皆さんはiFixitというサイトをご存じでしょうか。
Apple製品を中心にPCやゲーム機、スマートフォンなどの分解修理手順を幅広く掲載したサイトで、私自身も何度かここの情報を参考にしたことがあります。
このiFixitは、メインコンテンツは修理ガイドですが、ユーザーコミュニティや作業に必要な工具を独自ブランドで販売していたりもします。以前からMacBookシリーズやiPhone、iPadの情報に強みを持っているだけのことはあり、それらの分解に必要な工具類は特に充実しています。
私自身は今のところApple製品を分解する予定はありませんが、最近ではモバイルノートPCもApple製品と同様に汎用の工具だけではなかなか分解しづらいものが増えてきています。
実は現在仕事用のPCとして持ち歩いているhp Pavilion X360 14-dyは、内蔵SSDが旧世代QLC NAND採用のIntel 670p 512GB SSDPEXNU512GZHで、これは性能も大したものではありませんし耐久性にも若干の不安があるため、保証が切れたらSSDは交換したいと思っていました。
一応分解手順は概ね把握しているのですが、一般的な工具だけで分解しようとすると、本体の内部のツメ等を破損したりする可能性が高そうで、PC分解用の工具は揃えた方が良いかと思っていました。
hp Pavilion X360 14-dyの保証は昨年7月で既に切れているのですが、時間もなかなか確保できず、左手も調子が悪いままということで作業を先延ばしにしている内に年を越してしまいました。
年が明けて秋葉原・御茶ノ水に買い物に行った際、Apple製品関連を中心に扱う販売店「秋葉館」が店舗を移転して、移転オープン記念セールを開催しているという情報が出ていました。ジャンクのMacBook等も出ているということで、ついでに覗きに行ったわけです。
するとMacBookのジャンクについては私が持っているMacBook Pro 13よりも古い世代のものしか出ていなかったので、そこそこ面白そうな個体もあったのですが結局スルーします。
それ以外にも周辺機器やアクセサリー類も特価になっているということで色々見ていると、ふと目にとまったのがこのiFixitから発売されているEssencial Electronics Toolkitという工具セットでした。このセットはMac miniの分解に適した内容の工具が入っているという説明だったのですが、詳しく見てみるとhp Pavilion X360 14-dyの分解に必要な道具も一通り入っていそうです。これがあれば分解も大分楽になりそうということで、これを購入してきました。
持っておくと何かと便利
まずは中身を確認してみましょう。
これは実際に工具類が入っているケースの上に付いているカバーのデザインです。
カバーを取ると小冊子とツールボックスが出てきます。
このケースは一見すると蓋を被せているだけに見えるのですが、実際には四隅はマグネットで止められていて、ひっくり返しても蓋が取れて中身が蒔き散らかされるようなことはありません。開ける時には少しだけ力を入れて引っ張れば開くように出来ていて、この辺りのさじ加減は絶妙です。
これがケースの中身です。
先端交換式のドライバーは、先端が16種類用意されています。PC分解に最適化された構成となっているため、結構大きな+-も入っていますしトルクスや菊ネジも必要最低限ながらきちんと入っています。またドライバーのグリップ側にはSIMピンが仕込まれているというギミックもあります。
この辺りはいずれも蓋をこじ開ける際などに使うツール類です。例えば私のMacBook Proでバッテリーモジュールを交換する場合などは、吸盤で引っ張って隙間を作ったところにピック型のヘラを突っ込んで、少しずつツメを外していくという形です。機種によって必要な形状や性質が異なるのですが、この類のツールが複数選べるこのキットであれば大抵は何とかなるでしょう。
そして精密機器をいじる際の定番ツールである先曲がりピンセットです。ただ、アナログオーディオユーザーの方は、このようなピンセットでシェルリード線は交換しない方が良いです。ピンセットでは最適な力をかけるのが難しく、リードチップを破損してしまったり、勢い余ってカートリッジのカンチレバーを折ってしまう危険性もあります。
hp Pavilion x360 14dy-1000の分解手順は概ね把握していますので、そろそろSSDの交換はしてしまいたいところですが、他にも作業が山積みでいつになるかはまだ見通せません…。
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購入金額
3,000円
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購入日
2024年01月20日
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購入場所
秋葉館
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