レビューメディア「ジグソー」

パワフルな行動力の弟分~ロボットクリーナーNewクレモン!

※10月25日追記あり。(レビューの最後)

※11月3日お手入れについて追記・追加ビデオあり

 

今回レビューさせていただくのはモニュエル・ジャパン社(Moneual Japan)から

ゴミ・ゼロの日(5月30日)に発売になった新型のクレモンMR6850M

 

我が家にはロボット掃除機はないのですが、

昨年11月に同じくモニュエル社のクレモンMR7780J-Rをレビューさせていただきましたので

ロボット掃除機を使うのは二度目です。

残念ながらこちらはレビュー後返却したため、手元にありませんので

直接の比較はできませんが、記憶と記録に照らし合わせて比較も織り交ぜながらレビューしていきたいと思います。

 

レビューまとめ

 

とにかくクレモンくんがうちにやってきて3週間ほど働きまくってもらった印象としては、

 

良かった点

○ 行動力がすごく、生活感のある部屋でもきちんと活動できる。

ロボット掃除機を使うときには、床にモノがあったり、電源コードがあったりするとひっかかったりからまったりするといけないので、使う前に床を片付けるという、便利だけど邪魔くさい印象があるが、この3週間ほどのあいだある程度そのままで掃除したが、モノにひっかかったり、コードにからまったりして停止するということはまったくなかった。

(MR7780Jではコードにからまったり、カーペットを乗り越えられずに停止してしまうことがあった)

 

○ モップが大きく、普通の雑巾なみなので本格的に雑巾がけできる。

MR7780Jでモップが使えることに驚いたのだが、この機種ではさらに進化。

付属のモップが2枚、さらに水拭き対応。

 

○ スポット清掃の動きが理にかなっている(←個人的感想)

だいたいどんなロボット掃除機でも備えているスポット清掃モード。

ほとんどがスタート地点から渦巻状に行動するのだが、このMR6850Mは放射状に行動。

これにより、汚れていると感じた部分をスタート地点にすれば、その付近の掃除の密度が大きくなる(ように思う)。

 

気になった点

○ モップに水を含ませても、水分がすぐになくなってしまう。

これについては、すこしのモップがけで結構よごれをとってくれるので、ある程度こまめに交換しながら使うほうがいいのかもしれない。

発売直前に仕様が変更になったのか、クイックガイドではモップをとりつけるベース部分に水をいれておくタンクがあるかのようなイラストがのっているが、実際にはない。

今後別売りでもいいので、タンク内蔵のモップベースを販売してくれるとうれしい。

 

○ 行動パターンが読めない(笑)

MR7780Jのときはスタート地点からまっすぐすすみ、壁にあたると方向転換し、といった感じで行動パターンが読めたのだが、このMR6850Mのパターンは読めない。

一見ランダムな感じにも思える。

ただ他の大手メーカーのロボットクリーナーの行動パターンをみても同じような感じなので

実はこちらの方が人間には理解しにくくても、掃除的にはいいのだろうと思う。

 

○ バーチャル・ウォール非対応。

これについてははじめショックでした。届いたクレモンを開封してもバーチャル・ウォールを設定するインジケータが入っておらず、別売りオプションで対応しているのかと思ってモニュエル社のページの機能比較を見ると、このMR6850Mだけ非対応。他の2機種とくらべて決して機能的にエントリーモデルというわけではなさそうだから、「あえて装備しなかった」ということだと思う。

そして実際使ってみて、クレモンに侵入してほしくない場所を守るのに、「バーチャル」である必要がないと実感した。

 

結論

 

進化した機能、あえて装備しなかった機能いろいろ合わせて、本来上位機種であるMR7780Jよりも洗練されたロボットクリーナーになったという印象を受けた。

(MR7780Jも次のモデルチェンジで洗練されるのだろうと思うが)

そしてよくロボット掃除機にありがちなモデルハウスのような暮らしでなくても

実生活で使いやすいロボット掃除機になった。

 

 


ここからが詳細なレビューになります。

お時間のある方はお付き合いください!

クレモンくん早速はたらく 

 

クレモンが届いてパッケージを開けると

ボディがクレモンになっているロボットが「Hello」

なかなかテンションあがります。

以前のMR7780Jの時にはなかったように思います。

ノベルティでこのロボットのフィギュアかあるとうれしいですね。

開封した中身は、本体、リモコン、充電ステーション、サイドブラシ×2、ACアダプタ、お手入れ用のブラシ、モップベース、モップ×2、モップ用ブラシ、スタートガイド、説明書といった感じです。

 

(左)充電ステーション、サイドブラシ、(右)モップベース、モップ×2、モップブラシ

気になったのはバーチャル・ウォールを設定するインジケータがないこと。

公式ページで調べてみると現行3機種のうち、このMR6850Mだけバーチャル・ウォールに対応していないとのこと。

ついでに前回レビューしたハンドルリモコンはリモコンが電波式のため対応しているようです。

ハンドルリモコンの操作の様子はこちら(MR7780J)

