レビューメディア「ジグソー」

NASやメディアサーバーの他にTimeMachineでも活躍してくれそうです

ウエスタンデジタル社のWD40EFRXのプレミアムレビューです。

 

内蔵HDDということでビジュアルとして映えるテーマがあまり無く、レビュー期間内で耐久性についてレポートするのは難しいので、応募時の課題に沿っていくつかの環境を構築した内容となります。

 

今回はこのドライブでの運用が推奨されているNASの他に、メディアサーバーとMacintoshでのバックアップ用ストレージとしてレビューさせていただきました。

 

レビューとして説明する上での指標としてベンチマークが多くなりますがご了承下さい。


 

 

ウエスタンデジタル社のHDDは用途によってカテゴライズされており、今回レビューに使用するRedはホームネットワークや小規模なオフィスのNAS用という位置づけがされています。

 

パッケージにも「ご家庭でも企業でも」という記載があり、特に運用に敷居の高い企業サーバ用のHDDではないようです。

 

他の色を自宅内でざっと探してみると4色全部見つかりまして、スタンダードな使用に向いたブルー、低騒音・低発熱のエコ的なグリーン、パフォーマンス重視のブラック、そして今回のレッドはNAS向けの信頼性の高い安定したパフォーマンスを備えたドライブになります。

 

イエローかピンクがあると戦隊モノになりそうですね。

 

 

 

RedのドライブにはNASware2.0と呼ばれる技術が投入され、その名の通り常時稼働のNASでの運用に適した仕様となっています。

 

特にRAIDを構築し、フル稼働しているNASのためにドライブの信頼性を大きくとったモデルになります。製品には3年間の保証がついています。この辺りはカタログデータになりますので、この位で。

 

今回は現ラインナップの中の最大容量である4TBモデルを試用しています。

 

 

DELL Vostro470に接続してベンチマークをとってみました。速度は控えめな信頼性重視のドライブだと思っていたのですが、かなりの速度が出るパフォーマンスの高いドライブのようです。ケースの外で接続しましたが、ドライブの動作音もとても静かです。

 

NASだけではなく、長時間稼働するPCのデータ用ドライブとしても選択肢としてアリかと思います。

 

 

 

まずは課題のひとつとして挙げていたNASでの環境構築です。今回使用したNASはBUFFALO社のLS-WXL/R1とLS-WVL/R1Jの2台になります。

 

どちらのNASも最新のモデルではありませんが、今も現役で使用しているものです。それぞれのドライブは、ネットワーク内のPCやMacと連動して電源が入る設定にしているため、結果的にほぼノンストップで稼働しています。

 

 

こちらのドライブにはWD Greenが標準で採用されていました。NASはWD Red採用をセールスポイントとした製品も発売されているようですね。

 

 

保護シールがまだついていますが、新品では無く何年も使っています。

 

こちらは標準では他社のドライブが入っていましたが、1台破損したためWD Blueをスペアとして入れていました。RAID1での運用だったので、データの損失はなく助かった思い出があります。

 

交換当時はRedはオフィス向けのサーバ用途だと思い込んでいたので、 スタンダードなブルーを選んでいました。

 

公式サイトによるとNASにはRedを使うようにと記載がありますが、その時は読んでいませんでした……

 

 

今回はRAID環境も構築するので同じRedのドライブを追加で用意しました。

 

一挙に4台になってしまいましたが、NASのパフォーマンスの高い方にRAIDを構築し、残りの2台は他の課題用に使用します。

 

どちらのNASも4TB×2の8TBモデルまでラインナップされていますので、8TBが対応しないといった容量的な人柱要素はありません。

 

 

自宅で使うには十分過ぎるスペックを持ったNASが誕生しました。

 

このNASでは4TB(RAID1)、4TB×2、8TB(RAID0)での運用が可能ですが、RAID1で助かった経験がありますので今回も検証が済んだらRAID1での運用を行います。それでも4TBもあるので容量的な不足はしばらく起こらないはずです。

 

 

 

参考までにWD Blue単体(RAID無し)でのベンチ結果です。とりあえずこんな数値が出ました。

 

ネットワーク越しのドライブなので、PCのSATA接続の数値とはかなりかけ離れますが、USB2.0に近いといった感じでしょうか。

 

NAS自体のパフォーマンスとしては、メーカー公称値で約40MB/sのアクセス速度です。

 

今回のベンチマークで使用したNASとPCのネットワーク接続ですが、BUFFALO社のLSW4-GT-8NSというハブでGigabit接続しています。

 

ジャンボフレームはいくつかの組み合わせを試しましたが、NAS側で9694バイト、PC側で9Kの設定に落ち着いています。

 

それぞれ5回ずつ測った平均値に近いものを出す予定でしたが、時間がかかりすぎるので3回ずつの平均値に近いものを選んでいます。

 

