店頭に出たら即完売のパーソナルチェア、「DYVLINGE ディヴリンゲ」 の新色ケーリンゲ オレンジを購入。ずっと良い形だなと思っていたのですがなかなか在庫がすぐに完売になるため購入できず、先月発売されたばかりのタイミングでようやく購入できました。今は完売にならず在庫があるみたいなんで、欲しい人に行き渡ったかんじなんですかね。
僕はグリーンが鮮やかで良い色だけど趣味に合わないしブラックは地味だし「カラバリにオレンジがあったら良いな」と思っていたら、まさかの新色追加だったので、発売されてすぐに迷うことなく購入してしまいました。
ただし、どこに置こうか、まだ悩み中です……。お気に入りの場所になる予感だけしています。
IKEAのパーソナルソファ「DYVLINGE(ディヴリンゲ)」は、1967年に「MILA(ミラ)」として初登場したモデルを復刻したものです。 当時のデザインを手掛けたのは、IKEAの初期デザイナーの一人、Gillis Lundgren(ギリス・ルンドグレン)です。
このチェアは、体全体が自然にリラックスできるデザインが特徴で、当時「ストレスを防ぐパーソナルチェア」として紹介されました。 復刻版のDYVLINGEでは、オリジナルのデザインを尊重しつつ、安全性を高めるために脚部の構造を改良しています。具体的には、転倒リスクを最小限に抑えるため、当初の十字形の4本脚から5本脚に変更されています。
素材面では、コーデュロイ生地のカバーとスチール製の脚部を組み合わせ、高級感と耐久性を兼ね備えています。 この異素材の組み合わせにより、モダンでありながら温かみのあるデザインを実現しています。
このソファはクラシックなデザインと現代的な機能性を融合させたパーソナルチェアとして人気のようです。欧米サイズとしては、かなり小さいと思うのですが、日本の家具のサイズと想定的に見た場合は、写真よりも大きいと感じるし、実際そんなサイズ感になります。日本人向けのコンパクトモデル(低座面)で、腰椎を支える部分はやや硬めに、太腿の圧迫を防ぐためにフロントエッジは柔らかめに設計されているようです。
カラー展開は、ケーリンゲ グリーンとケーリンゲ ブラックの2色でしたが、先月に新色ケーリンゲ オレンジが追加されました。すごく綺麗な発色で、家の中にあると元気をもらえるようでハッピーになります。
「パーソナルチェア」というと馴染みが無いように聞こえるのですが、要は「1人用のソファ」です。
一般的なソファが複数人で座ることを前提 に設計されているのですが、パーソナルチェアは 1人用に最適化 されており、リラックスしやすい角度やクッションの形状が設計上のコンセプトとされています。
なので、「自分専用の快適な座席」として集中したい場面(読書・仕事・映画鑑賞など)で使いやすく居心地の良いソファです。
箱はわりと大きめですが、女子でも抱えて運べるくらいの重量です(13.13 kg)。
大きさの割に、そこまで重くありません。後部座席を倒せば車にも載せられそうなサイズ感。
実際、僕は自分で持ち帰りました。
普通のソファ は横幅が広く、一度設置するとレイアウトの変更が難しいのですが、1人用ソファに至ってはコンパクトなサイズ感 で、自由にレイアウトを変更しやすいのが魅力ですね。
模様替えや引っ越しの際も適応しやすく、狭いスペースにも設置しやすく、空間の柔軟性が高いです。
箱を開けたところ。木枠では無いのでゴミが出ないのは嬉しい。
とりあえず段ボール箱だけ捨てれば良いだけ。
説明書は相変わらず図だけです。
悩むところはあまり無し。
背もたれ用のソファをマジックテープでくっつけるだけなので、とても簡単。
コンパクトなのに快適なリクライニング姿勢をとることができ、めちゃくちゃくつろげる。
回転するので、少し動かしながら気分転換しています。
IKEAのソファはスチールフレームを使用することが多く、軽量かつ高い強度を実現しています。
座面と背もたれのフレーム構造は、応力解析(FEM解析)に基づいて荷重分散設計され、局所的な荷重が特定の部分に集中しないよう工夫されています。
座ると座面が低いこともあり沈み込むような感覚で、普通のソファとはちょっと感覚が違います。
回転するので身体の向きを楽にすることができ、自分の脚も楽に地面に接しているので安心感もあり、フワフワとした感覚を楽しめます。
ファブリックはコーデュロイのような凹凸のある素材。
IKEAのクッション素材は、座った際の空気の流れを適切に制御するよう設計されており、長時間座っても熱や湿気がこもりにくいです。