 

MR6850Mのレビューに戻って、

本体のセッティングはサイドブラシを装着するだけ。

とりあえず充電ステーションにのせて充電しようと思いますが、

手動でのせるとなると、なかなか位置合わせがシビアです。

説明書を見ると、本体に直接ACアダプタをつけることができるので

手動で充電する場合はそちらのほうがいいかもしれません。

さて早速はたらいてもらおうと思いましたが、

MR7780Jのレビューの際はうちの子たちは10か月ほどで興味を示さなかったのですが、

今回は気に入ったようで、ちょっかいをだしにいきました(笑)

うちは家族だけでやっている小さいお寺なのですが、

それでも掃除するところはいろいろあります。

今回は本堂外陣のカーペット部分、子供たちが昼間過ごしている畳部分、本堂前の板張り廊下部分を中心にクレモンくんに働いてもらいました。

まずは本堂。

お参りのあるときは椅子をおいているのですが、普段はこのように広い感じなのでクレモンくんが働くのにはうってつけ。

ただ、ここで問題なのが先ほど書いたバーチャル・ウォールがないこと。

というのはお寺ですので、ご本尊の阿弥陀さまやそのほかお勤めに使う道具がおいてある内陣(板張り)や、内陣横の畳部分とはシームレスなのですが、やはり分けて掃除したいところ。

ただここでよく考えれば、なにも「バーチャル」な壁に頼らなくても、要するにクレモンくんが通れないようにとおせんぼすればいいやんと気づき、椅子で壁をつくりました。

これで思う存分クレモンくんに働いてもらえました。

そこで思ったのですが、家の中でクレモンくんに侵入してほしくないエリアを区切るために

バーチャル・ウォールをわざわざ設定しなくても、高さ5cm程度のなにかを置いてエリアを区切れば十分なんじゃないかと。

なのであえて今回のモデルではバーチャル・ウォールの機能を外したのかもしれません。

 

障害だってなんのその

次にこどもたちが寝た後、昼間に活動している畳部分の掃除をしました。

iPhoneのアプリで測ってみたら吸引がターボモードで70dbほどでした。

(カタログ値49~68db)

これは普通の掃除機とそれほど変わらないくらいのものですが、

逆にうちの母親は音を聞いて「普通の掃除機並のパワーがあるんやね」と言っていました。

前回MR7780Jのときは、ホットカーペットにひっかかったり、途中でとまることが何度かあったので、今回もあえて片づけすぎずに掃除してもらうことにしました。

こどものすべり台がおいてあるのですが、その下なども難なくクリア

そしてテーブル下のコード類も多少からまりながらもクリア。

これについては何度か試しましたが、からまって停止することはありませんでした。

(もちろん、絡まらないようにあらかじめよけておいたほうがいいかと思いますが)

絡まったり、何か段差にはまったときには、メインのタイヤがぐいっと本体を持ち上げ脱出します。そのあたりのパワフルぶりはMR7780Jにはなかったように思います。

今回はかなり生活感あふれる環境でもうまく使える印象です。

 

行動のアルゴリズム?

このMR6850Mをオート清掃で使っていて気になったのは、

「やたらと斜めに走る」

MR7780Jはスタート地点からまっすぐすすみ、壁にたどり着くと方向転換してといった生真面目な感じの印象でしたが、このMR6850Mの動きは読めません。

 

ただこういう動きをすることで、実は同じところを何度も通り、よりきれいにするようです。

 

ほかにはスポット清掃の動きもかわりました。

前回のMR7780Jも、他社製のロボットクリーナーもほとんどが渦巻き状に(丸くか四角くかは別として)動くのがほとんどのようですが、

このMR6850Mのスポット清掃はスタート地点から放射状に動きます。

これは、「汚れている」と感じた部分をスタート地点にすれば、

その部分を「濃く」掃除ができるんだなと感じました。

 

エコなモップ清掃

このMR6850Mの売りの一つでもあるモップ清掃。

他社製のロボットクリーナーではあまり見かけません。

ルンバのiRobotが拭き掃除専用のBraavaなるものを発売していますが、

まだまだロボットクリーナーの2台持ちは非現実的かと思います。

 

その点クレモンならどちらもできてしまいます。

しかもMR7780Jよりもパワーアップしたモップ(それも2枚も!!)

