SHARP製のハンディファン『PJ-HS01』です。
音を立てずに飛ぶフクロウの翼形状をファンに応用した「オウルフロー(ネイチャーテクノロジー)」採用のハンディファンです。大風量と静かな運転音を実現し、プラズマクラスターによる消臭機能も備えているSHARPの意欲作です。価格は9,900円(税込)です。
愛用していたハンディファン(以下、従来品)の挙動が怪しくなってきた(ガタがきた?)ので、買い替えようと思って近所の家電量販店に行ったところ、ハンディファンコーナーで発売前の本製品を発見し、帰宅後にオンラインショップにて予約購入しました。
お気に入りだったハンディファン(従来品)
SHARPといえば、プラズマクラスターを搭載したエアコンや液晶テレビなど様々な家電製品を製造・販売している日本の総合電機メーカーですが、まさかそのSHARPがハンディファンを製造・販売しているとは思っていなかったので、驚きと同時に試してみたいという好奇心が一気に膨らんで、その勢いで購入してしまいました^_^;
◇基本仕様
入力端子:USB Type-C
定格入力:DC5V 1.1A
充電池:リチウムイオン電池 DC3.6V 2350mAh(8.46Wh)
充電時間:約5時間(運転停止時)
充電寿命:約700回充電
連続運転時間:
・強/約3時間
・中/約10時間
・弱/約20時間
・リズム/約30時間
充電温度:約5~40℃
使用温度:約0~40℃
風量切替:4段階(弱・中・強・リズム)
ネイチャーテクノロジー/フクロウの翼
羽根径/枚数: 6.5cm/5枚
付属品:充電ケーブル約30cm(Type C-A)・取扱説明書(保証書付)
外形寸法:W77×D54×H183mm
質量:約200g
機能的なデザインだけどワクワク感はない
パッと見は普通のハンディファンですが、よく見るとグリル(ファンガード)の内側にギザギザが刻まれているのが印象的です。ただ競合製品を圧倒するほどの斬新な部分はなく、大人しめのデザインにまとまっているので、ワクワク感は少なめでした。それでも細部までこだわりを持って丁寧に作られており、クオリティは非常に高いと感じました。
デザイン的には、お洒落寄りというよりは堅実な機能重視タイプに見えます。カラーリングのラインナップを見ても精悍なブラック系と落ち着いたピンク系の2種類しかないので、見た目の華やかさで選ばれるモノとは一線を画すデザインだと思いました。
グリップ部分とグリルのカバー部分はアルミ製となっていて、樹脂とは多少異なる質感・肌触りとなっています。
小さなサーキュレーターのような感じです
グリルのリング部分がアルミ製です
印象的なグリル内側の細かいギザギザ(セレーション)で、風切り音を抑えているのだそうです。
本製品は首が折れ曲がるタイプですが、回転軸が見えない隠し蝶番のような作りとなっていて、丈夫そうなだけでなくスッキリした印象を受けました。
従来品はホワイトだったのでブラックはとても新鮮です。見た目に涼しげな感じは全くしませんが、精悍な感じがしてこれはこれで良いと思います。
従来品(左)との比較、大きさがかなり違います
重さはほぼ同じです
なお、正面側には『SHARP』のロゴが印刷されており、背面側にはプラズマクラスターのロゴが刻まれています。ハンディファンに大手電機メーカーのロゴが入っているのは見慣れないので多少の違和感を感じますが、慣れれば普通になるのかな?
