現在行っているメインPCリニューアル作業、元は今夏やろうと思っていたWindows 11化、転居時のディスク障害によって、その作業が半年前倒しになったのがきっかけだが、2018年構築時から多少のパーツ交換でつぎはぎ的に延命してきたので、ついでにいろいろ手を入れて、あと5年ほどは少なくともサブPCとしては使い続けられるようにしようかと、ストレージが足りなかったのはOS更新時に増量したり、検証作業時に傷んでしまったケース作り付けのケーブルを換えたりといった刷新・補修作業も同時にしている。
その作業の一環で、ふたつある5.25インチベイのアクセサリ類を全面刷新した。
従来は「マルチカードリーダー+USBハブ」
と「光学ドライヴ」
を積んでいたのだが、前者は一番使っているフルサイズSDカードスロットが接触不良となり、何度も挿し直ししなければ認識しなくなっていてストレスがたまっていたのと、もはや自分としては使うシーンがないUSB2.0/1.0の端子はあるのに、使う頻度が飛躍的に上がってきたType-C端子がなかったので、GRAUGEAR G-MP03CR-AU
に刷新。
光学ドライヴの方は、もともとパイオニアの光学ドライヴの持病、使っているうちに上下からディスクを挟むクランプが「強く」なりすぎて、ディスクが入っていない「空のトレイ」をオープンできないという持病はあったものの、今度はディスクを入れていてもスタートしなくなった。手持ちのパイオニアの別の光学トライヴと交換してみたが、やはりだめ。水平においてみるときちんと動くので、パイオニアの光学ドライヴは、5.25インチオープンベイが縦置きとなるCorsair Carbide Air 540
とは相性が悪いと結論付け、リッピングなどは別に持っているUSB接続BD/DVDドライヴ
で代用することにした。
そうなると、ふたつある5.25インチベイがひとつ空いてしまうことになる。ベイが水平配置なら、小物入れ引き出しなどで利用することもできるが、縦配置だとその手も使えない。縦形式・横形式問わないベイアクセサリとしてレベルメーターがかつてはあったが、以前ほどPCを(とくにタワー型PCを)音楽再生に使わなくなっている現代ではあまり見かけなくなった。そもそも自分の今のPC配置は、画面の奥にPCを横に向けて置き、ベイ正面を右手側にしてある状態で、電源投入などの「一時的な操作」には支障はないが、PC前面は身を乗り出して覗きこまなければ見えず、そういう視覚的に楽しむアクセサリを入れても意味はない。ま、使わないことにして、ケースに付属していた目隠しの蓋をつけてしまっても良いのだが、せっかくあるオープンベイ、有効利用したいよね?←ビョーキ
そこで使えそうな5.25インチベイアクセサリを探していたところ、面白いものを見つけた。
5.25インチベイに3.5インチHDDをセットするアクセサリ、ORICO 1106SS-V1-BK。
要は、5.25インチベイに、ツールレスで脱着できる3.5インチHDDのドックを設けるアクセサリ。
以前、前のメインPCで似たようなの(I-O DATA RHD-IN/SA)
を使っていたが、あれは「メーカー専用のケースに入ったHDD」を使う必要があり、それが結構割高だったうえ、最大容量も3TB止まりで、それもそもそもすでに10年以上前に生産を終了している。
今回のORICO 1106SS-V1-BKも、5.25インチベイにSATA接続の3.5インチHDDを積んで、それを簡単に交換できるようにしているというのは同じコンセプトなのだが、大きく違うのは「抜身のSATA-HDDをそのまま使う」という点。

一番奥にSATAのポートがあるのでそのまま押し込み、手前のレバーで奥から押して引き出す形式
本来、5.25インチベイには片側4つのネジで固定する設計で、そのためのネジも添付しているのだが、今回はケースがツールレス設計のCorsair Carbide Air 540なので使わない。ただORICO 1106SS-V1-BKのフレーム奥行きは光学ドライヴよりむしろ長いくらい。そのため、短寸のベイアクセサリでは問題があったケースのツールレス固定法でも、
問題なく固定できる。
一方、HDDの挿入と取り出しの方は若干気を遣う。挿入方法としては、脱着レバーを引いて蓋を開けてHDDを挿入、最後まで押し込んで一番奥のSATA 7+15Pinポートが、HDDお尻のSATA端子ときちんと合わさればOK。ただ若干HDDの周りに「遊び」があるので、無造作にガンっと奥までHDDを押し込むと、ポートと端子がぶつかってしまうこともある。引っ張り出す際は、手前のレバーを引くと、奥のHDD端子側にある押し出し用の棒?が連動して前に動き、HDDを後ろから押してリリースする感じ。ただこちらも、レバーなどに剛性がすごくあるわけではないので、ややゆっくり力をかけて引っ張る必要がある(レバーを力任せに素早く引っ張るとレバーや奥の押し出し棒が変形しそう)。

引っ張り出す時はこんな形(実際は押し出し棒はHDDに密接しているハズ)。
ただ、これが以前使っていたI-O DATA RHD-IN/SAのように、HDDの無駄な消耗を避けるため使わない時に引き出しておく運用を強いられるならキビシイが、実はこのHDDドック、電源ボタンがあるので、使用していないときは電源を切っておけるため、不要な回転超過による損耗はない。

電源スイッチとアクセスランプは便利。レバーの剛性感は今一歩。
アクセスランプもついているし、使い勝手という観点では同種の5.25インチベイ流用3.5インチHDDドックの中では頭ひとつ抜けている感じです。
さすがORICO?
【5.25Inch to 3.5Inch SATA HDD Hot Swap Rack 1106SS仕様】
寸法:183×148t×42mm
重量:290g
インターフェース:SATA 7Pin+SATA 15Pin
適合HDD:3.5Inch SATA HDD
サポートOS :Windows, Mac OS, Linux
抜き身のHDDをカセット感覚で使えるのは便利
また電源ボタンがついているのはとても良い。
以前のI-O DATA RHD-IN/SAは、(元々SOHOや小規模事業所用のNASの規格を流用していたのもあって)盗難防止のカギはついていたが、電源スイッチはなく、過回転による損耗を防ぐには、使っていない時には「抜く」しかなかった。
レバー、もう少し硬く作ろうよ
このアクセサリのSATAのポートと、HDDの端子との「噛み合わせ」は比較的タイトなので、レバー連動の「押し出し棒」一本でHDDの端子側から押し出して外すのは結構力が必要。その割には機構の一部にプラ部分もあり、力をかけている時には「ねじれ」が感じられて安心して力を掛けられない。
電源スイッチがあるので、切っていればHDDは動かないため、I-O DATA RHD-IN/SAのように都度引き出しておかなくても良いのが救い。
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購入金額
1,830円
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購入日
2025年03月20日
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購入場所
ORICO Technologies Co.,Ltd(Amazon)






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