ブラウン「オーラルB」ブランドの電動歯ブラシエントリークラスの『iO4S』です。
以前から興味があった本格的な電動歯ブラシですが、2024年のAmazonプライムデーで安くなっていたので購入したもので、半年ほど使用してみたレビューになります。
骨太なデザインは良いのか悪いのか...
電動歯ブラシのデザインの良し悪しについては正直なところよく分かりませんが、単なる見た目の美しさよりも機能的なカタチのほうが重要な気がします。このiOシリーズと他の電動歯ブラシと比べてみると、iOシリーズはやや骨太な印象を受けます。
本体から歯ブラシ部分にかけて流れるような形にデザインされているので、見た目は悪くないのですが、エントリークラスだからなのか、全体的に汎用品っぽい印象です。
本製品は本体色がブラックのAmazon限定仕様で、通常版の『iO4』は本体色がホワイトが標準のようです。ホワイトは清潔感ガありますが、ブラックは精悍な感じがして、これはこれで良い感じです。ただ、替えの歯ブラシを注文する際に、うっかり「ホワイト」を買ってしまいました。機能的には全く問題ないのですが、ブラックボディにホワイト柄のブラシの組み合わせは微妙な感じでした^_^;
作りに関しては、さすが大手の製品だけあってそつがない作りと仕上がりと言えます。ちょっと気になった点としては、本体とブラシの勘合部分の隙間がやや広めで、勘合が悪そうに見えてしまうことでしょうか。「スマート押しつけ防止センサー」の都合でわざと隙間を広めにとっていると思われますが、中途半端な印象を受けます。
十分な性能ですが、充電時間が...
iOシリーズはエントリークラスからミドルクラス、ハイエンドクラスを通して主な性能はほとんど変わりません。ミドルクラスになるとAI認知機能や歯磨きモードが増え、ハイエンドクラスになるとインタラクティブディスプレイや急速充電に対応するといった違いなので、個人的にはエントリークラスで十分だと感じました。
◇特徴・仕様
・丸型回転、遠心マイクロモーション
・スマート押しつけ防止センサー
・Bluetoothアプリ連動
・歯磨きモードは四種類
(クリーン/やわらかクリーン/超やわらかクリーン/ホワイトニング)
本体側にも同じような金属が見えます
こちらがマグネットになっています
スローモーションでも分かりにくいですが、
一周回る回転ではなく左右の往復回転です
・作動方式: 充電式(充電時間16時間)
・充電池: リチウムイオン電池
・本体サイズ: 横幅30mm×奥行30mm×高さ239mm(ブラシ含む)
・本体重量: 137g
・付属品: 差し込み式充電スタンド、アルティメイトクリーンブラシ 1本
わたし的には本製品の性能で十分すぎると思っていますが、一点だけ充電時間が16時間というのが今時の機器ではない気がしています。かと言って、充電だけのためにハイエンドクラスを選択するのも勿体ないし。。。
※実際は充電時間で不自由したことは一度もありませんので、大したことではないと考えていますが、何となく釈然としません^_^;
とても使いやすいと思います
操作はとても簡単で、歯ブラシをセットしたら電源ボタンを押すだけです。ただ、一点だけ気を付けなければならないのは、電源を入れる場合は必ず歯ブラシが口の中にある時にしないと歯磨きペーストなどが飛び散って酷いことになります。
初めての本格的な電動歯ブラシだったので、使用初日はしぶきが飛び散ったり、ヨダレが垂れたりして苦労しました。でも、すぐに慣れて今では口を開けたままでも飛沫やヨダレが外に飛び出さなくなりました。
◇音と振動
「ブィーン」という感じの割と大き目な音で、うるさいという程ではありませんが、静音とは言えないので夜間の静かな時間帯だとそれなりの音量で響きます。ブラシの装着が不十分だったり歯に当たる角度によっては音質が変わってうるさく感じることはありますが、同居の家族から歯磨き音がうるさいと言われたことはないので、気にするほどではないのかも知れません。
振動については、製品の仕組み上左右の回転だけでなく上下にも細かく動いているようで、振動もかなりのものです。初めて使った時は加減が分からず脳天まで響くのではないかと思うくらいの振動を体験しましたが、慣れたら振動は全く気にならなくなりました。(たまに当たり所が悪いと骨に響くことはあります)
◇スマート押しつけ防止センサー
歯ブラシを歯に押しつけた時の圧を検知して、センサー部の光るリングの色で状態を確認できる機能です。ブラシ圧が弱い場合は「ホワイト」、最適な時は「グリーン」、強すぎる時は「レッド」で光ります。
グリーンの範囲は広めなので、よほど強く押しつけないとレッドにはなりません。それでも私の場合は下の歯を磨く時に一瞬レッドに光ることがあります。上の歯でレッドになることはないので、重力的な問題なのか、或いは人間工学的なものなのか、、、
鏡を見なくても目に直接光が入ってくるので、ブラシ圧を把握するのは容易ですが、慣れるとなかなかレッドにならないので、あまり意識しなくても良さそうです。ちなみに一通り歯磨きをした後で電源を切ると、このリング部分が虹色に色が変化するギミックも付いています。(オフにできます)
◇Bluetoothアプリ連動
今時は珍しくない機能ですが、スマホアプリを使って日々の歯磨きをモニターしたり、アプリ上から歯ブラシの機能を制御することができます。
iPhone用は『Oral-B』というブランド名を冠したアプリです。「ホーム」画面はアプリをタイマーとして使う人向けにブラッシングの開始やコーチング機能(ブラシ圧をモニターしてアドバイスしてくれる)がメインです。アプリのタイマーを利用するとスマホを見るために下を向いた時にヨダレが垂れやすいので利用を止めました^_^;
