レビューメディア「ジグソー」

高速転送!!

('-'*)今USB3.0環境に移行するメリットは何か?

 ・転送速度が大幅にアップ!
 ・今使っているUSB2.0/1.1も問題なく使える
 ・値段の下がってきたSSDの転送速度にも余裕があるので外付けで使える

などではないでしょうか。
 最近では2TBのHDDが日によっては8000円以下で買えることもあるこんな時代に、バックアップをDVD-Rなどのメディアに移す必要は少なくなってきました。カートリッジ感覚で気軽に取り替えられる外付けHDDの需要は高まってきているのではないでしょうか。
 しかし大容量データのバックアップはe-SATAならともかく、従来のUSB2.0では限界が来ています。そこで注目されているのが、USB3.0規格(転送速度5Gbps)です。USB2.0/1.1にも互換性があり、e-SATAよりも汎用性が高いです。USB2.0では480Mbpsですから、10倍以上の高い転送速度(5Gbps)はSATA3.0(6Gbps)にも肉薄する性能です。
 たとえば、500GBのデータを一般的なUSB2.0接続HDDの転送速度約30Mbpsで転送すると、

  500000MB÷30MB/s=16666s(およそ278分、4時間38分)

となります。SATA2.5の最大(300Mbps)なら27分、500Mbpsなら17分ほどで終わってしまいます。USB3.0は最大625Mbpsですから、その効果は目に見えてあらわれるでしょう。

USB3-PEX2画像
USB3-PEX2画像

搭載チップ
搭載チップ

搭載チップは ルネサス エレクトロニクス μPD720200。


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<検証>
 USB3.0接続の外付けHDDケースで2TBのHDDを接続して検証してみます。

 まずは、USB3.0ケーブルでUSB3.0ポートに接続します。転送速度を測るのにCrystalDiskMarkを利用しました。データサイズ1000MBで5回計測です。
USB3.0 WD20EARS
USB3.0 WD20EARS

 次に、ケーブルをUSB2.0にして、USB2.0ポート(オンボード)に接続します。USB3.0には下位互換性があるのですが、USB3.0ケーブルをそのままUSB2.0ポートに挿してもうまく作動、認識しませんでした。
USB2.0 WD20EARS
USB2.0 WD20EARS

 対照実験として、同じHDDをSATA2.5接続して計測してみました。
SATA2.5 WD20EARS
SATA2.5 WD20EARS


 いかがでしょうか。ご覧いただいたとおりにHDDではUSB2.0接続の4倍の転送速度を実現しています。SATA2.5接続のものと比べてもほとんど差がありません。
 現在のHDD(150Mbps程度)では、実際USB3.0の転送速度「5Gbps(625Mbps理論値)」まで出ません。まだまだ余裕があるということです。
 SSDをシステムディスクに使っているため残念ながらSSDのUSB3.0接続は試すことができません。数値だけで想像するとUSB2.0接続の7倍以上の速度が出るでしょう。
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 MiniATXやMicroATXなど、拡張性の低いPCをご利用の方にとても良いと感じました。必要なときだけ接続すれば、節電にもなりますし周りもごちゃごちゃしません。
 外付けHDDの弱点である転送速度の遅さはもう気にしなくてすみますね。ねじ止めでないタイプのHDDケースを利用すれば本当にカートリッジ感覚で利用できそうです。
 現在ご使用中のPCにUSB3.0のポートがついていない方にはかなりお勧めですよ。

<ご注意>
 私がやってしまったケアレスミスです。HDDケースにACアダプタがついていたため、カード自体に給電しなくてはいけないことをすっかり忘れていました。
 OSが立ち上がり、HDDの初期化をしようとコンピュータ「管理」から「記憶域」「ディスクの管理」へ進みますが、デバイスがちゃんと操作できません。OSからは見えている(デバイスマネージャでは認識していた)ので余計勘違いしました。「仮想ディスクサービスに接続中」のままフリーズしてしまいました。
 マニュアルを読み直し「よくある質問」のところで気づきましたが、危うく「バックアップから復元」するところでした。SATAタイプの電源ケーブルで給電し直したところ、無事に進めることができました。SATA接続してフォーマットしていたら、原因に気づくのにもっと時間がかかっていたでしょうね(;゜ロ゜)
 皆さんは無いと思いますが、気をつけてくださいねw

<以下IO-DATA社サイトより>
・USBの新規格であるUSB3.0に対応し、USB2.0の約10倍(規格値)という超高速転送を実現。

  USB3.0対応のストレージデバイスを接続することで、大容量のデータを転送する場合にも圧倒的な時間短縮が可能です。

・USB3.0対応の外付ハードディスク「HDJ-UTシリーズ」と組み合わせることで、USB2.0接続時と比較して約3.6倍もの高速転送を実現します。

  USB3.0はUSB2.0と上位互換性を持っているため、USB2.0機器も接続可能。今までお使いのUSB2.0機器と、今後登場するUSB3.0機器の両方を活用することができます

  スリムデスクトップパソコンに装着するために必要なLowProfileブラケットを添付。ブラケットを交換することで、タワー型デスクトップパソコンからスリムデスクトップパソコンまで、さまざまなタイプのパソコンをUSB3.0対応にアップグレードすることが可能です。

対応OS (日本語版のみ) Windows 7(32・64ビット)/Windows Vista(32・64ビット)/Windows XP(32ビット)SP3以降

仕様 インターフェイス USB3.0/USB2.0
転送速度  5Gbps(USB3.0)/480Mbps(USB2.0) ※規格値
コネクタ形状  USB Aコネクタ 2ポート
接続バス形態  PCI Express x1
電源電圧定格  DC +3.3V
消費電流(通常時)  300mA
USBポートへの供給電源  5V/各ポート最大900mA(ボードの電源を供給した場合)
外形寸法  90(W)×69(H)mm(スロットカバー部分を含まず)
質量  約50g
質量(梱包時)  約170g
使用温度範囲  5~50℃
使用湿度範囲  20~80%
保証期間  1年
各種取得規格  VCCI Class B、RoHS指令準拠
備考  パソコンにCD-ROMドライブがない場合は、サポートソフトを当社ホームページよりダウンロードしてご使用ください。

添付品 LowProfileブラケット、サポートソフト(CD-ROM)
※USB3.0ケーブルは添付しておりません。

 最後になりましたが、IO-DATA社ご担当者様、zigsow様、関係者各者様、この度はレビュアーにお選びいただきありがとうございます。一生懸命に検証させていただきます。
 最後までお読みいただいた皆様ありがとうございました。

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (7)

  • 4453さん

    2010/09/28

    レビュー当選おめでとうございます!

    この製品ってsata電源ケーブルで給電出来るんですか。
    面白そうですね^-^

    そうそう、差支えなければ本製品に採用されているチップの
    メーカーを教えて頂けると幸いです。(ルネサスでしょうか?)
  • Yorkfieldさん

    2010/09/29

    4453さん コメントありがとうございます。

    この製品はSATAタイプの電源ケーブルで給電するようです
    届き次第チップ等を調べてご報告させていただきますね(*・ω・)
  • Yorkfieldさん

    2010/09/30

    4453さん 搭載チップは NEC D720200F1となっていることから、定番のルネサス エレクトロニクス μPD720200のようですね。 (*・ω・)大当たりw
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