レビューメディア「ジグソー」

これで、アナログブラウン管テレビが地デジ/BSデジタル対応 & HDD録画も出来るようになった。

今回は、zigsow様、I-O DATA様、関係者の皆様、
【地上・BSデジタル放送対応デジタルハイビジョンチューナー「HVTR-BTL」
&テレビ用USB接続ハードディスク「AVHD-UQシリーズ」】にて、
レビュアーに選出して頂きありがとうございます。

地上・BSデジタル放送対応デジタルハイビジョンチューナー「HVTR-BTL」
&テレビ用USB接続ハードディスク「AVHD-UQシリーズ」】のセットでしたが、
レビューの持ち物登録は別になっているので、ここでは
【I-O DATA 地上・BSデジタル放送対応デジタルハイビジョンチューナー HVTR-BTL】
(以下、「HVTR-BTL」と記す)のレビューを行います。
【テレビ用USB接続ハードディスク「AVHD-UQシリーズ」
(以下、「AVHD-UQ」と記す)】に関しては、お手数ですがそちらをご参照ください。




【レビュー内容】
・届いた商品
・必要機材
・テレビとの接続
・HVTR-BTLの設定
・BD DIGAとの比較
・総評

【届いた商品】
HVTR-BTLの箱に、以下の内容物が入っていました。
箱.JPG
箱.JPG


・HVTR-BTL本体
・コンポジット & RCAステレオケーブル
・ACアダプタ
・リモコン
・単四電池(リモコン用)
・B-CASカード
一式.JPG
一式.JPG


・説明書
必ずお読みください
録画しよう
テレビをみよう
設置しよう
デジタル放送をお楽しみいただくために ファーストステップガイド
重要なお知らせ
マニュアル.jpg
マニュアル.jpg


届いたHVTR-BTLの特徴は、以下の通りです。
・地デジ/BSデジタルの2波に対応
・CATVパススルー対応
・接続端子はコンポジット/S端子/D端子/Dsub15ピン/HDMIと、多彩な接続に対応
・テレビのリモコンコードを登録すると、登録したテレビの操作が可能なリモコン付属
・別売りのUSBハードディスクを繋いでHDDレコーダーとしても使用可能

【使用機材】
・ブラウン管TV
SONY社製 WEGA DRC高画質プレステージワイドテレビ「KV-32DZ900」
 (以下、KV-32DZ900と記す。)


・Oltfon社製 D端子 - コンポーネントケーブル 2.0m DC-3000Silver-2.0


・家に余っていた、audio-technica社製 RCAステレオケーブル(詳細は、忘れました。以下、RCAステレオケーブルと記す。)


・Panasonic社製 BD DIGA DMR-BW870(比較用、以下、BD DIGAと記す。)



【テレビとの接続】
未だに我が家のメインテレビとして使用しているKV-32DZ900ですが、
ハイビジョン対応テレビの為従来のビデオデッキ等を接続してそのまま
映すと映像が汚くなるために、DRC-MFという画像補正を通してハイビジョン
相当の表示を行います。
(最近の液晶テレビで言うところの、超解像度処理と同じようなものです。)
この機能は、525i信号(コンポジット/S端子)に対して解除できません。
そこでこのまま映像のチェックをするとDRC-MFの画像処理後の映像での
チェックになるため、今回は付属のコンポジット & RCAステレオケーブルを
使用せずに、家に余っていたD端子 - RCAコンポーネントケーブルで接続します。
また、音声用のRCAケーブルに関しても、家に余っていたaudio-technica社製
RCAステレオケーブルを使用します。

どうせ接続するなら、少しでも良い映像と音で楽しみたいので。

KV-32DZ900と接続する前に、HVTR-BTLにデジタル放送を受信するために
必要な「B-CAS」カードをセットします。
「B-CAS」カードは、必ず奥まで差し込みます。
本体底面.JPG
本体底面.JPG

B-CAS1.JPG
B-CAS1.JPG

B-CAS2.JPG
B-CAS2.JPG


ここで接続前に、HVTR-BTLの接続端子群を確認します。
(赤で囲った所が、今回接続に使用する端子です。)
本体背面.jpg
本体背面.jpg


通常は付属のコンポジットケーブルを使用すると思いますが、
その場合はKV-32DZ900のビデオ1/2/3/4を使用します。
今回は上記理由から割愛させていただきます。
一応テレビ背面の端子の画像だけ、ここでは掲載します。
(ピンジャックには、劣化を防ぐために防塵カバーを付けています。)
RCA_コンポーネント.JPG
RCA_コンポーネント.JPG


