レビューメディア「ジグソー」

時代の流れでチケットレス…

元シカゴのビル・チャンプリン、TOTOのジョセフ・ウイリアムズ、そしてスウェーデンの気鋭ギタリスト、ピーター・フリーステッドからなるCWF(Champlin Williams Friestedt)の8年ぶりとなる来日公演に行ってきました。

 

一応最新アルバム「CWF 3」のリリースに合わせたツアーなのですが、このアルバムからはあまり演奏されないセットリストとなっていました。この辺りは後述します。

 

今回一応カテゴリーとしては「チケット」で登録しているのですが、実はこの公演では入場券は全てチケットレス販売となっていて、チケットそのものは存在していません。一応座席案内がプリンターで印刷される形でしたので、それだけ掲載しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

今回CWFの来日公演は東京と大阪で組まれていて、9月10日が大阪、9月12/13日が東京となります。

 

東京公演の会場は東京ミッドタウン内の「Billboard Live Tokyo」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Billboard Liveは基本的に料理を楽しみながらライブを観覧するというスタイルの会場ですが、私は特にここで食べてみたいという食事もありませんでしたので、ワンドリンクのみのカジュアル席を買いました。料理はまさに六本木価格で、値段に見合った料理とは正直思えませんでしたので…。

 

一般的なホールとは異なり、アーティスト関連の物販は用意されていません。一応公式ショップはあるのですが、ここではあくまでBillboardのグッズのみを扱っています。

 

ちなみに8年前のCWF来日公演も同じような形式で開催されていますが、このときには会場が丸の内のコットンクラブでした。個人的には六本木よりは丸の内の方が行きやすくて良かったのですが…。

 

Biillboard Liveは阪神阪急グループが運営していて、チケットを買うには阪急阪神の共通IDを取得します。実はこの共通ID宝塚歌劇団の公演と同じものとなります。この辺りは公式サイトをご覧いただいた方が良いかと思いますが、案内が絶妙に解りにくいので注意が必要です。

更新: 2024/09/13
総評

衰え知らずのチャンプリン夫妻

ここからは実際の公演の感想となります。

 

まずセットリストは控えていませんが、恐らくこちらの大阪公演の内容に1曲追加された形だと思います。具体的には「Stop Loving You」の次に「Hard Habit To Break」が入っていたはずです。

 

ビル・チャンプリンは早期ではあったものの癌の手術をしたと聞いていてちょっと心配だったのですが、序盤から力強いヴォーカルを聞かせてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、この曲は序盤をジョセフ、中盤をビルが歌うはずだったのですが、ジョセフのパートはキーボード奏者のステファン・グンナルソンが歌っていました。プログラムの中盤までジョセフが全く出てこなかったので、今日は出演を見送ったのかと思っていたのです。

 

しかしインストゥルメンタル曲「Ocean Drive」の演奏後にバンドメンバー紹介をすると、突然ビルが「もう1人いるんだ。ジョー、そろそろ出てこい」と言ってジョセフを呼び込んだのです。

 

そのままジョセフ・ウイリアムズが入ってくると次に演奏するTOTOの楽曲「Stop Loving You」が生まれた時の怪しげなエピソードを語り始め、そのまま曲が始まります。コンディションが厳しいのかと思いきや、以前聴いたTOTOの公演よりも声はしっかり出ています。

 

そして曲が終わると彼は再びステージから降りてしまいます。CWFの楽曲としては私が最も好きな「10 Miles」もジョセフが主に歌う曲ですが、この曲もジョセフのパートはステファン・グンナルソンが歌います。この曲に関してはジョセフの声あっての名曲だと思いますので、結構がっかりしました。ステファン・グンナルソンはかなり頑張っていましたが、どうしても声の質が違いますからね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後ラスト2曲まで進むと、再度ビルがジョセフを呼び込み、そのまま「Pamela」「Hold The Line」とTOTOの曲を連続で演奏し、そこではきちんとジョセフがリード・ヴォーカルを務めます。結局ジョセフはCWFの曲には1曲も参加せずに、TOTOの楽曲だけを歌いに来たことになります。CWFやシカゴの曲では前述のステファン・グンナルソンや、タマラ・チャンプリンが彼のパートを代わりに歌っています。

 

ビルは予想以上に声に力があり衰えのようなものは感じられませんでしたし、タマラは35年以上前の「あぶない刑事」のサントラのままの声が出ていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーター・フリーステッドのギターもフレーズがとても後に残る、派手に演奏しないでも存在感を示す素晴らしいものだったと思います。それだけにジョセフの半端さがとても残念でした。

 

今回8割方の聴衆はTOTOのファンだったようで、TOTOの楽曲だけ露骨に盛り上がる感じでしたし、何かCWFの公演としては消化不良な感じがしました。TOTOの曲が目当てなら最初からTOTOのライブに行けば良いのにとしか思いませんからね。私自身TOTOは好きですが、今回はCWFを聴きに行ったのにCWFを十分に堪能できなかったというモヤモヤが残っています。

 

今回私は2部制の1部の方に行きましたのでアンコール等は受け付けないことは判っていましたが、厳し言い方をすればCWFの曲をやる気が無いのであればジョセフの帯同は要らなかったと思います。TOTOの曲をやらずに代理歌唱でもCWFの曲を演奏してくれた方がずっと納得出来ます。

 

ひょっとするとTOTOの方の仕事が控えていて喉を温存するという理由があったのかも知れませんが、それならなおさらTOTOのカバーはカットしてでもCWFとして歌って欲しかったです。

  • 購入金額

    11,500円

  • 購入日

    2024年06月21日

  • 購入場所

    Billboard Live 公式サイト

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