最近もオープンタイプのヘッドフォンEarFun ClipをレビューしたEarFun社から新製品が発売されることとなり、先行販売を始めたので試してみました。

その名もEarFun Air Pro 4iということで、同社上位機種のAir Pro 4の後継機種、しかもノイキャン特化型だそうです。

最近のヘッドフォンは軒並みそういう感じがしますが、この製品も色々と盛り沢山に機能が詰め込まれており、オフィシャルサイトには↓

・ハイレゾ認証・LDACコーデック搭載で高音質ワイヤレス再生

・ハイブリッドANC・最大50dB低減、中低周波ノイズの低減性能がさらに向上

・11mmチタンコーティング複合振動板・力強い低音

・3Dサウンドによる圧倒的な臨場感

・業界最高レベルBluetooth 5.4

・AI ENC通話ノイズキャンセリング・6基マイク

・Google Fast Pair対応・瞬時に接続

・ゲームモード・50ms以下の超低遅延

・マルチポイント接続・2台同時接続可能

・IP55防水・スポーツにも最適

・新開発イヤーピース・異なる硬さの二重構造で低音を逃がさず、外音をしっかり遮断。

・最大40時間再生・イヤホン本体最大9.5時間再生・ワイヤレス充電対応

・EarFun Audioアプリ対応・音質調整簡単

とまぁ、色々と列記してございます。

各種画像の方は、怠け者なのでいつものように一番下に別枠で掲載いたします。

取扱説明書はマルチ言語対応で、もちろん日本語も載っています。また製品登録をすると保証期間が2年間まで延長されるサービスもあります。そうでなくとも18か月は返品対応するようです。

本体&ケースとの同梱品は、USB-Cの充電ケーブルと合計5サイズのイヤーピース(本体に装着されているものを含む)。ちなみにこのイヤーピースを収める箱が紙製なのがエコで個人的に好感度アップでした。

また、こういったタイプのヘッドセットは、まずはケースか本体についている絶縁テープを剥がさなければならないことがほとんどですが、ちっちゃくて透明だったりすると見つけにくかったりするんですよね。

しかし本品は色を白にすることによって目立たせ、更には左右の絶縁部分にまたがるようについているので、この白いシールをはがすだけでオッケーです。

製品自体の品質とは関係ない部分ですが、こういったユーザーへの心遣いは嬉しい点です。

さてさて、そろそろ肝心の音質について話を始めたいと思います。

まずは条件として、元の音質、つまり製品の基本的技量を図る意図もあり、音質を調整できる公式アプリは使用せずに試聴しました。

また、ヘッドフォンレビューの際には毎回書いていることですが、イヤーピースの耳へのフィット感によって音質は大きく左右されてしまいます。

使用する際は納得のいくまで自分の耳に合ったサイズを試してみてください。左右で違ったサイズのピースを試してみることもお勧めです。

そして今回も、他のヘッドフォンとの公正を期するために、いつもと同じスマートフォンに接続し、ロック、ヘヴィメタル、デスメタル(！)、ハードロック、ポップス、クラシック、ジャズ、歌謡曲、落語、ボサノバなどのジャンルに渡って、同じ曲を聴き比べております。

そして音質ですが、左右や各音の分離感ははっきりとしています。シンバルなどの高音も、ベースやドラムなどの低音もしっかり聴こえて、それでいて中音域も犠牲にはなっていないと感じられる音作りになっています。

私の好きな「原音を忠実に再現」タイプです。

普段愛用しているEarFun Free Pro 2からの乗り換えも視野に入ってきます。

タッチ式の操作ボタンの反応も良好。通話の際の雑音消去や音声のクリアさも相手に確認したところなかなかに良いようです。

ゲームモードも試してみましたが、さすがにミリ秒単位での早さの違いは分かりませんが、当然音の遅れなどは一切感じませんでした。

防水・防塵もIP55なので「機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない」、「3mの距離から全方向に12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、3分間」という定義にあたり、日常使いには全く問題無さそうな高性能です。

「ノイキャン特化型」とのことで、愛用のEarFun Free Pro 2の40dB低減に対してこちらは50dBの低減。20％マシマシですね。

違いを試そうと思ったのですが、ひとつの新幹線が通過する間に２つの製品を付け替え＆接続をして…というほどの敏捷さが自分になかったため、あくまでも体感になりますが「ノイキャン特化型」という売り文句はまんざらではなさそうに感じました。

満足です。(^^)