レビューメディア「ジグソー」

DH67BLでQuick Sync Videoを使ってみた(追記:内蔵グラフイックをOCしました)

この度は「ロクナナ!トリオレビュー BOXDH67BLB3」のレビューの機会を頂きまして
ありがとうございます。intel様、ziqsow様にお礼を申し上げます。

当選の連絡をいただいてから大慌てでパーツを準備


...したのですが、なぜか端から子供に奪われてしまい、最終的に
既存パーツの流用で以下のような構成になりました(汗

M/B:Intel DH67BL
CPU:Intel Core i7 2600K



CPU Cooler:Antec KUHLER-H2O-620 
Memory:CFD W3U1600HQ-2G (DDR3 PC3-12800 2GB 2枚組)
      ADATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組)
OS:Microsoft Windows 7 Professional 64bit
Chasis:LIAN LI PC-8N
PSU:ANTEC TP3-550
HDD:WDC WD20EARS-00MVWBx2、Seagate ST31000333AS、ST3400832AS

■外観

マニュアルの類は事実上なく、詳細はCDの参照が必要です。組み立てガイドが箱の裏に
貼り付けてありましたが専用品ではないのでピン配置などは載ってません。
クイックリフアレンスという広げると巨大な1枚紙が入っていますが大きすぎて見づらいです。
気が利いているのはピン接続が記載されたシールが入っていたとこです。これがあれば
マニュアルを見なくとも組むことができます。

■シール


■ご尊顔

M-ATXなのでさっぱりしたものです。PCI Expressスロットの位置がかなり上のほうにあるので
グラフィックボード増設の後にメモリを挿すのはちょっと苦労します。また、大きな空冷ファンは
干渉しそうです。このサイズでSATA端子が5つ、内部USB(2.0)が4つというのはまぁまぁでしょうか。
ファン用のコネクタは2個です。

■コネクタ周り

コネクタ周りです。USB3.0もありますし、問題無いでしょう。

まずは組み立てですが、M-ATXを通常ケースに組み込み、簡易水冷にしたので
あっさりと組みあがってしまいました。ケース内もガラガラです。
■寂しい内部(^^


他のレビュアーさんのとこでパッキングが破れていた、
http://zigsow.jp/?m=zigsow&a=page_fh_own_item_detail&...
という書き込みがありましたが、うちのはCPUバックプレートに指紋つきでした...
ちょっと品質管理を疑いたくなりますw

■(==

アルコールで拭いてもすぐには取れなかった(^^;

一通りセットアップしてOSもインストール、軽くWindowsエクスペリエンスインデックスを
とってみました。
プロセッサ7.6
メモリ7.6
グラフィックス6.3
ゲーム用グラフィックス6.3
プライマリハードディスク5.9

内蔵グラフィックスにしては悪くありません。
そこそこのゲームはできるのではないでしょうか。
あとでRedeon4850をつけてみましたが、グラフィックスは7.3まであがりました。

■CPUは定格動作(わかってはいましたが、BIOS自体なにも変更できないに等しい)


■64ビット版なのでメモリは12G積んでみました。BIOSは0076、古い!


いろいろ試しているうちにひさしぶりにブルーバック画面に遭遇..
他にもUSB接続のキーボード切り替え機を認識しない、再起動でBIOSで止まる...
など不具合多発でしたがBIOSを最新にしたら嘘のように直りました。(0076から0110に変更)
INTELのサイトを見ると毎月新BIOSが上がってるのでまめにチェックが必要そうです。
0110にアップしないとIntel Desktop Utilitiesが起動しませんでした。

なお、チップセットについているヒートシンクですが相当熱くなります。
実際にIntel Desktop UtilitiesのHardware MonitorではPCH Temperatureが71度!
夏場のファン無し運用は厳しそうです。

さて、このマザーを使うのであれば、Quick Sync Video(以下QSV)を試さないとです。
QSVの事は既にレビューされていると思いますが、H67に内蔵されているハードウェアMPEG
エンコーダと、Intel Media SDK 2.0によってMPEG-2とMPEG-4 AVCのエンコードが爆速に
なるという仕掛けです。

現在QSVを使えるエンコーダはいくつかありますが簡単に手に入るものを試用してみました。

CyberLink MediaEspresso6.5(6.5.1229_33995) 無料体験版
http://jp.cyberlink.com/products/mediaespresso/overview_j...

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5(5.0.6.38) 無料体験版
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw5.html

ArcSoft Media Converter 7(7.1.0.68) 無料体験版
http://www.arcsoft.com/estore/software_title.asp?ProductC...

