レビューメディア「ジグソー」

オーディオテクニカのボトムラインながらPCUHD採用の意欲作

3月14日にオーディオユニオンお茶の水アクセサリー館(現オーディオユニオンお茶の水店アクセサリーフロア)で開催された、audio-technicaのアナログ新製品試聴会で購入してきた品です。

 

普段audio-technicaの試聴イベントであれば、それこそ前乗りして試聴会を担当する平田氏と雑談でもしているところだったのですが、この日は秋葉原ダイナミックオーディオでオーディオライターの炭山アキラ氏を招いた各種アクセサリーの試聴イベントも開催されていて、炭山氏に連絡事項があったこともあり、そちらに参加してから徒歩で移動してお茶の水入りという形でしたので、後半のみの参加となってしまいました。

 

実はこの日の私のお目当てはDip Forming銅(audio-technicaでは「HyperOFC」と呼称)を採用したトーンアームケーブル、AT-TC300/1.3と、MCカートリッジAT33xシリーズだったのですが、メーカー系の試聴会としては珍しくシェルリード線の試聴も行うということで、そちらも気になってはいました。

 

私がお茶の水に到着した時点で、オーディオユニオンの会は丁度1部終了後の休憩時間で、例によって第2部に向けて準備していた平田氏と雑談などしつつ待っていると、第2部開始が近づいたタイミングで珍しく若い女性が入ってきました。何となく見覚えのある方だと思っていたら、この方が新シリーズAT33xを開発された方なのだそうです。今年のOTOTENでイベントデビューの予定なので、勉強のために大ベテラン平田氏の進行を見学に来たということでした。

 

第1部は立ち見が出るほどの盛況ぶりだったそうですが、第2部は人出も落ち着いていてスムーズに進行していきました。用意されていた項目も全て消化され、シェルリード線も7N Class D.U.C.Cを採用するAT6112xと、PCUHDを採用するAT6104xの新製品2モデルを両方聴くことも出来ました。どうせなら従来モデルであるAT6108や、PCOCCを採用した大ベストセラーAT6101とも比較できれば良かったところですが、まあシェルリード線の比較試聴自体がレアな企画であるだけに贅沢も言えません。

 

この日の主役であったプレイヤーAT-LP7XにAT-PEQ30+AT33xMLBの組み合わせで聴く限りは、やはり高価なAT6112xの方に魅力を感じたのですが、価格が随分違うし自分の環境とは条件がかなり異なるということで、取り敢えず比較的安価なAT6104xを購入してきました。実はAT33xシリーズを開発された溝口氏が、新製品のシェルリード線2モデルも担当されたとのことで、折角ご本人がいらっしゃるのに実売が出ないのもなと思った部分も多少はあります…。

更新: 2026/05/02
総評

明確に特徴のある音だけに、組み合わせは考慮する必要が

今回は久しぶりに使うカートリッジ、audio-technica AT32EIIと組み合わせて試聴します。比較の相手は不朽の名作AT6101です。

 

 

 

 

 

実は試聴が終わりAT32EIIから外した後で、写真を撮影するのを忘れていることに気付きました。そのため組み付けた状態での写真がありませんがご容赦ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AT32EIIはかなり昔から所有しているのですが、まだレビューは上げていません。名作AT33Eの弟分ですが、音質傾向はこちらの方がニュートラル寄りで敢えて下位モデルを選択する人も結構いたという隠れた名作でした。

 

試聴ソースとしては、丁度買ってきたばかりだったUS盤の「Chicago XI」から「Baby, What A Big Surprise」を使いました。

 

第一印象としてはフラットかつニュートラルなAT6101に対して、明確にドンシャリ傾向を持つAT6104xという感想となりました。この曲のイントロはウォルト・パラゼイダーが奏でるフルートが印象的ですが、そのフルートの音色はAT6101の方が伸びやかで、AT6104xでは少し奥まった定位に感じられます。

 

一方でベースやドラムが加わってくると、それらの楽器の一音ごとのアタックは目に見えてAT6104xが強く、筆圧の濃い音といえば良いのでしょうか。ベースの低音が単に鳴っているのではなく、弦を叩いているような明瞭さが感じられます。高域方向についてはタッチの強さは感じられるのですが、少しハイエンド方向は頭打ちに感じられます。実はこの辺りの傾向はこれまで他のオーディオケーブルで使ってきたPCUHDの傾向そのものなのです。AT6104xの音はわかりやすく「PCUHDの音」と言ってしまって良いでしょう。

 

AT6101もAT6104xも、より高いグレードの製品と比べると情報量の濃さや可聴域外まで伸びるようなワイドレンジ感は感じられず、価格なりの高性能と評するのが適切ではないかと思います。ただ、6N-OFC材を採用してAT6101よりも情報量が増えるAT6108と価格帯が近く、棲み分けが難しいのではと思っていたのですが、AT6108の方が値上げされたことで明確に上下関係が出来上がったようです。音質的にもAT6108の方がニュートラルに近く情報量も増えますので、妥当な落とし所といえそうです。

 

  • 購入金額

    3,564円

  • 購入日

    2026年03月14日

  • 購入場所

    オーディオユニオンお茶の水アクセサリー館

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