個人的にはイヤフォンは有線派ですが、近年の意欲的な新製品はワイヤレスイヤフォンが多くなっています。ワイヤレスイヤフォンを試聴する際には、基本的にはLDACに対応するAndroid DAP、例えばiBasso Audio DX300やCayin N6ii/R01辺りを使います。
しかし、製品によってはこの辺りのDAPで接続すると著しく安定性が低いものも存在します。そのような場合に最も安定して接続出来るのは、日本のスマートフォン業界では最大勢力となるiPhoneです。
そのため、私は基本的にiPhoneには音楽や映像のコンテンツは入れないのですが、試聴のためだけに数曲だけ入れてあります。
ただ、私が普段試聴ソースとして使うのは主に自作のWAVファイル(24bit/88.2kHz)なのですが、このようなハイレゾWAVはiPhoneのMusicアプリで直接再生することが出来ません。少しならともかく、何曲もそのためにフォーマット変換をするのも面倒です。しかも私が購入するiPhoneはコンテンツを入れて持ち運ぶことは想定していないため、毎回ストレージ容量が小さいのです。そこで音楽再生の時だけ外付けストレージを接続すれば便利かもと思い購入したのが、Radius Music Storage AL-LCS12です。
まあ、端的に言ってしまえばLightning接続のUSBメモリーということですね。それにオリジナルの再生アプリを組み合わせることで、音楽用のストレージと位置付けているわけです。
本体の他にマニュアル冊子とUSB type A - micro Bケーブルが同梱されています。これは後述しますが簡単に言うとファイル転送用に用意されているものです。
なお、「64GB」と書かれた箱部分にはUSB micro B形状の端子が用意されていて、この端子を使ってWindows PC等に接続してファイルを直接コピーすることも可能となっています。
自作ファイルが簡単に聴けるようになったのは便利
基本的にiPhoneでは、本体標準のアプリケーションで外部ストレージのコンテンツを扱うことは出来ません。そこで本製品はメーカーのRadiusが再生用アプリを提供しています。「NePLAYER Lite」という名称で、App Storeで無償提供されています。
厳密に言えば無償提供時の機能は非ハイレゾコンテンツのみに対応するのですが、課金によってより高品質なファイルに対応したりDSD再生を使いすることが出来ます。そしてこのアプリはRadius製品と併用する場合に限りLite版でも課金無しでハイレゾやDSDに対応するのです。
普段使う可能性が高いのはiPhone 14 Proですが、今回はそのiPhone 14 Proで写真を撮りながら動作検証していたため、iPhone 12を使って動作を確かめてみることにしました。
NePLAYER Lite内にハイレゾ動作を確認するためのサンプル楽曲が用意されていますので、それをダウンロードして確認してみましょう。
実はダウンロード指定を誤ってAL-LCS12に指定できていませんでしたが、動作確認は出来ますのでこのまま進めます。
24bit/192kHzのファイルを正しく認識していますが、iPhoneがサポートするサンプリング周波数は最大でも48kHzであり、OUTPUT欄の表示が48kHzとなっていますね。高ビットレートのコンテンツファイルもどのみちダウンサンプルされる形です。
ここでAL-LCS12をWindows PCに接続して、自作ハイレゾ数曲をAL-LCS12直下にコピーします。これをNePLAYER Liteできちんと再生できるかです。
無事再生されています。iPhoneでオーディオの質を問うのはナンセンスの様な気もしますが、ワイヤレスイヤフォンを聴く際などにちょっと便利になったように思います。まあ、そのような機会にいつ行き当たるかはわかりませんので、普段からバッグに常駐させておく必要もありそうです。
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購入金額
2,980円
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購入日
2024年03月02日
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購入場所
Amazon
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