レビューメディア「ジグソー」

DLNAに対応した、いろいろ遊べるホームユースNAS

I-O DATA製品プレミアムレビューのレビューとなります。
この度はレビュアーに選出いただきましたこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。

届きました~
届きました~


さて、早速レビューに移りたいと思います。

HDL-S1.0(以下HDL-S)はUSB接続とLAN接続に対応した個人向けのNASとなります。
ユニークな機能としては、DLNAサーバーとしての機能やiTunesサーバーになるほか、アイオーデータのDDNSサービスiobb.netに登録することで外出先からファイル転送やDLNA機能を利用可能という点があります。
単なるNASとは異なる機能も多いので、一つずつみていくことにします。

※説明中に、【インターネット】【ローカル】【インターネット/ローカル】とありますが、意味は下記の通りです。
【インターネット】外出先など、インターネット経由で利用可能
【ローカル】家庭内など、ローカルエリアでのネットワーク内部で利用可能
【インターネット/ローカル】上記両方で利用可能


■外見

白を基調としたシンプルなボディです。
電源を内蔵しているため、配線はとてもシンプル。
NASといっても基板も薄型のため、USB接続のHDDといわれてもわからない位の大きさしかありません。

HDL-S1.0 外見
HDL-S1.0 外見


背面には電源ボタン、空冷ファンの排気口、USBのホスト端子と外付けUSB機器を接続するUSBポート、LAN端子があります。

HDL-S 背面
HDL-S 背面


付属品はセットアップマニュアルと注意書き、LANケーブル、USBケーブルとなっています。
説明書は割と簡易なもので、DLNAの使い方などはFAQなどを読みつつ進める必要がありますので、ちょっと敷居が高いと感じる方もいるかと思います。

付属品一式
付属品一式



■中身チェック

さて、まずは分解します(爆

分解するにはフロントから向かって右側の側板を取り外す必要があるのですが、ネジなどはなく、側面パネルにある出っ張りをはめてありますので、取り外すには少しコツが必要です。
まずは底面にあるネジを1本外した後、側面パネルと本体の隙間にマイナスドライバを差し込み、傷がつかないように少しずつ隙間を作ります。
これを数カ所繰り返し、えいっとはめ込まれたツメを外していけばパネルを取り外すことが可能です。

側板OPEN
側板OPEN


分解すると、CPUなどが搭載された基板と、電源ユニットが現れます。
電源ユニットはUSBのHDD、HDJ-UT2.0と同じようです。
日本ケミコンのコンデンサを使った、安心して使える電源ユニットです。

日ケミ製コンデンサ搭載
日ケミ製コンデンサ搭載


使用しているプロセッサはCORTINA製のELCS3516Cとなります。
32-bitのシングルコア、ARM9 RISCプロセッサで処理速度は400MIPSとのことです。
詳細は下記を参照してください。
http://www.cortina-systems.com/products/view/73
CS3516に接続されたメモリはHYNIXのHY5DU561622FTP、256MBitのDDRメモリが2つ、計64MBとなります。

プロセッサ
プロセッサ


SATAデバイスの変換コントローラーはJMicronのJM20316を搭載しています。
Webサイトの情報を確認する限り、CS3516側でSATAデバイスの制御も機能として持っているようですので、おそらくJM20316はUSB接続時に使用されているように思います。
USBモードとLANモードで排他利用になることを考えれば、おそらく上記構成ではないかと…

コントロール用基板
コントロール用基板


HDL-Sは冷却用にファンを搭載しています。
ファンレスの方が騒音が減るメリットはありますが、HDDの冷却という観点から見るとおすすめできません。
特に、NASのように24時間電源を入れっぱなしで運用することを考えると、冷却ファンは必須です。
HDL-Sで使用されているファンは日本電産のD03R-05BS1、5V駆動のファンなのですが、動作音はほとんど聞こえません。
小型の4cmファンなのでエアフローは少ないですが、本体が小さく体積も少ないですので、エアフローとしては十分間に合っているように見受けられます。
HDDおよびNAS用の回路、電源ユニットの熱量はそれほどでもありませんので、効果的に冷却していると思われます。