KV-32DZ900のコンポーネント入力3が空いていますので、
そこにD端子 - RCAコンポーネントケーブルの「RCAコンポーネント」を接続します。
コンポーネント_アンテナ.JPG
コンポーネント_アンテナ.JPG


HVTR-BTLの「D映像」端子に、D端子 - RCAコンポーネントケーブルの
「D端子」を接続します。
次に、KV-32DZ900のコンポーネント入力3の音声端子に、端子の赤白と
RCAステレオケーブルの赤白を合わせて接続します。
HVTR-BTLの音声端子に、子の赤白とRCAステレオケーブルの赤白を合わせて接続します。

KV-32DZ900に接続されていた「VHF/UHF」のケーブルを、HVTR-BTLの
「地上デジタル」端子に接続します。
KV-32DZ900に接続されていた「BS IF 入力」ケーブルを抜いて、HVTR-BTLの
「衛星デジタル」端子に接続します。
この際に抜いたケーブルがどちらかわからなくなるのを防止するために、
今回はそけぞれのけーブルに印としてセロテープにマジックで「UHF」「BS」
と書いたものを貼りました。
アンテナラベル.JPG
アンテナラベル.JPG


ここまで接続すると、以下のようになります。
TV接続.JPG
TV接続.JPG

本体背面_接続.JPG
本体背面_接続.JPG


後は、最後にHVTR-BTLに付属したACアダプタを接続して接続は終了です。

【HVTR-BTLの設定】
KV-32DZ900の表示を、HVTR-BTLを接続した「コンポーネント3」にします。

HVTR-BTLの電源を入れると、「はじめて設定」を開始する「はじめて」画面
が表示されます。
「スタート」が選ばれていることを確認して、「決定」ボタンを押します。
設定1.JPG
設定1.JPG


「地上デジタル放送の視聴確認」画面が、表示されます。
「はい」を選択して、「決定」ボタンを押します。
設定2.JPG
設定2.JPG


「地域の選択」画面が表示されます。
私の場合は、神奈川県に住んでいるので、「関東」を選択して、「決定」ボタンを押します。
設定3.JPG
設定3.JPG

続けて表示された画面で、「神奈川県」を選択して、「決定」ボタンを押します。
設定4.JPG
設定4.JPG


「チャンネルスキャン」画面が表示されて、選択した地域で放送されている
チャンネルをスキャンします。
チャンネルスキャンが終了するまで、待ちます。(1分程でした。)
設定5.JPG
設定5.JPG


「チャンネルスキャンの結果」画面が、表示されます。
表示されている放送局に間違いが無いか確認して、「次の設定」を選択して、
「決定」ボタンを押します。
設定6.JPG
設定6.JPG


「画面サイズの設定」画面が表示されるので、「ワイドテレビ(16:9)」を選択して、
「決定」ボタンを押します。
(画面では、標準テレビ(4:3)が選択されています。注意してください。)
設定7.JPG
設定7.JPG


ここまで設定してデジタル放送を視聴してみましたが、何かザラザラ/チラチラとした
映像で普段BD DIGAで見ているデジタル映像と違います。
映像に滑らかさが、ありません。何かおかしい。

ここまで来て、察しの良い方ならお気づきと思いますが、ハイビジョン対応テレビに
コンポーネントで接続しているのに、確認したところ「D1」接続(525i)になっていました。
設定を見直してみます。

リモコンの「メニュー」ボタンを押して、「メインメニュー」画面を表示します。
「本体の設定」を選択して、「決定」ボタンを押します。
D端子設定1.JPG
D端子設定1.JPG


