秋らしい季節になってきたが、この季節はいろいろなことをしたり、取り組んだりするのに適していることになっている。気候が良くなるので「スポーツの秋」、夜が長くなってくるので「読書の秋」、多くの果実や野菜、コメなどが旬を迎えるので「実りの秋」、それらを食べて冬に備える「食欲の秋」...
そんななか、この分野も秋が適しているらしい。
「芸術の秋」
気候的に過ごしやすくなって、身体的負担が少なく、芸術に取り組んだり、それを楽しんだりというのに余裕が出る...というのがその理由らしい(なら「芸術の春」でもよさそうなもんだが、こころとからだの“みのりの季節”ということなんだろう)。
そういったこともあり、11月3日には祝日として「文化の日」が設定されている。
ちょうど予定もなかったので、体験型施設に行ってゲージュツしてみた。
まず和紙の手すき体験。この体験施設では、絵ハガキを数葉作ったり、しおりを数枚作成したり、大きなタペストリーを創るなどいろいろなメニューがあったが、ハガキはここ数年年賀状以外書いたことがないし、しおりは手すき和紙のものはどうしても厚くなるので本に挟むとページに負荷がかかりそうで使わなくなりそう。タペはそもそも飾る壁面がないということで、うちわを造ることに。
竹の骨組みに和紙の元=楮(こうぞ)で「扇ぐ面(地紙)」を形成、色付きの楮で彩り、落ち葉や箔を散らして地紙に封入、完成...という工程。
ちょうどその場に素材としてモミジの落ち葉があったので、それを中心にして紅葉と、他の落ち葉で黄色く色づいた感じを出し、金箔銀箔を散らしてゴージャスにしてみた。
乾燥させてみると、ちょっと和紙の地紙の形がいびつな部分があって、窓(柄から骨組みが広がっている部分)に少々はみ出しているが、結構思っていたイメージ通りにできた。
「窓」の部分に覆いのパーツを置いて、楮(こうぞ)の繊維の入った液を均等に撒いていく
色付きの楮(こうぞ)液、落ち葉、金箔・銀箔などを散らして....
デザイン決めたら水を切った状態で干し、その後強制乾燥とうちわ型へのカット、みみ(留め)のシールの貼付けは施設の方がやってくれて、その日のうちに受け取ることができる。
ちな、裏はこんな感じで特に模様はない(色付きの楮(こうぞ)が透けているだけ)
窓の部分に少しはみ出してしまった。カバーの木が浮いていたのかな?
モミジ周辺。最後に薄い楮(こうぞ)液を掛けるので、ちゃんと一体化している。
モミジの逆サイド。銀箔は乾燥前よりちょっと地味になってしまったな....
基本エアコンと扇風機があるので家でうちわは多用はしないのだが、夏に風呂上がりに急速に体を冷やしたいときなどには便利。
電気店やイベントでもらえるようなノベルティのうちわより一回り大きくて風が強く、とても今年の夏は重宝しました。
飾って良し、使って良しのうちわ製作体験でした。
もちろんうちわとして普通に使える
ただ骨が竹なので、プラ系のものより若干重く、扇ぐのにやや力がいることと、骨の「しなり」が均一ではないので、右手扇ぎと左手扇ぎで風の起こり方が若干違う。
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購入金額
1,760円
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購入日
2023年11月03日
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購入場所
加賀伝統工芸村 ゆのくにの森
フェレンギさん
10/25
cybercatさん
10/25
涼をとる用具=うちわなのに「秋」テーマというのが若干ミスマッチですがw