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Intel X25-M 160GB(SSD)はやっぱり速かった

zigsowプレミアムレビュー「Wチャンス☆レビュー!オーバークロックに挑戦
だ!インテル Core i7-875K + インテル SSD X25-M 160GB」(ゲーム系)の
SSDレビューです。

ゲーム系レビューと言うことなのですが,まず真っ先にその点で結論を述べる
とあまりロードのないオンラインゲーム等では,さほど体感できるメリットが
多くないかもしれません。
今回同時にFF XIVもいただきプレイしたのですが,例えばこれほどHDD容量を
使うようなオンラインゲームならばメリットがあるかと思われるのですが,
あいにく今回初めて体験するため的確な比較ができません。


さて,とりあえずゲームのプレイとは離れてSSDの使用感等をレポートします。
試用環境は下記の通りです。
CPU: Intel Core i7-875K(今回レビューで頂いたもの)
M/B: MSI P55M-GD45
メモリ: Corsair CMX4GX3M2A1600C9
(OCに向けて,DDR3-1333メモリから変更)
SSD: Intel X25-M 160GB(今回レビューで頂いたもの)
HDD: 500GB,1TBドライブ2台搭載
BDドライブ:HL-DT-ST GGC-H20N
ビデオカード: AMD Radeon HD 5750
サウンドデバイス: オンボード
CPUクーラー: Scythe SCSMZ-2000(侍ZZ)
ケース: CoolerMaster CMP-350
電源: be quiet! BE-Q530W

OS: Windows 7 Ultimate(64bit版)

上記のような構成で,もともと500GBのシステムドライブからSSDにOSを
再インストールしての試用となります。
なお,本ドライブのパッケージには2.5インチSSDを3.5インチベイに搭載する
ためのマウンタが付属しています。しかし,マウンタの固定穴位置の関係で
ドライブベイの構造によってはねじ固定が難しい場合があるようです。
実際に,もはやあまり必要性のなくなった3.5インチオープンベイに搭載しよう
としたのですが,私のケースでは穴位置があわず固定できませんでした。

ケースサイズ
ケースサイズ



まず,試しにWindows XP Professionalをインストールしてみました(えっ!
なんで?)。
爆速です!インストール直後のOS起動時,いつもしげしげ眺めていたXPロゴの
下のバーが一度右まで行っただけで画面がブラックアウト。そしてデスク
トップが表示されます。もっとも,この状態ではまだまだドライバのあたって
いないデバイスも多数存在しますので,一通りのドライバインストールなどを
済ませるとバーは3回ほど右まで行ったくらいで起動するようになりました。
それにしても,いまだ爆速と言っても過言ではないロード時間ではないで
しょうか。
ちなみに,XP(とVista)ではOS自体がSSDを適切にサポートされておらず
Trimの機能が有効に活用されませんが,X25-MではIntel SSD Toolboxを
導入することでTrim相当の機能が有効となるようです。

<参考>
Intel、34nm版「X25-M SSD」のTrim対応ファームウエア提供開始
@マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/10/27/015/index.html
“最新ファームウエアと最新のSSD Optimizerの組み合わせにより、X25-M
(34nm)がWindows 7 ATA Data Set Management Command (Trim)に対応する。
またWindows Vista/ XPでもTrimを利用できるようになる。”

それでは,気を取り直してWindows 7 Ultimate(x64)のインストールです。
Windows 7ではインストール時に特にAHCIドライバを導入せずとも,PCHの
SATAコントローラーが利用可能だと思いますが,性能重視で“F6
インストール用 64 ビット・インテル RST ドライバー・ファイル”を
M/Bメーカーサイトからダウンロードして使います。ただ,ちょうど年末に
Intelからより新しいバージョンのRSTドライバーが公開(2010/12/15付け)
されていましたので,そちらをDLして利用しました。
また,性能に影響のあるほどのものではないかと思いますが,チップセット
等のシステムデバイスが正しく認識される“INF Update Utility”も,
話題のSandyBridge向け6シリーズチップセットの対応もあってか,1/3付けで
更新されていましたので,こちらもM/Bメーカーのものよりも新しいので
あわせてDLして適用しています。
(注:最新版が必ずしも良いとは限りませんので,悪しからずご理解いただく
のがよいと思います。)

と前置きが長くなりましたが,SSD導入の効果は明白です。まず,何よりも
体感できることがOS起動の高速化です。XPでのテストでも明確ですが,
Windows 7でも起動はHDD利用時よりも高速です。また,起動後の各アプリ
ケーションのロードもあっという間です。
OS起動後も,システムドライブにインストールしたFirefoxなどは体感でも
わかりやすく高速になっていると思います。
ということで,ここでCrystal DiskMark(バージョン3.0.1)で数値化して
みましょう。

CrystalDiskMark_X-25M160GB(Intel X25-M)
CrystalDiskMark_X-25M160GB(Intel X25-M)


CrystalDiskMark_X-25M160GB(x64)
CrystalDiskMark_X-25M160GB(x64)



OSが64bit版ということで,念のため64bitのCrystal DiskMarkでも計測して
います。予想通りというか,64bit OSにおいてはハードウェアのドライバ
(AHCIドライバ)等も64bit化されており,32bitアプリケーションからは
当然ながらOSのWOW64等で利用可能とはいえなんらかのオーバーヘッドが
発生する可能性が考えられます。計測結果では4kBのテスト項目において,
若干のスコア差が出ています。

さて,このようにHDDを明確に超えるスコアが結果に出ています。Readに
ついては,SATA 2.5の理論転送速度300MBytes/secを超えようかという
数値のようです。
先のセットアップについてでもちらっと触れましたが,Intelも最新の
6シリーズチップセットにおいてはSATA 3.0インターフェースを搭載して
きましたので,早晩SATA 3.0に対応したモデルも出ることでしょう。
しかし,個人的にはシステムドライブ向けとも言える速度追求モデルと
ともに,今後は例えばブラウザやメーラーといったような日常的に利用
するアプリケーションのデータ用といった向きに,現状維持程度でコストを
抑えたモデルなどの登場も期待します。特に,ブラウザのユーザーデータの
ように細かなデータで書き換え頻度の高いものは,SSDによる高速化の
恩恵に与りやすいのではないかと思います。SSDには寿命の問題もあります
ので,速度向上とは別にデータドライブ向けに価格と耐久性を追求した
ようなドライブが登場して使い分けがされるとより広範にSSDが利用できる
ようになるのではなどと思います。


P.S.知人からSATA 3.0対応のRealSSD C300のCrystal DiskMarkの結果を
比較のために頂戴しました。若干調整不足(?)のためか4kBの結果が
芳しくありませんが,AMD 890G + SB850によるネイティブSATA 3.0環境
での結果です。

Real SSD C300 64GBの結果
Real SSD C300 64GBの結果


もともと書き込みについてはそこまで高速なドライブではないようですが,
読み込みについてはSATA 2.5の300MBytes/secを超える数値が出ています。
ただし現状では、SATA6Gbpsをまともにオンボードで扱えるものがない?(少ない?知る限りではない)ので、Raidカードと併用することになりますね。

その点、IntelのSSDですと、Writeが高速化されているため、1枚でも十分なパフォーマンスを発揮してくれます。

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