何故、あれだけ厳しい経済制裁を行ってもロシアがウクライナとの戦いを継続出来るのか?

その答えについて、この本には明確に書かれています。

　そして、西欧が衰退した原因についても家族構成や宗教(キリスト教)の衰退、ニヒリズムの台頭を挙げて詳細に書いています。

　興味のある方は是非ご一読をお勧めします。現在の世界状況に対する見方が、嫌見え方が一変すると思います。

　先頃就任したドナルドトランプ大統領の行いさえも、本書を読んだのでは?と思えるほどです。

普段、読書をしない私が、とあるYotubeの中で佐藤優さんが本書を読みながら、一度読んでみて下さいと紹介してたのを聞いて、興味本位で購入して読み始め、内容的には史学的な部視点、地政学的な視点、経済学的な視点から欧米の過去から未来への予測をおこなっており、非常に難解な部分もありますが、1週間余りで読破出来ました。･･･しかし、その後の世界状況を見る限り、本書の予測は間違っていないのではないかと感じる部分が多々あります。

　世の中、経済中心で回っている限り、新たな技術革新が起こる可能性は低下しています。技術者の給与よりも経済・金融に従事する者の給与が高く、これからの未来を背負うべき若者の勉学において比較的低価格で学べ、将来の就労においても比較的高収入が望める経済・経営学部を選択する学生が増加し、工業・工学系大学へ進学する学生の低下する状況に置ける国力の低下は避けられない現実となってきます。

　私自身が、工学系の人間である事から様々な業界で後継者問題等を無視(軽視)してきた付けが今後どのような結末を迎えるかは陽を見るよりも明らかです。

　最後に良識有る優秀な指導者が現れることを切に祈ります。