。これはHDDはキャッシュやテンポラリで展開したデータの書き戻しなどに時間を要するためだと推測されるが、今のところエビデンスは持ち合わせていない。
省電力性の検証には、前回同様の負荷をかけた。
すなわち負荷内容は
・起動後すぐにOCCTを10分回し、終了後直後にあらかじめWoopie Video DeskTopを用いてディスクにダウンロードした約10分のYouTubeファイルを再生する。
というもの。結果は...
OCCTとようつべファイル再生の3分経過~3分30秒までの瞬間消費電力の表示を書き留めて比較するといずれも10W程度の低減!積算電気料金から計算した電力量も2割削減!

また、この夏の暑さに冷房の設定温度抑制は厳しい。できれば室内環境を悪化させない「アツくない」PCが望ましい。そこでcybercatは懐から超小型の非接触型の温度計という秘密兵器を取り出した!

負荷前後のHDD、SSDそれぞれの4ポイント=4隅から2cm程度内側のポイントを測定し温度上昇を検証した。
SSDの温度上昇は1/4以下!
SSDの温度上昇は1/4以下!
その結果、SSDを用いると温度上昇を1/4以下に抑えられることが判明した。これは空調にも優しい結果だ。

これらのことよりSSDは明確に性能も上げ、消費電力低減にも貢献するキーアイテムであることが立証できた!
ミッション前半は無事終了した。しかしcybercatに下された指令は、「省電力でエコ」でしかも高性能なPCの「構築」。SSDへの換装ではまだ道半ばだ。cybercatの活動は続く...
サン・ニィ・マルを手中にしたものの、次は敵中枢を入れ替えるという難ミッション。
危機に陥ったcybercatを救う有力なメンバー"G530"とは?
果たしてcybercat達は無事、「省電力でエコ」でしかも高性能なPCを造りあげ、停電の可能性を根絶することができるのか!?
手に汗握る期待の後編は....

コメント (20)

  • cybercatさん

    2011/08/11

    はにゃさん、いつもありがとうございます!
    >つづきみたーい!
    いま最後のベンチを隣で回しています。できれば今週末に上げたいとは思っとります。

    がっ
    だいたいギリギリなんすよ(ぉ
  • ガトーさん

    2011/08/11

    こういうレビューの煽り方もありですねw
    今度、わたしもパク・・・・参考にさせていただこうかな♪
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