「D端子の設定」を選択して、「決定」ボタンを押します。
D端子設定2.JPG
D端子設定2.JPG


「D端子の設定」画面が、表示されました。
やはり、「D1」になっています。
D端子設定3.JPG
D端子設定3.JPG


ここで、「D3」を選択して、「決定」ボタンを押します。
D端子設定4.JPG
D端子設定4.JPG


画面表示の確認画面が表示されるので、「はい」を選択して、「決定」ボタンを押します。
D端子設定5.JPG
D端子設定5.JPG


ここまでしないと、「D3」(1125i)接続になりませんので、注意してください。

以上で、HVTR-BTLの設定は終了です。

【BD DIGAとの比較】
続いて普段使用している、大手家電メーカーPanasonic社製のBD DIGAと比較してみます。
価格や搭載している機能が違うので、ここでは主に画像と音に関して比較してみたいと
思います。
(AV機器メーカー相手の比較なので、無茶を承知で行っています。
またあくまで、私個人の感想のため、見た人により各自感じ方は異なると思います。)

BD DIGAに関しては、以下を使用した状態でテレビと接続しています。
・Oltfon社製 D端子 - D端子 2.0m DD-3500 Silver-2.0(映像ケーブルは、同等品です。)
・Oltfon社製 RCAインターコネクトケ−ブル AC-3600 Silver
・オヤイデ電気社製 電源ケーブル PA-22 ZX

この状態の接続との比較のため、映像ケーブル以外はHVTR-BTLが不利な状態で比較して
いますので、予めご了承ください。

[音に関して]
BD DIGAもスッキリとした音を出しますが、HVTR-BTLはスッキリというよりアッサリ
とした音に感じました。
またWEBの仕様にも書いてありますが、5.1ch放送の音声は、2chにダウンミックスされます。
これは最近映画/スポーツ/コンサートなどは、5.1ch放送されることも増えてきているので、
残念な点です。
せめて光デジタルでの外部出力を追加して、5.1chスルー出力が付いていてほしかったです。

[映像に関して]
BD DIGAとの比較は、正直厳しいかと思いましたが、思っていたより良かったです。
著作権の件があるので、影響無いと思われる画像(番組表/番組説明)で、比較してみます。
(1部モザイクをかけています。)
最初に、HVTR-BTLの番組表です。
番組表.JPG
番組表.JPG


次に、BD DIGAの番組表です。
番組表_DIGA.JPG
番組表_DIGA.JPG


次に、HVTR-BTLの番組説明です。
番組説明.JPG
番組説明.JPG


次に、BD DIGAの番組説明です。
番組説明_DIGA.JPG
番組説明_DIGA.JPG


画像ではわかりにくいですが、全体的にBD DIGAに比べると、映像がチラつく感じ
が少ししました。
特にたまたまやっていた、NBA(バスケットボール)の番組を見てみたのですが、
選手やボールの輪郭でチラチラ/ギザギザとした感じがしました。
また、色味もBD DIGAと比較すると少し赤が強い感じで、立体感も少し劣ります。

この点に関しては、箱から出して直ぐのため、しばらく様子を見てみようと思います。
(オーディオ等でいう、エージング効果に期待です。)

番組表に関しては、フォントが細いのでブラウン管では少し見にくいと感じました。

全体的なボタンを押した後の反応などは思っていたより機敏に反応し、
私としては許容範囲内でした。

AV機器相手との比較で、少々辛口になりましたが、HVTR-BTL単品で考えると
予想以上に差は少なく感じました。

【総評】
ここまで見て頂いた通り、非常に簡単に地/BSデジタルチューナーを、アナログテレビに
追加することが出来ました。
機能的には、ブラウン管テレビに接続することを前提にしているためか多少残念な点も
ありますが、むしろ使用するだろう機能(特に、USB接続HDDへの録画機能)に割り切って、
ここまで簡単に追加できることを実現したことは称賛できると思います。
接続した時の映像や音に関しても、今回のようにAV機器のBD DIGA等と比較せずに、
HVTR-BTL単品で見た場合は特に気にならないで、綺麗だと思えるレベルだと思います。
私の所では試しませんでしたが、HDCPに対応した液晶ディスプレイを用意すれば、
液晶ディスプレイに接続して地/BSデジタルを視聴することも出来る点も良いと思います。
(D-SUB15ピンなら、HDCPに対応していなくても、表示できるかは試していません。)

