クリエイター用の左手デバイス、TourBox NEO を購入。
Amazon の Prime セールで、ちょっと安すぎだろ、という価格だったので。
TourBox については外観が野暮ったくてあまり興味が無かったのですが、何かの記事で、とある機能に対応していると見てから少し気になっていました。それがセールでびっくりする価格だったので購入してしまっという流れ。
まず、TourBox について説明すると、アプリケーションでよく使う機能を1ボタンで使用できるショートカットツールで、右手にマウスやペンを使用しながら左手で操作するため「左手デバイス」という通称の分類になっています。
クリエイターは作業する時、左手は本来はキーボードのショートカットを操作しているのですが、左手デバイスはコンパクトに機能をまとめているので非常に効率がよくなります。
TourBox には大きく3つのグレードがあり、
- Lite : ボタンの数が省略されている一番安い。
- Neo : 有線接続のみ。
- Elite : 無線接続、振動フィードバック、特別カラー有。一番高価。
となっています。
僕は有線至上主義者なので無線機能とか要らないのですが、特別カラーはかっこいいなと思って迷ったのですが、価格差を考えて Neo にしました。振動はあってもなくても特にどうとも思わない。
箱。けっこうしっかりした素材と印刷。これだけでコストがかかってそう。
中は逆に大丈夫かと思うくらい固定されていない。
内容物。マニュアルは多言語になっており分厚いです。日本語に対応しています。
インストールは公式サイトから管理ソフトをダウンロードしてくるだけ。
ちなみに購入した製品のグレードでビジュアルが違うらしい。
本体。最初の印象は「意外に小さいな」でした。
写真で見る限りは大きいものを想像していたのですが、実物はコンパクトでした。
手の平にすっぽりと収まるくらい。小さい女性の手の平でも余裕で握りこめます。
素材もゲーム用コントローラのようなプラスチック的なものを予想していたのですが、すべすべしていていて手触りが良いです。
あと、思ったより重いです。
操作中にデスクの上から滑りにくいので、重いのは助かります。
特徴は、このくるくると回転するダイアルとノブの部分。ショートカットキーを登録する安価なデバイスは多いのですが、ダイアルによるアナログ入力をサポートしているデバイスは結構少ないです。
このアナログ入力が何故そこまで重要なのかというと、クリエイターは数字を入力し調整する場面が多いからです。ブラシの太さ、強弱、透明度、etc......。1から100までの数字をちょっとずつ増減させながら調整するのですが、この作業をダイアルで数字を変えながらできるなら、かなり楽になります。
そして、冒頭で「気になっている、とある機能」と書いたのですが、これが本題。
この数字を変更するアナログ入力は、変更する箇所を1回マウスカーソルで触って指定するのが普通なのですが、この TourBox は触らなくても動作するのです!
実際にクリエイティブをやらない人には「それが何の意味があるの?」となると思うのですが、これ、実際に作業をしているとちょんちょんと操作パネルを1回1回触りにいかなくてもシームレスにそのまま作業できるので、かなり快適になります。
背面に USB-C があります。有線信者にはありがたい。乾電池を交換する手間もないし快適です。
上位モデルは無線接続になり、裏面に乾電池を入れて使用します。
底面。ゴムパッドが付いており、滑りくくなっています。
付属している USB ケーブルは布巻ケーブルで高級感もあり使いやすそう。
とはいっても、TourBox でできることはあくまでキーボードのショートカットで可能なので必要不可欠な者とはならないです。僕も慣れで TourBox があっても無意識に標準操作しているので効率が良くなるかといえば良くはならないように思います。効率が良くなるとすれば、ショートカットに慣れていない方、業務初心者の方、もしくは絵描きさんになると思います。
液晶タブを使用する時など手元のキーボードが邪魔なので、コンパクトに操作できる TourBox は最適解だと思います。こんな環境ですね。
ちなみに僕は液晶タブを持っていないので、タブレットPCになります。
このタブレットPCは寝室のデスクに置いているのですが、寝室って埃が発生しやすいので隙間の多いキーボードとか置きたくないのですよ。なのでタブレットPCのソフトウェアキーボードで打つか、ペンデバイスでの入力をしています。夜中の月明かりの下ではお絵描きや執筆活動も捗ります。
これは言っておきたいのですが、ペンデバイスとの相性はめちゃくちゃ良いです!