 

 

Redの単体での計測です。パフォーマンスはBlueと似たような感じですね。

 

 

RAID0で組んでみました。7422GBという広大な領域が生まれます。

 

ストライピングの効果が出ているのか若干の向上がみられますが、私の場合はNASはバックアップのひとつなので、この運用は行いません。

 

 

RAID1での数値です。思ったより速度の低下も無く、何故か単体の時より速度が出るときがあります。

 

ドライブの総容量はRAID0に比べると半減してしまいますが、それでも3711GBの領域が冗長化できます。

 

 

もう一台のNASで環境を構築してみます。

参考までにRAID1設定のものですがGreenのベンチ結果を載せておきます。

 

LS-WXLよりかなり良い数値が出ていますが、これはNAS自体が高速化されており、LS-WXLの約1.8倍となる約72MB/sと転送速度が向上しています。

 

実機を触ってはいませんが、最新モデルは約100MB/sまでスペックが上がっているようです。WD Redで組むとどこまでいけるか興味があるところです。 

 

 

RAID無しのドライブ1台での数値です。LS-WXLに取り付けたいたときより良いパフォーマンスが出ていますので、こちらのNASで使用するのが良いようです。

 

 

RAID0の8TB(7422GB)での結果です。単体の時より数値が良いですがほとんど変わらないですね。

 

 

こちらはRAID1での数値です。RAID0と比べるとほとんど同じ数値となりました。

 

今回用意したWD Redの内2台はNASで使用するつもりですが、こちらのNASのRAID1環境で運用して行きたいと思います。

 

 

 

課題の2つ目であるメディアサーバーへの組み込みです。今回揃えた3台目のドライブを使用します。

 

こちらの製品は初期状態では外部にあるコンテンツを再生する機器となりますが、HDDを内蔵することで簡易的なNASの機能を追加することが出来ます。

 

 

接続は3GbpsのSATAとなります。メーカーサイトでは1TBまでのHDDという記載がありますが、今まで2TBのHDDで問題なく動作していました。

 

ネットでは3TBで運用されている方もいらっしゃるようですが、4TBでの情報が無いので今回は人柱となってみます。

 

 

WD Redの話では無いのでこの辺りは簡単に説明させて頂きます。

 

3TB以上のHDDはLT-V200本体でフォーマットするとパーティションが2つ出来てしまうので、PCに接続してext3でフォーマットする必要があるようなのですが、今回はまず本体接続で初期化させてみました。

 

 

何の問題も無く内蔵ドライブとして設定されました。人柱の成功例です。

 

最新のファームでは4TBでも問題ないのかもしれません。

 

フォーマットだけではなく、通常の運用が出来るか確認してみます。

 

この機器はリビングに設置され、息子が生まれてから今まで撮った動画や写真が入っており電源はほとんど入れっぱなしです。また、虎のキャラクターでお馴染みの学習教材に付属しているDVDをISO化して入れており、DVDの交換無しでいつでも視聴できるようにしてあります。(※リッピングが違法になる前の分)

 

問題なく各コンテンツの視聴ができました。

 

こちらの機種も動作環境からいって、NAS向けの信頼性の高いWD Redの使用がベストではないでしょうか。

 

 

今まではネットワークストレージ用のドライブとして環境を構築してみましたが、最後は課題の3つ目としてデスクトップのMacintosh環境でのTimeMachineドライブとして設定しました。これでWD Red4台が全て環境構築されます。

 

今回はMacPro(Mid 2012)環境での使用となります。Mac環境では以前WD Blackを試させて頂いたことがありますが、データ用ドライブとして今も快適に使用しております。

 

Mac環境でのベンチ結果です。

 

Windows環境でのベンチ結果もそうですが、WD Blackとの差は大きい物ではなかったのでバックアップ用途ではなくデスクトップマシンでの作業用ドライブとして全く問題なく使えそうな結果が出ました。

 

 

 

TimeMachineドライブとして設定しました。

 

TimeMachineはディスク容量が一杯になると古いデータはどんどん消されていきます。

 

メインとなるバックアップは他のメディアにあるのでそこから戻してくれば良いのですが、4TBもあるので相当な量のバックアップをMac側で持つことができ、古いデータが必要になった場合の作業がとても楽になることでしょう。

 

今回のレビューでは信頼性を実感できるところはまだなかったのですが、その代わりにドライブの高いパフォーマンスを感じることが出来ました。

 

NAS以外にもいろいろ使える優れたドライブなのではないでしょうか。

 


最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

 

この様な貴重な機会を与えて下さった、zigsow運営様、ウエスタンデジタルジャパン様ならびに関係者の皆様方に厚く御礼を申し上げます。

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