同時レビュー対象である「JUD380 USB 3.0 Dual Displayミニドック」がインタフェース拡張を主目的としているのに対して、本製品は、USB Type Cからの電源供給(USB PD)を主目的としているように思えました。
最近、モバイルノートで、USB PDが採用されるケースが増えており、私が所有しているGPD Pocketも、そういった中の一つです。
現状は、インタフェース拡張も兼ねて、USB PD対応のマルチハブを利用していますが、そういった製品との違いも意識しながら、レビューしたいと思います。
"おしゃれな"PC向け映像/USB関連機器
月並みな言い方ですが、社名も製品も、おしゃれな感じがします。
何事も見た目から入る派なので、個人的に一押しです。
今回のレビュー対象に2製品含まれていた、USBマルチハブ/ドックは、なぜか、日本の周辺機器メーカーからは、あまり発売されておらず、あったとしても、単一製品のみ、といった状況です。
対して、J5 Create様の製品は、PCとのインタフェース、ポートの数、映像出力の種類/有無、LANポートの有無等、バリエーションが豊富で、選ぶ楽しさがあります。
モバイルノートをお持ちの方には、非常におススメです。
充電スタンドについては、まだバリエーションがないようですが、今回のレビュー対象の製品は、木目もそうですが、造りがキレイで、すごく好感が持てます。
同様の試みとして、最近、PCでも見かける、革(風の素材)を用いた製品等がシリーズ化されると良いな、と思います。
PC関連機器製造のメッカともいえる台湾の会社様なので、これからも、多くの素敵な製品が生み出されることを期待しています。
JCDP385 USB Type-C Powered Mini Docking Station 総評
小型のキューブ型で、電源内蔵型のドック製品は、他社製品含め初めてだったので、第一印象で"面白い製品"と感じました。
観点ごとのレビュー結果は、後述の内容を参照下さい。
使ってみて思ったのですが、製品のコンセプト的には、インテルのスティックPCの電源アダプターに近いですね。
(USB PDでPCへの給電ができて、USBハブ機能がある)
インテルのアダプターの単品発売を望んでいたので、似たコンセプトの製品にレビューで出会うことができて、大変ラッキーでした。
加えて、単なるUSBハブ機能だけでなく、HDMI出力機能、SDカードリーダー機能を併せ持つことにより、インタフェースに乏しいモバイルノートPCやタブレットの強い味方になる製品だと考えます。
給電機能については、USB PD対応のマルチハブ製品と同等と思われますが、電源を内蔵し、電源側との相性を排除している分、安定性という意味では、こちらの製品に分があると感じました。
ただし、以下2点、若干、気になりました。
①ACケーブルがかさばる
ただ、この点については、本体側が汎用的なメガネ型コネクターなので、使用環境に合ったACケーブルを、別途、用意すれば良いかと思います。
②GPD Pocketでは4K表示不可
原因はわかりませんが、今回のレビューで最も楽しみにしていた点なので、残念でした。
機会があれば、別のPCで再チャレンジしたいと思います。
カジュアルな感じのパッケージ
家電量販店での吊るし売を想定したようなパッケージです。
特別な高級感はありません。
カジュアルな位置付けの製品である印象を受けます。
さらに、パッケージの前側が開くようになっており、製品イメージを伝わりやすくする工夫が施されています。
可愛い感じのキューブ型です
キューブ型のデザインで、置いた際の安定感が重視されている印象を受けました。
表にはブランドロゴ、裏には認証類とシリアル番号があります。
裏側に樹脂製の足が付いているのは好印象です。
色もシルバー系で、どのような機器にも合わせやすいと思います。
コロッとした感じが、どことなく可愛いです。
ACケーブルが若干かさばりますが、本体がコンパクトなので、持ち運びも苦にはならないと思います。
PCを選びますが、対応していればドライバーレス! ただし、GPD Pocketでは4K表示できませんでした (T_T)
J5 create様の製品仕様のページにもありますが、DisplayPort Alternate modeでの出力になります。
(GPD PocketのUSB Type CポートはDisplayPort Alternate modeに対応しています。)
ようは、物理的なインタフェースとしてUSB Type Cポートを利用して、そこに映像信号を流すわけですね。
この辺は、PC側の対応も必要なので、USB Type Cポートが付いているPCならどれでも、というわけにいかないのが、ややこしいところです。
(そもそも、USB Type Cは形状の規格なので、当たり前の話なのですが、そういった内容が正確に伝えられていないのが問題なのでしょう。)
で、肝心の4K表示の結果ですが、本製品から4K対応のディスプレイに接続した場合は、フルHDまでしか解像度を選ぶことができませんでした。
(標準のミニHDMIからは、普通に4K表示できました。)
相性的な問題なのかもしれませんが、GPD Pocketでは、残念な結果に終わってしまいました。
最後に、おまけ的に、「JUD380 USB 3.0 Dual Displayミニドック」と組み合わせて、クアドラプルディスプレイ表示に挑戦してみました。
全てフルHDですが、クアドラプル成功です (^^)v
全く無問題 (^^)/
HDMIで映像出力した状態で、SDカードも認識できました。
「JUD380 USB 3.0 Dual Displayミニドック」も接続していましたが、安定的に動作していました。
仕様をよく理解していないのですが、USB PDでPCに電力供給しながら、USBハブとしてもセルフパワーで動作しているんでしょうね、きっと。
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