マウスには中央にスクロールホイールがあって、拡大縮小などいろいろ使えるます。ちなみに数値変更のダイヤルまわして数値を0から100に調節するのもマウスホイールで可能だったりします。
ですが、右手にペンを持つとホイールが無いのでスクロール機能が無いのですよ。
この時、TourBox が左手にあると、ブラシの太さの変更や消しゴムツールへの切り替え、キャンパスの回転や拡大縮小など、左手のみのコントロールでお絵描きしながらできるので、とても便利です。
アプリも細かく設定できます。
日本語対応しており、アイコンの説明などもあり分かりやすいです。
機能面でも「ボタンを押している間 ON になる」「ボタンを離したら実行される」などもあって自分用にカスタマイズしたらいろいろ使い道多そうです。
この製品を触って使ってみて感じたことは、環境によって評価が分かれるだろうな、というところ。
ペンタブや液晶タブにペンデバイスを使っている人は、おそらく評価が高い。
キーボードのショートカットを使いこなしている上級者には、おそらくイマイチ評価が低い。なぜならこのデバイスを使わなくても効率の良い作業ができているから。
デザイン?
外観が個人的に好きでは無かったので敬遠していたのですが、悪くないデバイスだなと思いました。
ボタンの形を変えることで覚えやすくしたみたいなことが公式に書かれていたのですが、それ以前にボタンの配置が酷い。握りこんだ後にいろんな指で触ってコントロールできればいいのですが、指先に配置が集中しておらず手の平側にもあるので手のポジションをいちいち変更しないと全部のコントロールは難しいです。とてもデザイナーの仕事とは思えないので、企画者がボタンレイアウトをやっていると思うのですがプロダクトデザインを舐めないで欲しい。
本体の一番上に配置してある横長のスペースキーみたいなボタン、写真では左右に押せるボタンかなと思っていたら、実際にはただの1ボタンでした。いや、増減ボタンにするとか左右にするとかした方が絶対に使い勝手良かったでしょ。
購入前にいろんなレビューを読んで検討したのですが、よく書かれていたのが「使いこなせない」というもの。ボタンは14個しかないのでそんなわけないと思うのですが、使いこなせないという人はおそらくアプリのショートカット機能を全く使ってこなかった人だと思う。そして変な話だけどショートカットを使いこなしているプロのような方だと、このデバイスは全く使う意味もないような気がする。ショートカットをボタンに配置しているだけなので、覚えることとか何もないです。ショートカットで押すキーの代わりにボタンを押しているだけ。レイアウトを指が覚えるだけなので使いこなすのもすぐですね。
そして何度めか分からないですが他に言及しているレビューが無いので大きく言いますが、変更箇所をいちいちカーソルで触らなくても、ビルトインで勝手にアプリにネイティブに対応してくれているのがありがたく、それが競合製品に勝っているストロングポイントです。
いろんなレビューで言及されているものを見たことがないのですが、これに対応していることこそがこの製品の特長で、差別化されている部分だと思います。3D-CAD で使用する高価な 3Dマウスなどが類似品なのですが、それ以外で同等の製品を僕は知らないです。
触りやすい
指紋も付きにくく、手触りも良いです。掃除はマウスと同等だと思います。
ボタンの感触だけ少し不安なのですが耐久性については使ってみて経験するしかないですね。
毎日が納品日のような人にはおススメ
製品の質感はちゃんとしていて高級感があります。
ただ、ボタンを押したときにカチカチという音と共に奇妙な押し込み感があり、感覚的に少し気持ち悪さがあります。
僕の感覚だと「無くても困らない」だったので、「これが無いと作業できない」という価値観の人に高評価になると思います。PCの前で作業しているだけの業務で効率重視の方とかは作業環境をカスタマイズしているっぽいので、特に評価が高いのかなと思います。
安く購入できたのでお得感はあります。
気になる人はセールの時に価格を確認してみるのをおすすめします。
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購入金額
17,486円
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購入日
2024年10月27日
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購入場所
Amazon
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