以下は触ってみて、上記以外に今後改善して欲しいと思った点です。
(特に、1)は今直ぐにでも欲しいです。)
1)リモコンに使用するテレビのコードを設定している状態で、HVTR-BTLの電源を入れると
テレビも自動で電源ONする。
(電源ボタンを押す回数が1回で済むため、テレビと同じ感覚で使用できる。)
2)ファームアップをUSB経由でなく、家電メーカー製と同じように放送波で行ってほしい。
3)オプションまたは、シリーズラインナップで、2チューナー内蔵モデルを用意してほしい。
(チューナーが1個のため、裏番組録画が出来ない。または、録画中は他のチャネル放送を、
見れない。)
4)データ放送/双方向通信に対応していない。
5)付属のACアダプタですが、ノートPCのACアダプタのように、コンセントに接続する部分
が普通のコードになっていると、コンセントの差込口を塞がなくてすむので改善してほしい。

【最後に】
再度になりますが、私にこの様なレビューの機会をお与え下さいました、
I-O DATA様、zigsow様、関係者の皆様、この機会を与えていただき本当に感謝しております。

そして、zigsowで出会い応援してくださった
おものだちの皆さん、
コメントを投稿してくださった皆さん、
COOLをつけてくれた皆さん、
皆さんのご支援のお陰です。
本当にありがとうございました。

これにて、レビューを終わります。
後は、随時必要に応じて、加筆/修正を行っていく予定です。
また、間違いなどがあれば、その都度ご指摘いただけると助かります。

今後ともよろしく、お願いいたします。

【2011/06/21 追記】
上記で、「チラチラ/ギザギザとした感じがしました。」と映像の感想を書きましたが、
原因が判りましたので、ご報告します。

他の方のレビューを拝見すると、皆さん綺麗と書かれていました。
もしかして、私の所だけ外れ個体かとも思いましたが、何かおかしいと思い、
色々と調べたり、設定を変えた所、原因が判明しました。

「HVTR-BTL」は、悪くありませんでした。

「KV-32DZ900」に接続した「コンポーネント3」の設定が、間違っていました。
気づかずにレビューに記載してしまい、失礼しました。

すっかり忘れていたのですが、デジタルハイビジョン放送の前に、
アナログハイビジョン放送(一般的にMUSEと呼ばれていたと思います)という放送が
ありました。

デジタル/アナログハイビジョン放送は、放送局から送られてくる有効走査線数が、
異なります。
アナログ放送では「1,035本(1035i)」、デジタル放送では1,080本(1080i)です。

「KV-32DZ900」は、デジタル/アナログハイビジョン放送の両方に対応しています。
また発売当時は、まだBSデジタルハイビジョン放送が始まったばかりでした。
そのため、今回使用した「コンポーネント3」に入力されるハイビジョン信号の設定が、
アナログハイビジョン放送用の設定(1035i)になっていたのが原因でした。
(D端子は、「オート」設定があるのですが、コンポーネントには「オート」設定が無く、
ユーザーが手動で設定する必要がありました。)

ここの設定を、デジタルハイビジョン放送(1080i)に設定した所、
気になっていたチラチラ/ギザギザとした感じが、感じられなくなりました。
入力信号の走査線数の設定が違ったので、チラついていて当たり前ですね。

「HVTR-BTL」を使用して、ハイビジョン対応テレビに「コンポーネント」
で接続して使用する際は、テレビ側の設定にも注意が必要ですね。

【2011/06/27 追記】
リンクなど、修正しました。

コメント (30)

  • harmankardonさん

    2011/06/20

    お疲れ様でした.

    いつもながら,丁寧なレビューです.

    画質はある程度割り切りが大事かと思いました.
  • はにゃさん

    2011/06/20

    レビューお疲れ様でした。

    コスト的に使えるリソースがかなり小さいので、EPGのレスポンスが気になりますね。

    バッファローさんの地デジチューナーには、放送波によるアップデートを行う機種もありますし、I-ODATAさんの DIOS-191ZEなどのテレビでもデータ放送非対応ですが、放送波アップデートが可能ですから、今後のチューナーで対応してくれるといいですね。
  • リーダーさん

    2011/06/20

    ああ、たしかに電源ボタンを2回押すのは面倒だ・・・言われるまで
    気づきませんでした。
    さすが目の付け所がシャー・・・もとい、目の付け所が違いますね。
    複数チューナー搭載機種も同じく今後に期待したいところです(^^
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