張地の織り密度やフォームのセル構造を最適化することで、冬は暖かく、夏は蒸れにくい特性を持ちます。ファブリック素材は空気層を多く含み、温度変化を緩やかにします。通気性と断熱性のバランスが良いです。
バックレストの角度は、頭部から腰部にかけての気流を適度にコントロールし、背中に熱がこもらないよう調整されています。
綿やウール、ポリエステル、アクリルなど、ファブリックの素材を使用しているソファは、一般的に5年未満が寿命とされています。比較して、本革だと10年以上の耐久性が期待できます。
ウチのリビングにある10年使ってるソファは全くヘタっていませんが、使い方や頻度で素材を決めた方が良いですね。
高密度ポリウレタンフォームを使用しているため、座った際に適度な沈み込みを生じさせながら、復元力を持たせることで長時間の使用に耐える構造になっています。
イームズの座面の高さが約45cm に対し、DYVLINGE ディヴリンゲの座面の高さは 42cm。
かなり座面は低く感じます。水色の線で比較線を描きましたが、けっこう違います。
座面の高さについての考察
座面の高さは、椅子の快適性や体圧分散に大きく影響を与える要素です。
イームズチェア(約45cm)とディヴリンゲ(約42cm)を比較して適切な高さについて考察します。
1. 身長との関係
一般的なデータでは、座面の高さは 身長の約1/4 が理想とされます。
- イームズ(45cm) は、身長 約175〜180cm の人に最適
- ディヴリンゲ(42cm) は、身長 約165〜170cm の人に最適
つまり、身長が低めの人にはディヴリンゲ、高めの人にはイームズが適していると言えます。
2. 膝の角度と快適性
理想的な座面の高さは、座ったときに膝の角度が90度〜100度になることです。
- イームズ(45cm) の場合 → やや高めのため、身長が低い人は足が浮きやすく、もも裏に圧力がかかる可能性あり。
- ディヴリンゲ(42cm) の場合 → 膝が90度に近くなりやすいため、多くの人が快適に座れる。
特に、リラックス用の椅子は、少し低めの座面のほうが脚が前に伸ばしやすく快適 なので、ディヴリンゲの42cmの方が有利です。
3. 使用シーンによる違い
- イームズチェア(45cm) は、ダイニングやワークスペース向き。高めの座面は、デスク作業時の姿勢を保ちやすい。
- ディヴリンゲ(42cm) は、リビングやリラックススペース向き。低めの座面は、腰を落ち着けやすく、リラックスに適している。
結論
✅ デスクワークや食事などの作業用途なら → イームズ(45cm)
✅ リラックスしたいなら → ディヴリンゲ(42cm)
ディヴリンゲの 42cm は、人間工学的にリラックス用途には最適な高さになっています。
ポリウレタンフォームの理由と特性
ディヴリンゲはポリウレタンフォームです。
よくポリウレタンよりポケットコイルの方が弾力性がありソファの座り心地良いという意見が散見されていますが、これは主に「長時間の作業やダイニングチェア向け」の特性です。
一方、ディヴリンゲは「リラックスチェア」 であり、適度な沈み込みと包み込む感触が重要になります。ポリウレタンフォームは体圧分散に優れ、長時間座っていても快適な座り心地が魅力です。
「体圧分散」とは、身体にかかる圧力を広い範囲に分散させることにより、局所的な負担を軽減する設計 のことです。ソファや椅子だけでなく、よくベッドのマットレスなどの快適性でも言及されているのですが、適切な体圧分散は座り心地や健康維持に大きな影響を与えます。
体圧分散は 「圧力(P)= 力(F)÷ 面積(A)」 の関係に基づきます。
圧力を下げるためには、
① 体を支える接触面積(A)を広げる
② 体重を適切に分散できる構造にする(力の集中を防ぐ)
ことが重要です。
フラットで硬い座面では、お尻や太ももの一部に体重が集中し、局所的な圧力が高くなります。
クッション性のある座面(ポリウレタンフォームなど)は、座る際に身体の形に沿って変形し、より広い範囲で荷重を支えるため、圧力が分散されます。
人間の座り方や骨格構造を考慮すると、人間工学的観点から体圧分散が重要さが分かります。
体圧分散が適切であれば、血流が滞らず、しびれや疲労の軽減につながり 血流の確保ができます。
また、座ったときに圧力が均等に分散されることで、無理なく正しい姿勢を保ちやすくなり、体圧が偏ると片側の筋肉や関節に負担がかかり、腰痛や肩こりの原因になるとも言われます。