「履歴」は日々何分間歯磨きしたかなどを確認できますが、何かに役立つ感じではないので特に見たことはありません。また「目標」については、ゲーム的な感じで目標に対して賞(メダル獲得)を貰えるらしいのですが、あまりメリットは感じられなかったので未設定もです。
目標設定はしていませんが、何故かいくつかメダルをもらえました
「デバイス」は歯ブラシの状態(交換時期)を確認したり、歯ブラシの設定を変更したりできます。私は主にこの機能を利用するためにこのアプリを使っているのですが、ブラッシング時間やバイブレーション、ブラッシングペースタイマーを設定して自分好みにしています。
・ブラッシング時間:3分(デフォルトは2分)
・バイブレーション:オン(セクション移動タイミングで発動)
・ブラッシングペースタイマー:6セクション
・ブラッシングモード:通常クリーンモード(またはやわらかクリーン)
「詳細設定」はアプリ側の設定なので、初回設定後は特に変更はしていません。
なお、本体側のブラッシングデータは最大20回分保存できるようなので、週一回程度同期させていれば間違いなく過去データをアプリと同期できます。
◇歯磨き
私の場合、あまり泡が立たない薬用歯磨きを使用しており、歯ブラシの丸い面に乗せたら一回電源オフの状態で歯全体を軽くブラッシングして歯磨きペーストを行き渡らせてから電源オンにしています。
歯磨きモードは4種類から選べますが、基本的にはデフォルトの『クリーンモード』を使用しています。アルティメイトクリーンブラシとクリーンモードの組み合わせは結構パワフルで、歯茎が腫れている時は「やわらかクリーンモード」に変えたり、よりソフトなジェントルケアブラシに付け替えたりしています。
上位機種になると歯磨きモードの種類が増えますが、私の使い方ではこれ以上の歯磨きモードは不要と感じています。また、私は歯並びが悪くデフォルトの2分だと足りないと感じたので、3分に設定しています。6セクション+磨き足りない部分を追加して、平均3分半くらいの所要時間です。
ブラッシング時の飛沫防止として最も簡単なのは、歯ブラシをくわえたまま「口を閉じる」ということなのですが、本製品の歯ブラシの柄部分は結構太いので、口を閉じてしまうと歯ブラシを上手く動かせない上に、ちょっとした隙間からヨダレが垂れそうになることから、私の場合は口は閉じずに飛沫が外に出ないように気を付けながらブラッシングしています。
慣れると飛沫はほとんど上がらなくなりますが、油断しているとヨダレが垂れそうになるので、垂れる前に吐き出したり、垂れないようやや顔を上向き気味にしてブラッシングしています。傍から見たらちょっと間抜けな感じかも知れませんw
歯磨き後にペッとすると泡が全く立っていないので、磨けているのか不安に感じますが、歯は裏も表も驚くほどツルンツルンになっています。これは病みつきになるツルツルさですが、ツルツルの持続時間は意外と短いような気がしています。もしかするとブラシの勢いでフッ素などもコーティングされずにすっ飛んでいるのかも知れませんね^_^;
歯ブラシの交換については、3か月に1回という事で本当に1本で3か月持つのか怪しいと思っていましたが、実際に使ってみたら3か月どころかもっと使えるかも知れないと思いました。交換用ブラシが異様に高価なのもこれなら許せる気がします。(いや、やっぱり高すぎるので許したくないw)
ということで、ちょっと自分好みの設定になるよう工夫は必要ですが、デフォルトで使ったとしても使い勝手はかなり良いと思います。何より歯がツルンツルンになるのは気持ちが良いです。
素晴らしい歯ブラシだけど不満もある
本製品はエントリークラスではありますが、ブラッシングの性能としては文句なしの優れた製品と言えます。ただ、ブラッシング性能以外のところでは多少の不満があるのも事実です。
◇ブラシのカバーがない
個人的な使い方の問題かも知れませんが、歯ブラシにカバー(キャップ)が無いのは不便です。使用していない時にそのまま放置するのは何となく衛生的ではないし、習慣的にも無いと落ち着きません。
純正品としては存在していないようですが、社外品の互換歯ブラシにはキャップが付いているものもあるようです。ちなみに私は社外品の樹脂キャップのみを購入して使っているのですが、設計が悪いのか、材質的に向いていないのか分かりませんが、すぐに割れてしまいます。。。
ということで、純正品として歯ブラシキャップを追加してもらいたいです。
◇替えの歯ブラシが高価すぎる
純正の交換用歯ブラシが1本あたり千円くらいするのですが、単品売りはなく数本入ったセット販売しかしていないようなので、一回の出費が大きいのがネックです。
1本で3カ月持つので、一月あたり300円前後だとしたらそれほど高いものではないと思いますが、通常1年分(月1本として12本)の歯ブラシを一度にまとめ買いすることはないと思うので、どうしても割高な感じがしてしまいます。
ということで、ぜひドラッグストアの一般的な歯ブラシコーナーで単品売りして欲しいです。もしかしたら既にそのようなカタチで販売している店舗もあるかも知れませんね。
とりあえず、本体が何年くらい使えるのか分かりませんが、もう手磨きには戻りたくないので、次も同じような機種(AI機能や急速充電も魅力だけど、エントリークラスで十分です)を購入しようと思います。
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購入金額
9,950円
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購入日
2024年07月頃
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購入場所
Amazon
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