空冷ファン
空冷ファン


使用しているHDDはSAMSUNGのHD103SI、1TBのSATA HDDで、回転速度5,400rpmの静音・低発熱のドライブとなります。
500GBプラッターモデルなので、プラッターが2枚で合計1TBとなります。
1GBプラッターはまだ登場していませんので、1TBのHDDとしてはプラッター枚数が少ないモデルとなります。
一般的にはプラッターは少ない方が発熱も少なく、故障もしづらくなります。

HDD
HDD



■セットアップ開始

説明書を読むと、まずはUSBで接続するようにと指示があります。
HDL-SをUSBでPCと繋ぐと、自動的にUSBモードで認識されます。
HDDの中には接続用のユーティリティなどが入っています。
このユーティリティですが、LANからのアクセスでは読めませんので、USB接続時にすべてのファイルをコピーしておくことをおすすめします。
USBで接続するとAutorunが実行され、インストーラーが起動しますのでEasySetupを実行します。
EasySetupを使うとHDL-Sの設定を自動で実行しますので、LAN用の設定は完了です。
あとはHDL-SをLAN環境に繋げばNASとして使用可能になります。


■LANで使う

EasySetupが完了し、デスクトップに接続用のアイコンが表示されたら、USBケーブルを抜きます。
自動的にHDL-Sの電源が切れますので、LANに接続し、背面の電源ボタンをONにするとLANモードでHDL-Sが起動します。
USBモード時は緑、LANモード時は青のLEDが点灯しますので、どちらのモードで動作しているかはすぐに判断可能です。
起動が完了するまではLEDが点滅していますので、点灯に変わったら準備完了です。
あとはデスクトップにあるアイコンをクリックすると、自動的にフォルダーor管理画面が開きます。

・NAS時のIPアドレスについて
HDL-SはDHCPでアドレスを取得しますが、固定IPの方がなにかと便利なことも多いですので、固定IPへ変更をお勧めします。
上記手順を実行後、Web管理画面を開き、管理画面上で任意の固定IPを設定します。
この際、DHCPの設定範囲外のIPアドレスにすることをお勧めします(通常、DHCPが管理するIPアドレスの範囲には固定IPは割り振らない)
固定IP設定後はIPアドレスが変わるため、EasySetupが作成した管理画面のショートカットが使えなくなります。
管理画面にアクセスする場合は、ブラウザのアドレスにLANDISKのIPアドレスを入力してください。

※同時に、管理用のパスワードを設定しておいた方がよいと思います。

・フォルダについて
HDL-SのHDD上には、disk、dlna、itunesというディレクトリが生成されています。
それぞれ、
disk:NASの共有ディスク
dlna:DLNA用のデータ格納領域
itunes:iTunesサーバー用のデータ格納領域
となっています。
詳細は後ほどみていくことにします。


■インターネット越しでHDL-Sを使う(DDNSの準備篇)

アイオーデータのダイナミックDNSサービス(DDNS)であるiobb.netを使うことで、比較的簡単に共有ディスクとDLNA機能をインターネットから利用することが可能です。
DLNAがインターネット側からも接続可能なのは、結構ユニークな機能と思います。

iobb.netの使い方は、まずはiobb.netにブラウザでアクセスし、必要事項を入力して登録します。
入力したメールアドレス宛に確認用メールが届きますので、認証して登録は完了です。
登録完了後、HDL-Sの管理画面を開き、詳細設定→サービス→iobb.net設定へ進みます。
製品のシリアル番号のほか、iobb.netで使うホスト名(hostname.iobb.netのhostnameの部分)のほか、DDNS用のパスワードを設定します。
UPnP機能利用はルーター側が対応している場合には、使うに設定しておくと簡単です。
登録を完了し、ステータスが「正しく設定されています」になればOKです。

※DDNSとは
インターネットはIPアドレスとホスト名がDNSでひもづけられていますが、プロバイダなどの個人向けインターネット回線は接続のたびにIPアドレスが変わります。
固定IPであれば、たとえば10.10.10.10がhostname.iobb.netのように設定可能ですが、一般のプロバイダでは10.10.10.20になったり10.10.10.30になったりと、数字が毎回変わります。
hostname.iobb.netという名前でHDL-Sにアクセスできないと、IPアドレスが変わるたびに数字を覚える必要があります。
これを解決するのがDDNSで、接続ごとにDNSレコードを更新することで、IPが変わってもhostname.iobb.netでアクセスできるようになります。
代表的なサービスだと、DynamicDo!などがありますが、HDL-Sを使うのであればiobb.netを使うのが一番楽です。