本体表面が梨地のようにザラついているので、傷や汚れが目立たないところが良いですね。また、ザラつきのお陰でアルミと樹脂の素材の違いが分かりづらくなっているので、違和感もなく一体感を感じます。さすが家電製品を作り慣れているだけあって、製品の完成度は高いです。
肝心の風量設定は好みが分かれるところ
本製品はUSB充電式で、バッテリー内蔵のグリップ端部にあるUSB-Cポートから行います。充電が完了すると、グリップにあるインジケータ(3つのランプ)が全点灯するというシンプルな仕様ですが、直感的で分かりやすいと思います。
従来品よりもヘッド部分が小さくコンパクトなので、持ち易くカバン等への出し入れもし易いです。ただ、樹脂よりも重いアルミを使用しているので、コンパクトながらやや重く感じます。
本製品は電源ボタンを長押しすることで電源がオン・オフできるタイプです。電源オンの状態でボタンを押すごとに風量が切り替わるロータリー式を採用し、どの風量からでも即座に電源をオフにできるのが良いです。
※『デザイン』についてもそうですが、『風量』についても個人的な好みによる感想となりますので、あまり参考にはならないかも知れません。
◇風量(弱)
超微風です。羽の径が小さいからなのか、或いは売りのひとつである『フクロウに学んだテクノロジー』による優しい風のせいなのか、絶対的な風量が足りないと思います。ただ、音はかなり静かなので、オフィスや図書館などでほんのり風が欲しい時には使えると思います。
実際に職場の朝礼の時に使ってみたところ、風はほんのり程度ですが音は全く気になりませんでしたので、意外と使えるかも知れません。
◇風量(中)
私の感覚では弱風です。従来品よりも高回転型のモーターなので音量はそれなりに大きくなりますが、音のわりに風量は意外と少なく、風が軽いというか、優しいというか、やはり風量も風圧も足りていない気がします。
音は若干気になりますが、低めの音なので電車内ならギリギリ許せると思います。なお、(弱)と同様に朝礼の時に使用して見ましたが、風は丁度良いものの音はやや気になる感じでした。
◇風量(強)
一応は強風と言えますが、それでも(中)と同じく絶対的な風量・風圧が足りないような気がします。できればこのくらいの風量をガンガン使いたいところですが、動作音がかなり大きいので、使える場所はかなり限られると思います。
さほど混みあっていない通勤電車内で(強)にしてみました。走行中は意外と気にならないレベルの音量でしたが、ファンの音として認識はできるので、混雑しているラッシュ時の使用は避けた方が良さそうです。また、途切れない音なので気になる人には気になる音質だと思います。
◇風量(リズム)
弱と中の間くらいの風が定期的にオンになったりオフになったりする間欠タイプです。緩急のある優しい風は心地よく、オフィスなどデスクの上に置いたまま使うような場合や寝る時に少し風を感じたい時などに重宝すると思います。
◇風量についての全体的な感想
直線的で優しい風質ですが、『強』以外は弱い(軽い)です。個人的な要望としては、『中』と『強』の間にもう1段階あっても良かったと思います。
従来品は大型の羽に低速モーターを組み合わせて『大風量&静か』を実現していたので、それと比べると風量は圧倒的に少なく、音もやや高めで音量もかなり大きい印象です。(高速ファンタイプのシャーとかキーンという音よりは静か)
また、ファンの口径が小さめなので、風の当たる範囲が狭いです。これは仕方がないことだと思いますが、従来品の口径サイズに慣れていたので物足りなく感じました。
【売り-1】プラズマクラスター搭載
昔はSHARPと言えば『液晶』でしたが、今は『プラズマクラスター』の方が知名度が高いようですね。プラズマクラスターは、プラスイオンとマイナスイオンをプラズマ放電によって放出して、浮遊ウイルスや浮遊カビ菌の作用を抑制するという、SHARP製品の多くに採用されている空気清浄技術です。本製品には「プラズマクラスター7000」相当の装置が搭載されていると思われます。
そんな凄そうな機能がハンディファンにも搭載されてしまったというこで、大いに期待していたのですが、即効性があるのか調べてみたところ、効果が出るまでには1時間程度は掛かるみたいなので、通勤時間内での効果は期待できない感じです。。。
パッと見はプラズマクラスターが
搭載されているとは思えませんね
上着の匂いなどは上着と本製品を一緒にハンガーに吊るして、ファンを動作させて数時間そのままにしておくと良いようです。(未確認)
通常、プラズマクラスターといえばウイルスやカビ菌の作用を抑えるとか、静電気の除去などについて謳われていますが、本製品にそのような記述は見られませんでした。同じ仕組みだと思われるので、全く効果がない訳ではないと思いますが、ハンディファン的には利用者が気にする夏の匂い(汗や体臭)の効果に宣伝文句を絞ったのかもしれませんね。
【売り-2】フクロウの翼が生み出す『優しい運転音』
『羽音を抑えながら飛行するフクロウに学んだネイチャーテクノロジー』ということで、着想は素晴らしいのですが、体感的にはよく分かりませんでしたし、グリルが簡単に外せないので羽の形状等をじっくりと観察することもできませんでしたので効果のほどは何とも言えません。