MediaCoder x64(5138) フリー
http://www.mediacoderhq.com/index.htm

MediaCoder x64は無料、TMPGEncはお高くてダウンロード版で9800円
それ以外は3000円程度と買いやすい価格です。

エンコードの元にしたデータは画面サイズ1440x1080、ファイルサイズ1.91Gバイト、28分のTSファイルです。
画面サイズ1280x720、ビットレート3M程度のH.264ファイルに変換する時間を計測しました。

結果は



となりました。

※MediaEspressoは高速4Mと高速6Mの設定をするとそれぞれ3Mと4Mのビットレートになったので
それで計測しています。
ファイル名は
A_MC~:MediaCoder
A_MC7~:Media Converter 7
A_ME65~: MediaEspresso
A_TE~:TMPGEnc Video Mastering Works 5
を示しています。

それぞれのエンコーダの特性や内部の設定が見えないので数値の大小自体は
単純比較できませんが、28分の動画を2分台でエンコードするソフトがあるのには
驚きました。ただし、QSVを使うと品質ベースの変換ができないのでファイルサイズは
大きめになります。(Media Converter 7は品質ベースの設定ができますが無視されているようです)

画質をチェックすると3M程度だと若干不満なところはありますが、保存用でなければ問題ないと
思います。
MediaEspresso のQSV使用:高速、ビットレート6Mは2分台の画質とはとても思えませんでした。
(ファイルサイズが実質TSの1/2にしかならないのが残念ですが)
この時のCPU負荷も非常に低く、4本同時エンコードができる設定もあるのはすごいです。

※実際には4本同時実行してもむしろ遅くなりました。QSV側がシングルだったり、転送バンド
幅の問題とかでしょう。
このMediaEspresso 、弱点はドロップがあったり、GOPで編集したファイルがうまくエンコード
できない事があります。製品版でもそうだときついかも。

いっぽう2600Kを使っているならTMPGEncの内蔵x264エンコーダの固定品質も捨てがたいものがあります。画質は問題なし、速度もまぁまぁでサイズもかなり小さくなる上にCMカットもできるのでこだわるならこちらでしょう。こっちは少々おかしなファイルでも白身を入れてむりやりエンコードします。

Media Converter 7は両方の中間の感じですが、フォルダ監視での自動エンコードが面白いです。
MediaCoderはマニアックな画面で玄人向けですね、何より無料なのでいろいろ試せます。

H67は微妙な位置づけといわれていますが、QSVによる爆即エンコードもできるし、CPUパワーを使った
品質の高いエンコードもできるという点で現時点では良い選択だと思います。

次世代のZ68チップセットが出るとOCができるので2500Kとの組み合わせのほうが上になりそうですが^^;

23人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • よっくんさん

    2011/05/08

    【追記】

    「MHFベンチマーク【絆】」とWindowsエクスペリエンスインデックスで性能比較をしてみました。

    ■比較対象
    1)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1350MHz)
    2)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1700MHz)...OC
    3)WinFast PX8600GTS TDH
    4)GIGABAYTE HD4770

    『MHFベンチマーク【絆】』
    1)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1350MHz)  1262
    2)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1700MHz)  1465
    3)WinFast PX8600GTS TDH              1674
    4)GIGABAYTE HD4770                 4584

    『Windowsエクスペリエンスインデックス』
    1)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1350MHz) 6.4
    2)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1700MHz) 6.5
    3)WinFast PX8600GTS TDH 6.5
    4)GIGABAYTE HD4770 7.2

    OCすることで、3年前とはいえロストプラネットをバンドルしたグラフィックボードに
    相当近づきます。 PX8600GTSは補助電源も必要でしたし、ファンもついていた事
    を考えると驚きの性能ではないでしょうか。

    次期モデルのZ68は相当期待できそうです。
  • よっくんさん

    2011/05/08

    【追記2】

    3DMARK VANTAGEもとってみました。
    8600GTSがPerformanceだとメモリが足りないようでうまく描画されないので
    Entryでも計測。

    ■比較対象
    1)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1350MHz)
    2)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1700MHz)...OC
    3)WinFast PX8600GTS TDH

    『3DMARK VANTAGE』

    1)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1350MHz) P2220 E11892
    2)DH67BL内蔵グラフィックス(クロック1700MHz) P2748 E14090
    3)WinFast PX8600GTS TDH              P2452 E11617

    OC後は8600GTSを軽く越えています。軽めのゲームなら大丈夫、というIntelの言い分も
    うなづける結果でした。

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