 

(左)MR6850M-青いところがモップ、(右)MR7780J-緑のところがモップ

このモップ水拭き対応で、雑巾のように水に濡らして絞って装着できます。

このモップモードで本堂の前の廊下の雑巾がけをしてもらいました。

モップモードでは動きがウェーブモードとジグザグモードの2種類あります。

本堂前の廊下は落ちるとかなりの落差があるのですが、もちろん落ちることはありません。

この細長い部分をモップがけするにはジグザグモードよりもウェーブモードのほうがよさそうでした。ただ動きとしてはMR7780Jの直線的な動きのほうがこういうところには適しているかなと感じました。

このモップ清掃モードは吸引を行わないので、静かで電力もあまり使いません。

この廊下を何度かモップがけしても充電メーターは3個の状態でした。

ただ、水ぶきしても結構すぐに水分がなくなってしまうのが気になりました。

クイックユーザーガイドにはモップベースに水を入れるかのようなイラストがあったのですが実装はされなかったようなのが、ちょっと残念です。

オプション品としてでもいいのでタンク入りモップベースを販売してほしいなぁと思います。

とはいえ、少し掃除するとかなり汚れていましたので、普通の雑巾がけと同じで途中で何度か洗ってしぼったほうがいいのかもしれません。

コントロールはモーションで

オート清掃でかなりきっちり掃除してくれるのですが、気になるところや

オート清掃するまでもないが気になるところを掃除したいときにはマニュアル清掃モードになるかと思います。

そのさいリモコンの十字キーで操作できるのですが、モーションコントロールモードで慣れてくると、そのほうが感覚的に操作できます。

MR7780Jの時に一緒にレビューしたハンドルリモコン(MRHRC)も使えるようなので

そちらでも操作してみたいなと思いました。

 

お手入れしましょう

(2014年11月3日追記)

 

クレモンくんに掃除をしてもらって、数回するとダストボックスにごみが結構たまってきます。

またフィルターも汚れてきますので、お手入れは必要です。

(とはいえ、簡単なお手入れですが)

 

ダストボックスをとりだして、中のごみを捨てます。

ダストボックスは水洗いできるので水洗いします。

フィルターは水洗いできないので、軽くふく感じでしょうか。

そのほか1ヶ月に一回程度はキャスターなどもお手入れしたほうが

よいそうです。

 

更新: 2014/11/03
クレモン MR6850M を使うことで変わったことや解決したこと PREMIUM REVIEW

清潔な床をキープ

 

クレモン MR6850Mが我が家にきて、一番実感したのは

ありきたりながら掃除が楽になったこと。

そして清潔な床がキープできるということ。

 

というのはうちの双子たちは1歳8か月ほどでちょうどそこらじゅう走り回ったり、

意味もなく床に寝そべったり、床をなめたり(苦笑)する時期。

 

 

気にはなってもなかなか綺麗な床をキープするのは難しい。

 

でもこのクレモン MR6850Mが来てからは、ほかの用事があるときでもクレモンくんに働いてもらってきれいな床をキープできるようになりました。

 

また、先日9月23日の秋分の日にはうちのお寺で、お彼岸の法要があり、その準備に追われているときも、本堂のカーペット部分の掃除や本堂前の廊下部分の掃除を任せられたのでかなり助かりました。

更新: 2014/11/03
クレモン MR6850M の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長、裏ワザ等 PREMIUM REVIEW

バーチャルじゃないウォール

クレモン MR6850Mのダストボックスは本体上から取り出せて

しかもフィルター以外は水洗い可能なので、お手入れしやすいというところが気に入りました。

 

 

ただそれはおすすめしたい機能というか標準機能なのでおいといたとして。

おすすめしたいのは「バーチャルじゃない」ウォールでのエリア区切りです。

厚さ数センチの座布団のようなものでも侵入を防ぐことができるので

うまく使えば細かく清掃するエリアを指定できると思います。

またもう少しスマートに行くなら高さ5cm程度の板のようなもので清掃エリアを仕切るのもいいかもしれません。

おそらく最初のロボット掃除機がバーチャルウォールを売りにしていたので、どこのメーカーも追随していたようですが、何も「バーチャル」にこだわらなくてもエリア指定はできるというのが、今回実感したところです。

(2014/10/25追記)

レビュー期間終了後、今回は返却までに少し時間があるようなので、

引き続き使用していて気づいたこと。

あまり広すぎる範囲を一度に掃除をまかせちゃうとバッテリーが切れて十分に掃除できない。

特に吸引力をターボにしていると、うちの場合

○京畳8畳の部屋×2なら結構しっかり掃除できていたが、

さらに6畳の部屋も開放すると充分に掃除しないまま充電ステーションにもどった。

○本堂の外陣部分のみならOKだったが、脇の8畳分くらいをまとめてやろうとすると

充分ではなかった。

 

もちろん家具の配置により動きが変わってくるので、やはりいろいろ試してみて

ベストの広さを探る必要がありそうです。

 

また家具なども、どの程度おいておいても大丈夫なのか見るためにも

導入してしばらくは、クレモンくんについてみておく必要はありそうです。

(意外なものがひっかかったりします)

 

ただ、しばらくついていてベストの状態が把握できると

あとは掃除をおまかせしちゃっても大丈夫なので、助かります。

18人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • タコシーさん

    2014/09/29

    お疲れさまでした

    クレモンの出番に、ぴったりな環境ですね

    絨毯、畳とか多いですもんね

    確かに板の間は水気が直ぐなくなるかもですね
  • magicbroomさん

    2014/09/29

    >タコシーさん
    ありがとうございます。

    広いスペースの場所が多いのでクレモンくんが大活躍でした。

    モップモードの水分はほんと惜しいって感じです。

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