ゲーム機にはあまり興味を惹かれなくなっていた私だったが
知人がパチンコの景品として手に入れたものを
中古ショップに売るくらいならと安く譲ってもらった。
ハードゲーマには不十分なスペックでありながら
二画面とタッチパネルを武器に、ゲーム・遊びのみならず
教育現場にまで進出した、もはやゲーム機の域を超え
新しいニーズを開拓した名器である。
そして、マジコンが大きく取り上げられたのも印象に大きい。
ソフトウェア(カセット)より本体の方が売れたという異常な状態、
つまり、ソフトウェアなしに使われている本体があるわけだ。
それはソフトウェアがコピーされているに他ならず、
この原因がマジコンである。
摘発・訴訟にまで発展し、ダウンロード規正法をはじめとする
ネット法案が作られるのに大きく影響を与えている。
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本商品については今さらレビューしてもしかたないため、
ここでは本機を通して感じた私の考えを書かせて頂こうと思う。
自分でいうのもなんだが、私も元ゲーマ(上手くはないが)で、
今は小さなコンピュータ関連の会社に勤めている。
DSの画面を見た時、正直貧弱なグラフィックと、ゲームには
マッチしないだろうと思われたタッチパネルを見て
正直すぐに消えると思っていた。
それがこうして未だに人気を誇り、後継機が出た今でも
DS向けにソフトウェアがリリースされている。
任天堂の新しい分野の開拓力には驚かされ、
そのチャレンジする力は見習いたいと思う。
もうひとつ。
この貧弱なグラフィックを限界以上に使いこなしている
ゲームがある「ラブプラス」だ。
私は買いたいとは思わないので実際にやったことはないが
ゲームショップで画面を見た時、驚いた。
明らかにDSが出せるボリゴン数を超えている。
開発社インタビューの内容では、DSのハードを限界まで使っても
あそこまでは出せず、ソフトの工夫で実現したらしい。
ハードを限界まで使い、ソフトで限界を超えるとは
同じ技術者として脱帽だ。
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私は、後に出たDSiシリーズ・3DSより、本機が好きだ。
本機にはAdvance用のSlot2が搭載されているからだ。
とてもマニアックな話になって申し訳ないが
冒頭にも書いたマジコンがあれば自分の作ったプログラムを
動かすことができ、Slot2を使えば直接何かのコントローラすることが
できるのだ。
無線で何かを制御するのではなく、Slot2から線を出して
直接コントロールしたり、データを収集表示するのだ。
そして、それを無線で連携したり、タッチパネルで操作したり、
ゲーム機としてではない、色々な使われ方が思いつく。
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ネット法案の後に思いつき、マジコンも取り扱われなくなったため
機会を失ってしまったが、任天堂も、ある程度回収ができたら
技術をオープンにしたらどうだろうか?
コピー防止は他の手を考えてもらうことにして、技術のオープン化で
さらに面白い物ができあがる環境を提供して頂きたい。
任天堂はあくまでゲーム機として、アミューズメントにこだわり、
「楽しく勉強する」までが許容範囲だったようだ。
Wiiが登場したあたりから、任天堂に閉塞感を感じるようになった。
先日DSで動くBASICも発売されたが、正直ガッカリした。
技術を隠し、引きこもりになっているのではないだろうか。
小さなころから楽しませてくれた世界の巨人「任天堂」なのだから
Googleにも引けを取らない技術革新を起こして欲しいと接に願う。
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購入金額
10,000円
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購入日
不明
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購入場所
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