それにしても、iobb.netのWebページってどうにかならないのでしょうか。
更新情報がかなり古く、対応機器の情報は2007/05/09で更新が止まってますし、左下にバナーがあるネットワーク製品活用サイト「I-O NET Catch!」はドメインの契約が切れて、今では全く関係ない、SEO用のダミーサイトになっている始末…
接続用のユーティリティが収録されているrm.iobb.netへのリンクもありませんので、最低限のメンテナンスは行った方が良いと思われます。

※このタイミングで、インターネット側からアクセスするため、HDL-Sにユーザーを登録しておくことをおすすめします。
ユーザーの登録はHDL-Sの管理画面から行えます。


■インターネット越しでHDL-Sを使う(ルーター側の設定篇)

インターネット側からHDL-Sへアクセスする場合、HDL-Sへのアクセスを正しくルーターが振り分けてやる必要があります。
この設定はNAT/IPマスカレードを利用するのですが、UPnPが使用できるルーターであれば、詳しいことは知らなくても簡単に設定可能です。
ほとんどのルーターはUPnPに対応しているので、問題ないと思います。
私はNTT-ME製のMN9300というかなり古めのルーターを使用していますが、問題なくUPnP設定が可能でした。

よくわからない!という方は、アイオーデータのWebサイトに対応機器が載っていますので、これから買う方は対応機種にするといいかと思います。
すでにルーターをお持ちの方は、UPnPという機能があるか調べてみてください。

UPnPが使えない、あるいは特定のポートに限定したいという場合は、UPnPを無効にしてポート番号を指定することも可能です。

※Coffee Break(笑
そういえば、昔IMEを使っていたとき、IPマスカレードを変換すると「IP増すカレー度」に変換された気が…。
ちなみに、"IP増すカレー度"でGoogleで検索したら、きちんと「IPマスカレード」がサジェストされて検索結果に反映されていました。


■インターネットを通じてPCからファイルを共有する【インターネット】

PCからインターネットを経由してHDL-Sにあるファイルにアクセスが可能です。
アクセスする際にはiobb.netに登録する必要があります。
HDL-Sに接続する際に、リモートアクセスというソフトウェアを使用しますので、rm.iobb.netからダウンロードしてください。
リモートアクセスはrm_access.jnlpというファイルなのですが、これはJAVAがないと動きませんので、あらかじめJAVAをインストールしておく必要があります。
JAVAは下記よりダウンロード可能です。
http://java.com/ja/

リモートアクセスを起動すると、ホスト名などの情報が聞かれますので、iobb.netを設定した際の情報を入力します。
接続が完了するまでに少し時間がかかりますが、画面のようにHDL-Sの共有ディスクが表示されればOKです。

リモートリンク画面
リモートリンク画面



■iPhone/iPadを使ってDLNA機能を使う【インターネット/ローカル】

DLNA機能とiPhoneアプリ「ホームメディアリンク」を使うことで、HDL-Sに保存された動画、音楽、写真などを外出先からも楽しむことが可能です。
ホームメディアリンクを経由して、DLNAフォルダに保存されたファイルへアクセスします。
この機能を使うためには、iobb.netの登録とiPhoneアプリのホームメディアリンクのインストール(無料)が必要です。
ホームメディアリンクはiTunesストアで「ホームメディアリンク」で検索すると見つかります。

DLNA機能で共有したい音楽などは、dlnaフォルダに保存しておきます。
dlnaフォルダの中に好きな名前でフォルダを作り、整理しておくとわかりやすいです。
複数の階層を作っても、ホームメディアリンクが勝手に探してくれるので問題ありません。
私は/dlna/music/アーティスト名、/dlna/movie/ジャンル、といったように名前をつけてファイルを分類しています。

HDL-S側の設定はiobb.netとルーター側のUPnPの設定が完了していれば終わりです。
あとはiPhone側でホームメディアリンクをダウンロードして起動します。
ホスト名とユーザー、パスワードの設定が必要ですので、それぞれ設定します。
接続が完了すると、デバイス一覧にLANDISKが表示されますので、タップするとVideo、Musicなどのフォルダが表示されます。