ギザギザ部分については、乱れた風をギザギザで細かく分散させることで音を小さくするといった感じのイメージでしょうか? 本物の羽はもっとしなやかだと思うので、どれだけの効果があるのかは分かりませんが、どこぞの新幹線のパンタグラフやドローンのプロペラ等にも応用されているという話なので、間違いなく効果はあるのだと思います。
ということで、どうしてもホコリが取れなくて困った時など、機会があったらグリル部分を分解して、風の出方や音の変化を比較してみようと思います。
【売り-3】直線的で強い風
螺旋状のグリルで風を渦巻き状のジェット気流に変えることで風の広がりを抑えて遠くまで届けるというサーキュレーター効果は納得できますし確かに実感もできますが、フクロウの翼効果で優しい風になっているためパンチのない風になっている気がします。
優しい風は体に良さそうですけど、私としてはもっと涼しさが欲しいので少し不満です。
【売り-4】安全性の高いバッテリーとアルミボディ
バッテリーについては、動作温度が最大60℃のリチウムイオン電池をSHARPが採用したというだけでも安心感が違いますね。また、難燃材料を練り込んだ樹脂をバッテリー周辺に使用したり、燃えにくいアルミカバーで安全性を高めたりと、安いハンディファンとは比べられないくらい安全に配慮されているのが嬉しいところです。
とはいうものの、リチウムイオン電池を採用しているという点では絶対的に安全とは言えませんので、使う側も落下など大きな衝撃を与えないよう注意しながら使う必要がありますね。
その他の使い勝手
◇本体を横置きで使いたい
卓上で使う時に毎回首部分を曲げて使うのは面倒なので、横置きはどうだろうと思って試してみましたが、残念ながら形状や重心的な要因で横向きをキープすることは困難なことが分かりました。グリル部分が筒状になっているのでいけそうだったのですが…
ファンの背面カバーにちょっと細工すれば横向きは実現できそうなので、一考願いたいところです。
◇ストラップ大好き
ストラップ大好き派の私としては、昔ながらのストラップホールでもあると非常に助かります。できればハンドストラップも付属して欲しかったです。
◇価格
9,900円(税込み)というのは、ハンディファンとしてはかなり高額です。プラズマクラスター搭載とはいえ、ハンディファンで5,000円を超えるというのはメーカーもかなり強気に出たという感じですね。それだけ自信作という事なのでしょうか?
大手メーカーであるダイソン製ハンディファンが17,600円(税込み)ということで、今後も有名メーカーが参入してきた場合、製品の品質や安全性は高まるものの、価格も高額になってくると予想できますね。。。
肝心な部分が簡単に掃除できない...
羽やグリルにホコリが溜まると、乱気流が発生したり、騒音の元になるため、こまめに掃除したいところですが、本製品はグリル部分が簡単に外れないので、羽とグリル、プラズマクラスターの電極の掃除は綿棒とかでチマチマとやるしかないのが難点です。
プロペラ近くにプラズマクラスターの電極があります
これを綿棒で掃除するのは大変です。老眼だしw
ドライヤーとかもそうですけど、ホコリが付いたり汚れるようなところは簡単に掃除出来るようになっているべきだと思います。本製品はこの点がマイナスポイントと言えます。
完成度は高いが
デザインは普通ですけど、付加機能も含めて製品の完成度はかなり高く、さすがSHARP製品と言える仕上がりになっていると思います。バッテリーやモーター、本体可動部などの耐久性はまだ分かりませんが長く使えそうに見えますので、大いに期待したいところです。
《良いと思ったところ》
・プラズマクラスター搭載
・バッテリー周りの安全対策
・アルミカバーの採用
・ストラップホール
・グリルのギザギザ(差別化)
・コンパクト(従来比)
・飽きのこないデザイン
《イマイチだと思ったところ》
・風が弱い(軽い)
・風の当たる範囲が狭い
・音が大きめ(従来比)
・横に寝かせて置けない
・内部の清掃ができない
・やや重い
・お洒落アイテムではない
・涼しげな色ではない
購入候補として本製品を検討される場合は、是非店頭で試してから購入することをお勧めします。(SHARP製品なので家電量販店なら置いていると思います)特に大風量や静音機種から乗り換える場合は要注意です。
従来のハンディファンが超お気に入りでしたので、思わず辛口評価になってしまいましたが、今後はこちらを常用する予定なので、使い込むうちに好みが変わってくるかも知れません。
しばらく使ってみて印象が変わるようでしたら、追記したいと思います。
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購入金額
9,900円
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購入日
2026年05月11日
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購入場所
シャープオンラインショップ























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