三島屋変調百物語シリーズ六巻目。
シリーズ五冊目にして、主人公のおちかがわだかまりを解いて嫁ぎ、三島屋の百物語の聞き手が従兄弟であり、三島屋主人の次男である富次郎へと変わります。
エピソードは四つ。
やはり、主題は人の心の闇ではあります。
おどろおどろしい怪異よりも、不気味な怨念の方が多めですけれども。
四つ目のお話は、あの怪異を江戸時代の中のものとして構築したとしたら、という興味深いものとなっています。
表題作、でもありますね。
他のお話よりも、少しホラーゲームのような雰囲気があって、異色かなあ。
少しずつ、富次郎が聞き手として深みを増していく、そんなお話でした。
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購入金額
1,100円
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購入日
2022年頃
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購入場所
楽天ブックス
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