ホームメディアリンク画面①
ホームメディアリンク画面①


各フォルダをタップすると、dlnaフォルダに保存されたファイル(音楽なら拡張子がmp3やm4aなど)が一覧で表示されます。
音楽はファイルに保存されているタイトル、アルバム名、アーティスト名などがそのままホームメディアリンクでも利用できますので、アーティストごとにフォルダにまとまった状態となっています。

ホームメディアリンク画面②
ホームメディアリンク画面②


※Timeoutの設定について
ホームメディアリンクのサーバー検索タイムアウト時間が、標準では2秒になっているのですが、これではあまりにも短く、ネットワークの状態によってはTimeoutで見つからない場合があります。
私の環境では、家の中のプライベートネットワークでは2秒で問題ありませんが、外出先から3G回線を経由する場合、5秒に設定しないとサーバーが見つからないことがあります。

実際の使い勝手ですが、電車や車などの移動中の利用は、音楽ファイルでも切れまくってしまうので現実的ではありません。
移動しない、一定場所にとどまった状態であれば3G回線経由で音楽を楽しむことが可能です。
動画は320x240程度の解像度、500Kbps程度であれば切れずに再生可能です。
ただ、Softbankの回線の質に左右されますので、動画の視聴はあまり現実的ではありません。

ホームメディアリンクですが、iPadにもネイティブで対応していますので、大画面で動画などを楽しむことが可能です。


■Windows Media Player12でDLNAを使う【ローカル】

Windows7に付属するWindows Media PlayerはDLNAに対応していますので、HDL-Sにある音楽ファイルなどを再生することが可能です。
使い方は至って簡単、Windows Media Playerを起動すると、DLNAサーバーにアクセスし、自動的にLANDISKを見つけてくれます。
一覧が表示されますので、あとは聴きたい曲を選ぶだけ。
アーティスト名以外にも、アートワークも自動的にインターネットから探してきてくれるので便利です。

WindowsMediaPlayer12で再生
WindowsMediaPlayer12で再生



■iTunesサーバーとして使う【ローカル】

HDL-Sのitunesフォルダーに音楽を入れておくと、iTunesから共有し、HDL-Sに入っている音楽をネットワークでつながったiTunesから再生することができます。
iTunesでの共有は特に設定する必要なく、初期設定状態で利用可能です。


■簡易Webサーバーとして使う【インターネット/ローカル】

iobb.netを使って、Webサーバーとして公開することも可能です。
とはいえ、perlもphpも使えませんので、静的なhtmlのみとなります。
このため、簡易的なWebページのみの利用と考えた方がよいでしょう。

HDL-S側のマイウェブサーバーというところで設定を行いますが、必ずWebサーバー用にフォルダを作るべきです。
間違って正しくないフォルダを公開してしまうと、中のファイルすべてにアクセスできてしまう危険性があります。
私はhttpdというディレクトリを作り、そこをマイウェブサーバーとして利用しています。

basic認証がかけられますので、ID/Passを設定しておくことをおすすめします。
また、ポートも設定可能ですから、よりセキュアにしたい場合は、ポート番号も変更するとよいでしょう。


■NASとしての性能

HDL-SのNASとしての機能は、CPUが低速なこともあってそれほど快適!という訳ではありません。
ネットワークはGigabitに対応していますが、CPUがボトルネックになっているため、実際には10MB/s程度の転送速度しか出ません。
このため、HDDと同じ感覚でNASを使うのは難しいと思われます。
とはいえ、ネットワークで共有可能で、外出先からもアクセスできるという環境は、やはり便利です。
Officeアプリで作成したドキュメント程度であれば、10MB/sの転送速度が気になるということも少ないかと思います。

ファイルコピーテスト
ファイルコピーテスト



■USBで使う

HDL-SにはLANモードとUSBモードがありますが、USBでPCと接続する場合には、一度HDL-Sの電源を切り、USBで接続する必要があります。
USBモードとLANモードは排他利用のため、USBで繋ぎつつLANでも使用する、という使い方はできません。
USBモードの場合、NTFSでフォーマットされたHDDとして認識されます。
torneで使えるか試してみたかったのですが、torneはFAT32でないとアクセスできませんので、使えないという結果に終わってしまいました。
とはいえ、USBとLANが排他利用な時点で、torneで使えたとしても、メリットはありませんが…


