格好良くするのに一手間どころか32手間ぐらい必要な感じです。あっちこっちバランス見ながら手を入れていかないといけない感じで、昨今流行りの筋彫り追加やプラ板貼り付けなどの「分かり易い改造」によるデティールアップではなく、スタイル改修頑張らないと映えない。
ただ単にカッコいいパワードジム欲しいならMG買いましょう。マイフェアレディみたいに「俺がコイツを輝かせるんだぁぁぁ!」と魂燃やせるならオススメです。
そしてこのキットレビュー読んでHG買っちゃった人に心からこの言葉を贈りたい。
「ようこそ、"こちら側"へ!」
体型がゴリラ
さて。2019年7月9日はRGM79の日でありジム好きたる私はこの日を祝うべく当キットを購入して秋葉原工作室でバリバリっと組み立てたのだが、出来たものは説明書に描かれているパワードジムのラフ画稿とは似て非なるゴリラさんだった!
バナナ要る?
まぁ、それはそれとして細部を見ていこう。
一応設定上はこれジム改当たりからの実験機で、画稿を見る限りはジム改に追加装甲だなんだを載せた感じであるのだが、胴体部辺りを見る限りは「中にジム改が入っているのではなく、新規にボディ作り上げた感じになっている。胸の2×2の排気口らしき部分見ると分かるのだが、上の方の排気口は中にジム改のボディ入ってるとしたら配管えらい窮屈だよね…
なんでこのデザインからこのキットが出てくるのか。MG売りたくてHGは手を抜いたのか。(MGは割と画稿に近いスタイルしてる)
モデラー魂を燃やせ
大変スタイルが残念なガンプラであるが、逆を返せば手の入れ甲斐がある、モデラー(形を作る人々)には堪らないモデルであると言える。
組み立てて色塗るぐらいしかしない人にはオススメ致しかねるが、ブチャイク前にしてノコギリだパテだプラ板だを準備し始める人々には「なかなか楽しめる」キットと言えるだろう。
そうしないならMGのパワードジム買った方がいい。あっちの方が初心者向けだ。
デザインの無駄遣い
正直申し上げてあちこち設定画稿をキットのデザイナーがテキトーに処理してるのであちこち満遍なく解釈違いが起きている。このフリーダムさはHG以前のZガンダムの頃の1/144や再初期の1/144系、MSV辺りを彷彿とさせる…特に腕の長さは致命的で、腕下にだらんと下げたら膝のマルイチモールドに届きそうとか劉備玄徳か!
その他にも分かり難い形であちこちバランス崩してるのであっち削りこっち削り、ここはノコで切ってこっちにプラ板足しての作業になる。
なんか1箇所弄ると更に問題点が見えてくる地獄仕様なので全体を入念にチェックして改造計画立てた方がいい。
中級者以上のステップアップ訓練向き
キットと設定画稿、或いは自分の理想と擦り合わせをしていく訓練用としては悪くない。兎角「どこをどうしたらマシになるのか分かり難い」ので分析力や差異を見出す眼力、改造計画立案なんかがモノをいう。そして作業自体は割と単純なものが多いので工作自体は難しくはない。
他サイト誘導は気がひけるが、HobbySnapという模型系SNSや私のプラモブログにあれこれ書いたので参考にして欲しい。
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購入金額
1,260円
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購入日
2019年07月10日
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購入場所
アキヨド
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