強い洗剤を使わず、日常の汚れを落とす。
「水の激落ちくん」は、その発想を徹底的に具現化したクリーナーです。
カインズで販売されている「つめかえ用」を購入。
価格が安くて良いかんじ。
「激落ちくん」は製品名ではなくブランド名です。
もともとは レック株式会社(LEC, Inc.) という日本の生活用品メーカーが展開している掃除用品ブランド。ちなみに、最初に市場に出たのは「激落ちくん メラミンスポンジ」で、ヒット後に同じブランド名で掃除関連製品がどんどん拡張されました。
つまり「激落ちくん」という名前は、汚れを劇的に落とすというコンセプトのブランド傘として機能しています。
この製品は激落ちくんブランドとして、掃除用の液体として販売されたもの。
カインズのプライベートブランドとしてロゴマークが入っているのでレック社の標準品とは区別されたカインズ専用バージョンとなるのかなと思うのですが、成分表まで見比べたことない。たぶん両者の成分に違いはなく、主成分はアルカリ電解水100%なのだと思います。
そして、従来の洗剤=化学成分という常識を解体し、水と微細研磨粒子だけで汚れを落とすという新しいアプローチを提示しています。ここでのデザインは、いかに成分を減らすかという引き算の設計。強い薬剤を使わず、素材と物理作用だけで結果を生み出す思想が一貫しています。
成分は水をベースに、アルカリ電解水や微粒子研磨剤を配合。これにより油汚れや皮脂汚れに化学的ではなく物理+pH効果でアプローチします。スプレーするだけで汚れが浮き、拭き取りやすくなるため、作業時間と手数を極端に減らせる設計です。
最大の強みは高い安全性と汎用性。キッチン、窓、家電の外装など、洗剤残りを避けたい箇所にも安心して使えます。小さな子どもやペットがいる家庭でも、洗剤成分によるリスクを抑えられるため、使用範囲が広がります。
コンセプト設計の中核は、水を「ただの溶媒」から「汚れを分解する機能水」へと変えることではないでしょうか。アルカリ電解水が油や皮脂を浮かせ、そこに微細な洗浄成分が加わることで、化学反応ではなく物理的な分離作用が生まれます。結果、キッチンの油はね、テーブルの手垢、家電の指紋跡まで、水拭き感覚で処理できます。
原材料的にも食品周りにも安心して使えるため、コンロから電子レンジの庫内まで同じ一本で対応可能。洗剤残りや香料の残臭もなく、ペットや子どもがいる家庭でも心理的負担が小さいのは大きな利点です。
生活面での変化は、掃除がイベントではなく、動作の延長になること。調理後の片付けや食卓の拭き掃除など、気づいた瞬間にシュッとひと吹きできる手軽さは、汚れを蓄積させない習慣を自然と作ります。
実際に「水の激落ちくん」を使ってみると、キッチンの油汚れ、テーブルの手垢、電子レンジの飛び散り汚れなど、今まで拭き取りに時間がかかっていた場所も、シュッとスプレーして軽く拭くだけでしっかり落ちます。
特に印象的だったのは、水だけでここまで綺麗になるのかという点です。べたつきや洗剤の残りもなく、拭いた後は表面がサラリとし、香りもないので清掃後の不快感がありません。子どもやペットが触れる場所でも安心して使えます。
使い勝手も抜群で、スプレーして拭くだけのシンプルな動作は、掃除の心理的ハードルを大きく下げてくれます。これまで面倒だと思っていた細かい部分の掃除も、気づいたときにすぐ手が届くようになりました。
「水の激落ちくん」は、確実に汚れが落ち、なおかつ安心感を与えてくれる製品です。化学成分をほとんど使わず、水の力だけでここまで効果が出ることに感動しました。日常の掃除を軽く、そして確実にしたい人にぜひおすすめです。
主原材料のアルカリ電解水とは
アルカリ電解水は、水を電気分解してアルカリ性に変化させた水のことです。
一般的には「pH11〜13程度」の強めのアルカリ性を持ちます。
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純水や水道水を電解槽に通す
→ 水に少量の塩(塩化ナトリウム)を加える場合もあります。 -
電極で直流電流を流す
→ 水が電気分解され、「酸性水」と「アルカリ性水」に分かれます。 -
アルカリ側の水だけを取り出す
→ これが「アルカリ電解水」。
界面活性剤を含まないのに、油汚れを分解・乳化できるという性質を持っています。
タンパク質や皮脂を分離しやすくし、消臭効果もあります。酸を中和しやすいです。
揮発するとほぼ水に戻るという特徴があるため、掃除後や洗浄後に表面に残ってしまう洗剤や薬品の成分が少なく済みます。
つまり、乾いても薄い膜や粉として残り、臭いやベタつき、人体・環境への影響を与えないというメリットがあります。
アルカリ性は油脂やタンパク質と反応しやすく、揚げ物後のコンロの油はね・冷蔵庫の手垢や皮脂汚れ・電子レンジの飛び散り汚れ、などを薬剤なしで浮かせて落とせるため掃除に強いです。
つまり「水の激落ちくん」におけるアルカリ電解水は、
水を洗剤のように働く別の性質へ変換した素材であり、
化学成分を足すのではなく、水そのものを機能化する設計というのがポイントです。
仕組み
アルカリ電解水は電気分解で作られるため、内部には OH⁻イオン(アルカリイオン)が多く存在します。このイオン濃度の偏りは電場の影響で局所的な反応性を高め、油脂やタンパク質など汚れと化学反応せずに分離・乳化する作用を持ちます。「電気場+化学反応場」の相互作用で、表面汚れに対して選択的に作用する現象です。
スプレーや拭き取り時の液体の流れも重要です。
微細な表面凹凸にアルカリ電解水が浸透する際、粘性や表面張力の効果で汚れ層と水が滑らかに接触し、摩擦力や界面力を利用して汚れを浮かせます。ここでは「流体力学+界面物理」の相互作用が、汚れ除去効率に直結します。
化学・熱力学的側面では、アルカリ性によって油脂やタンパク質の分子構造が変化し、凝集や付着力が減少します。水が蒸発するときの吸熱・表面冷却も汚れの剥離を助け、洗浄後の残留を減らす働きがあります。
アルカリ電解水の洗浄作用は単一の物理現象ではなく、
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電場(イオンの働き)
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流体力学(液体の浸透・摩擦)
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化学・熱力学(分子構造の変化と蒸発)
が同時に組み合わさることで生まれる現象です。
つまり「化学成分を添加せず、水そのものの物理・化学特性を最大限に利用した多物理現象の応用」と言えます。
化学のちから
化学成分を足すのではなく引くことで機能を研ぎ澄ませたデザインが光る製品です。素材・構造・安全性の三位一体で、現代の“時短・安全・環境配慮”というニーズに応え、日常の掃除スタイルを静かに変革します。
見た目だけでなく素材選びや設計思想まで含めた全体の美しさ。
無駄をそぎ落とし、性能そのものが形や構造の美しさとして現れている状態です。
行動が楽、心理的に楽
手に取ってスプレーするだけというシンプルさは、掃除を思い立った瞬間の行動に変える力があり、掃除の心理的ハードルを下げています。その結果、汚れをため込まず、家全体の清潔レベルを自然に高く保てます。
高コスパ
一本で多用途に使え、洗剤を複数そろえる必要がないです。
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購入金額
398円
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購入日
2025年07月27日
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購入場所


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