■CATVでインターネットをしている方

一般的なFTTHやADSLなどは関係ありませんが、CATVでインターネットを使用している方は、直接グローバルIPが振られている可能性があります。
グローバルIPでNASを接続すると、Firewallもありませんので危険です。
私の環境では繋いだ機器の台数だけグローバルIP取り放題(!)というネットワーク環境なのですが、サーバーなどで公開するPCを除き、MN9300配下にプライベートネットワークを作成して、HDL-Sもそこに繋いでいます。

ipconfigなどでPCのIPアドレスを調べて、下記の範囲であればプライベートIPとなります。
10.0.0.0~10.255.255.255
172.16.0.0~172.31.255.255
192.168.0.0~192.168.255.255
上記以外であれば、グローバルIPが割り振られていますので、ルーターの導入などをお進めします。


■使い勝手など

まだ使い始めてそれほど経っていませんが、やはりNASは便利です。
特に、複数台のPCを使用していると、たとえばレビューを書く際に様々なPCでスクリーンショットを撮ったり、プログラムをインストールしたり…と作業を行う必要があるのですが、NAS上にデータを保存しておけば、困ることはありません。
また、インターネット側からアクセスすることもできますので、作成したドキュメントが外出先で必要になった場合などに重宝します。
DLNAサーバー機能など、いろいろ遊べる要素がたくさん詰まって15,000円ですから、お買い得ではないでしょうか。
外付けの1TBのUSB HDDでも1万円程度しますから、+5,000円でいろいろ使える&USB接続のHDDとしても使えるのは便利でしょう。

とはいえ、NASとしての性能はやはりエントリーモデルということで速度は遅いため、Gigabitに対応した高速NASを求める方には、別の製品の方がよいかと思います。
ファイルや音楽を家の中などで共有したい、DLNA機能を使って楽しみたいという方向けの、楽しめる・遊べるNASかと思います。


■外出先からRemoteLinkでDLNAを使う

HDL-S1.0の特徴的な機能の一つに、iPhoneやPCをiobb.netと組み合わせてDLNAのハブとして使い、インターネット越しにDLNA機能が利用できるというものがあります。
実際に使えるのか?と確認するために、以下の方法で実験を行ってみました。

実験における構成図
実験における構成図


使用した機材は、中継ハブとして使用するために、
1,PCにインストールしたRemoteLink
2,iPhoneのホームメディアリンクアプリ
を使用し、Windows7のWindows Media Player 12のDLNA機能を使って、動画および音楽の再生が可能かテストを行いました。

自宅に設置したHDL-S1.0とiobb.netを使ってDLNAサーバーとして公開し、実験場所として電車で1時間以上離れた、職場で動作を検証してみます。
ネットワーク環境は、RemoteLinkは有線LANを、ホームメディアリンクアプリは無線LANでのテストを行いました。
iPhoneの3G回線は、DLNAの中継先の機器をWiFiで接続する必要があるため、検証外としています。

1,RemoteLinkで中継する

rm.iobb.netからRemoteLinkをダウンロードし、インストールします。
起動するとユーザ名とホスト、パスワードを入力して、「リンク開始」ボタンを押すと、中継サーバーとして機能します。
初期設定では、RemoteLinkを起動しているPCのみでしかDLNAが使用できませんので、中継先のネットワークに繋がった、他のPCでも楽しみたい場合は、設定ボタンを押し、「同一ネットワーク上に接続しているクライアント機器に公開する」にチェックを入れます。
ただし、これだとネットワーク上のPC全てに公開することになるので、外出先などで使用する場合には注意してください。

RemoteLink
RemoteLink


2,iPhoneで中継する

iPhoneの場合は、ホームメディアリンクアプリを起動した後、Transmitアイコンをタップします。
動作状態に配信中と表示されますが、最初は配信先アドレスは空白のままです。
同一ネットワーク上のPCなどのDLNA対応機器と接続が完了すると、接続先アドレスにIPが表示されます。