さらには、適切に圧力を分散することによって、長時間座っていても疲れにくく、リラックスした姿勢を保ちやすいです。逆に、圧力が集中すると痛みを感じやすくなり、頻繁に座り直す必要が出てきます。
プロダクト的な話ではポリウレタンフォーム(特に現代の高密度ウレタン)は、全体的に均一に圧力を受け止め、局所的な圧力集中を防ぐ素材です。低反発素材は、身体に密着して圧力を分散しやすいが、沈み込みが大きくなるため姿勢保持が難しくなる場合があります。
よく比較されるポケットコイルは個々のコイルが独立して沈み込み、体のラインにフィットすることで荷重を分散するというコンセプトで設計されています。上記の体圧分散の基本的な計算式に「面積」の数値要素がある通り、コイル単体では小さく初期接触面積が狭いため、周囲の複数コイルで支えあわないと分散できないという矛盾した設計にはなっています。ただしベッドのデザインでは「寝返り」という要素が追加されるためポケットコイルが優れているとアピールする商品もあります。
IKEAのポリウレタンは適切な密度と弾力性を考慮して設計されているため、長期的な使用にも耐えやすいです。均一に摩耗するため、へたりにくく、長期間快適に使えるという利点があります。ポケットコイルは金属部分が劣化し、座面のへたりや異音の原因になります。
ディヴリンゲは用途上、「リラックス」 においては、ポケットコイルよりもポリウレタンフォームの方が適しているといえます。設計上の最適解ということが重要ですね。
北欧デザイン×快適性
シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴。スリムなシルエット でありながら、座面や背もたれに適度なボリュームを持たせ、洗練された印象を演出します。モダンインテリアに馴染みやすく、IKEAらしいミニマルなデザイン哲学 が感じられます。
コンパクトでモダンなリラックスチェア を求めるユーザー向けに設計されており、快適性と機能性をバランスよく両立しています。適度なクッション性を持つポリウレタンフォームを採用し、包み込まれるような座り心地を提供。さらに、低めの座面(42cm) はリラックスしやすく、リビングやワークスペースに調和しやすい仕様です。
必要な場所に必要なだけ配置できる、という点もイマドキの考え方です。
普通のソファは一度に大きな空間を占有する ため、「1人で使うには広すぎる」「複数人で使うには狭い」など状況によって不便さが出ます。
パーソナルチェアなら必要な人数分だけ用意できるので、家族それぞれが好きなスタイルで座ることができ、ライフスタイルの変化に対応しやすく、無駄がないといえます。
機能美の極み
スプリングなどを利用しないことで軽量のため取り扱いがしやすい。コンパクトなサイズ感もあり、床掃除の際に動かしやすい のも利点。
均一に摩耗しやすく、へたりにくい 構造で長期利用しやすいのが特徴です。
カバーは取り外し不可だが、張地は掃除しやすいポリエステル製で、定期的な掃除機がけや軽い拭き掃除で清潔を保てています。
普通のソファは重量があり、部屋のレイアウト変更や掃除の際に動かすのが大変なのですが、このソファのようなパーソナルチェアは 比較的軽量 で、掃除や模様替えの際に手軽に移動できるのが良いです。ライフスタイルに合わせて配置を変更しやすいのが大きなメリットとなり、移動・配置の自由度が高いです。
高価だが得られるポイントが多数
比較的手頃な価格 でありながら、適度なクッション性とモダンなデザインを兼ね備えており、コストパフォーマンスは高め。ポリウレタンフォーム採用で長期的に快適に使え、軽量で扱いやすい点も魅力。シンプルながら洗練された外観で、手軽にインテリアをアップグレードできるソファと言えます。
普通のソファは大きい分、価格も高くなる傾向があるのですが、ディヴリンゲのようなパーソナルチェアは1脚あたりのコストが低く、必要な分だけ購入できる、コストを抑えつつ、快適な座り心地を得られるのが強みだと思います。
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購入金額
22,990円
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購入日
2025年02月15日
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購入場所
IKEA








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