ホームメディアリンクアプリで中継
ホームメディアリンクアプリで中継


3,実際に動作を確認してみる

上記のいずれかの方法で中継が確立したら、Windows Media Player 12を起動します。
自動的にDLNA機能によって、その他のライブラリに(RemoteLink)という名前+HDL-S1.0の名前でデバイスが表示されます。
あとはその中にある動画や音楽ファイルを再生すればOKです。

WindowsMediaPlayer12でDLNA接続
WindowsMediaPlayer12でDLNA接続


PCやiPhoneをハブとして、自宅以外でもDLNA機能が利用できるのは便利な機能だと思います。
DLNA対応のHDDレコーダーで記録した動画を友人宅や外出先で見ることができますので、用途が広がりそうです。
HDL-S1.0は、単なるNASというよりも、DLNAサーバーにNAS機能もくっついた、そんな感じのする製品に思えてきました。
特に、iPhoneは無線LANがあればDLNA中継サーバーとして使えますので、とても手軽です。
ポケットサイズのワイヤレスDLNAサーバー、といった用途で使用可能です。


■今後の更新予定

ほかにもHDL-Sには様々な機能がありますので、
・ネットワークUSB機能(net.USB)
・dlnaプレイリストの作成方法
・パソコン用dlnaサーバーを立てて、iobb.net経由でホームメディアリンクへトランスコード配信
・音楽を共有する場合、ltunesサーバーとdlnaどちらがよいか比較
・PS3との連携(DLNA)
などを今後検証していきたいと思います。


/////////////////////

2011/7/3
今まで頂いたプレミアムレビューのその後レビューをちょろっと追記コーナー

う…これも未完のレビューが多いですな…orz
さて、今まで使っていて便利なのは、PCをセットアップする際のユーティリティなどを入れておけるという点。
趣味の関係上、OSの入れ替えなどはそこそこ頻繁に行うことが多いのですが、そのたびにWebからドライバ類をダウンロードしてくるのは結構面倒だったりします。
かといって、USBに入れておくとこれまた抜き差しが面倒(爆

そんなときに、ネットワーク上にあってどこからでもアクセスできるNASがあると、そこにひとまとめにして入れておけるので、とても便利です。
また、家族で共有したい音楽や写真も入れておけるのも、メリット大。

逆にデメリットなのは、やはり転送速度の遅さ。
毎秒10MB/s程度の速度は100MB/s弱のHDDを使っているときわめて遅く感じます。
せめて50MB/sくらい出るとありがたいのですが…。
ここら辺は改善を希望したいところですね。

しかし、転送速度の遅さはあっても、NASの便利さはやはり偉大。
ファイルサーバー用にPC1台を常に起動しっぱなしにしなくても良いのもメリットです。
net.USBのキャンペーンで登録コードをゲットしたので、カシオのネームランドプリンタ、EL-5000Wを共有化してみたいと思います。

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • Islandさん

    2011/01/31

    初めまして。

    分解解説ありがとうございます。
    コンデンサー・HD回転数とCPUの説明は今後助かります。

    リモートリンクの解説が非常に解りやすく、今後の設定に役立ちます。
    ありがとうございます。
    ※ある意味pdf取説より、読みやすいです。

    それでは設定時・完了後には再度おじゃまします。
  • ちょもさん

    2011/01/31

    Islandさん

    HDL-S1.0のレビューに当選されていたんですね。
    ネットワーク図やたくさんの写真など、わかりやすいレビューで読ませて頂きました。

    ホームユースのNASなのですが、機能が豊富な割にはマニュアルがわかりづらい…というか、基本的な導入の部分のみですので、DNLA機能などを使う場合に難解な部分がありそうな気がします。
    手軽にいろいろな機能が楽しめる製品なだけに、もったいないような…
    目的別に簡単な手順が書かれていると、もっと解りやすいと思いました。

    リモートリンク、まったくLANDISKが見つからずどつぼにはまりました。
    Timeout2秒は短すぎるように思います。
    せめて初期設定は5秒程度とLANDISKが確実に見つかるようにしておいて、「検出まで時間かかるよ!」っていう人は短くするようにするとか、なにか対応して欲しいところです。
  • リンさん

    2011/01/31

    分解解説にCool!

    私も今回のレビューに当選しました☆



    分解するのは怖くて出来なかったチキンです><

    後写真の撮り方が上手ですね。

    被写体がピントがしっかり合っていて、他がボワーッとしていて凄いと思いました。
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